(4)パリ五輪7人制ラグビー日本代表・石田吉平/明大スポーツ第538号特別インタビュー

2024.07.19

 4年に一度の世界最大のスポーツの祭典・パリ五輪の開幕まで残りわずか。本記事では紙面に載せ切れなかった石田吉平選手(令5文卒・現横浜キヤノンイーグルス)のインタビューを掲載します。

(この取材は6月13日に行われたものです)

——浦安合宿を振り返っていかがでしたか。
 「浦安でやっていた合宿はフィットネス合宿といって、ラグビーとはあまり関係なくずっと走る合宿で、1日目も2日目も3日目もしっかり自分たち追い込むことができて、嫌な部分ですが大切な部分なので、いい合宿だったかなと思います」

——五輪2大会連続出場ということになります。率直なお気持ちを教えてくだい。
 「前回の東京五輪は自分の中であまり出たという感じがしなかったので、気持ち的には2大会連続というよりは初めてという気持ちを持って挑みたいなと思います。このパリ五輪でしっかり東京五輪の分の悔しさというのも個人的には果たしたいと思っているので、チームの中心としてしっかり出て結果を出せるようしたいです」

——東京五輪のときと比べて心境の変化はありますか。
 「前回はメンバーの中で僕が一番年下で遠慮しているところがありましたが、このチームになってからは中心でやっていけていると思うので、そこはすごく成長した部分かなと思います」

——3年前と比べて成長した部分を具体的に教えてください。
 「メンタルの部分ですかね。だいぶ変わったと思いますし、体つきも変わったので、外国人選手にも対応できるように変わりました」

——明大での主将の経験が生きることはありますか。
 「(今まで)キャプテンをやっていないよりはやっていた方がいいと思うので、明大での経験というのは大きいと思います。個人的に明大の時は自分の中でキャプテンとしてあまりできていない感じがしたので、気負わず自分の役割というのをしっかりと果たしたいなと思います」

——7人制ラグビーと日本代表の魅力教えてください。
 「やはり個人ですね。外国人の選手は大きいので、日本人の方が体格では劣りますが 、15人制はその分人数をかけたりできるのに対して、7人制は7人しかいないので、 全員が体の大きな外国人選手に対してしっかり守って、その頑張る日本人の強さというのを見てほしいなと思います」

——石田選手にとってオリンピックとはどのような舞台ですか。
 「本当に一握りしかの人しか出られない大会なので、 自分にとってもすごく大きな大会だと思いますし、オリンピックに出られることを感謝して頑張りたいです」

——対戦した国で印象に残っている国を教えてください。
 「ニュージーランド、アルゼンチン、フィジー、 オーストラリアやフランス、やはりその辺のチームとはレベルの差を感じますけど、逆に7人制は力の差があっても勝てるスポーツ、アップセットが起こりやすいスポーツなので、この大会でしっかりアップセットを起こしてメダルを取れるようにしたいと感じています」

——パリ五輪前で大変な時期ではありますが、息抜きする時間はありますか。
 「チームでどこかに行ったり、ご飯に行ったり、そういう時間がすごくリラックスできる時間だと思っています。基本的に仲がいいチームなので、ラグビー以外のところでよくしゃべったりします。そこはラグビーのオンオフをしっかりと切り替えられているなと思います」

——パリ五輪に向けて具体的に高めていきたい点を教えてください。
 「個人的にはもっと、もう1段階、2段階ぐらいパフォーマンスを上げていかないといけないと思っています。残り6週間ぐらいで始まってしまいますけど、その6週間でできることがたくさんあるので、個人的にはフィットネス、スピードやキレを上げていきたいです。チームとしてできることは一つになることが一番大事だと思うので、チーム感というのを深めて、オリンピックに挑みたいなと思います」

——明大ラグビー部のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
 「いつも応援ありがとうございます。明大の代表としてパリオリンピックという舞台でしっかり活躍できるように頑張りたいと思いますので、応援の方よろしくお願いします」

——パリ五輪への意気込みを教えてください。
 「パリオリンピックでは、チームとしてはしっかりメダル取ること。個人としてはハードワークし続けてがむしゃらに頑張る姿を日本のファンの皆さんにお届けしたいと思いますので、そこをしっかり見ていただけたらなと思います」

——ありがとうございました。

[井垣友希、佐藤比呂]

◆石田 吉平(いしだ・きっぺい)令5文卒・現横浜キヤノンイーグルス。試合や合宿で世界各国を訪れた石田選手「歴史感じますし、すごく落ち着いていて、ヨーロッパは良かったですね。ドイツは個人的にすごくいい国だなと思いました!」167センチ・75キロ