
(5)パリ五輪ライフル射撃日本代表・野畑美咲/明大スポーツ第538号特別インタビュー①
4年に一度の世界最大のスポーツの祭典・パリ五輪の開幕まで残りわずか。本記事では紙面に載せ切れなかった野畑美咲選手(商3=由布)のインタビューを掲載します。
(この取材は7月1日に行われたものです)
会見コメント
「明治大学3年の野畑美咲です。今回が私の五輪初出場となります。慣れないこともあり、プレッシャーも大きく感じることもあるかと思いますが、私なりの射撃ができるよう、謙虚に楽しく射撃をしていきたいと思います。また残り少ない期間ではありますが、いい調整ができるように頑張ってまいります。応援のほどよろしくお願いいたします」
――射撃を始めたきっかけを教えてください。
「高校生になってから始めました。父が私の行った高校で射撃部の顧問をしていて、姉も射撃をしに土日はその高校に行って部活をするという感じだったので、何気ないことがきっかけでした」
――高校から競技を始めて五輪に行けた伸びの秘訣(ひけつ)を教えてください。
「大分県の礒部直樹コーチに基礎を教えていただいて、高校で高い点数を出して明治大学に入れました。キム・ウーヨンコーチという今のコーチに教えていただいて新しい技術を学べたので、そこが大きいかなと思います」
――ご自身の強みはございますか。
「私の強みは、ファイナルはかなり緊張しますが、そんなに大きく外すようなことはないところだと思っています。いい点数を出せる時もあるし、グッドショットをコンスタントに打てる選手だと思っています」
――五輪出場の知らせを聞いた時の気持ちを教えてください。
「五輪出場をお聞きしたのが、その日は大学に行く日で家でまだ準備していたのですが、佐橋強化委員長からお電話があって聞きました。それを聞いた時は行きたい気持ちは本当に強くあったのですが、あまり期待し過ぎたらショックが大きいかなと思っていました。行けたらうれしいなぐらいの気持ちでしたが、しっかり練習をして準備をしていました」
――初めての五輪での目標を教えてください。
「高校の頃から礒部さんの影響で、オリンピック出場を目標にせずにメダル獲得を目標にしなさいというふうに教えられてきて、今もそのまま出場はかないましたが、この現状に満足せずに金メダル獲得が目標です」
――大分の母校の後輩や地元の方にどんな姿を見てほしいですか。
「ここまで来られたのはやはり大分県の地元の皆さんのおかげなので、皆さんにパリから帰ってメダルを見せられるように頑張ってまいります」
――東京五輪はどんな気持ちで見ていましたか。
「その時はまだ高校生で、射撃に対してしっかり興味があったわけではなかったかなと思います。結果はチェックしました」
――岡田直也選手(ALSOK)、吉岡大選手(京都府警)について、それぞれの印象を教えてください。
「岡田選手に対しては、私がまだ高校生の頃からずっと岡田選手を見てきて、お手本のような選手だなと今でも思います。皆さんが理想とするような射撃をしているのだろうなと思いながら、ずっと一緒に練習してきました。吉岡選手は海外に行って、日本語で話しているのに通じるような感じがあって、そういうところが強みなのだと思っています」
――国際試合にたくさん出たことでどのような部分が成長したと感じていますか。
「私はやはりQPの懸かった試合とかは特にすごく緊張して、いい結果は出せなかったのですが、ちゃんとそこから学習して戦い方を分かってきたかなと思います。最後のリオのQPが懸かった試合からの2大会は、自分の中でも高い点数を出すことができてファイナル出場ができました。成長した部分としては、ファイナルよりかは本戦の方が成長できたかなと思います」
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