(72)日本選手権兼U20日本選手権事後インタビュー②/神戸毅裕、松下かなう

2024.07.03

 国内屈指のレベルの高さを誇る日本選手権兼U20日本選手権。神戸毅裕(営2=明星)が男子100メートルで準決勝に進出するなど、明大勢の活躍が見られた。今回は大会を終えた選手たちの声をお届けする。

 第2回は神戸、松下かなう(法4=大分東明)のインタビューです。

神戸
男子100メートル準決勝3組4着 10秒26 自己ベスト
――準決勝を振り返っていかがでしたか。
 「まだ動画を見ていないので(詳細は)分からないのですが、どこか変な動きをしたというようなことはなく自分の動きはできたと思います。しかし、やはり2着を逃して記録でも入れなかったのは、とても悔しいです」

――自己ベストを更新されました。
 「うっすら出るとは思っていました(笑)。それを日本選手権の準決勝でしっかり出すというのは今回の目標だったので、ちゃんと有言実行できて良かったと思います」

――日本選手権の空気はいかがでしたか。
 「見栄を張ったら全然大したことはなかったです(笑)。それは冗談で、今シーズンは布施スプリントにも出て場馴れしてきたとは思いますが、その中でもパリオリンピックや人生が懸かっているような舞台で、もう少し自分も気持ちを持っていかないと駄目だったなというギャップを感じました」

――関東学生対校選手権、布施スプリント、今大会と好調が続いている要因は何ですか。
 「やはり日々指導していただいているコーチやご支援していただいている力だと思います。それが8割と私生活の充実とかでしょうか。僕もよく分かっていないです(笑)」

――収穫と課題を教えてください。
 「今大会の収穫は、まずこの日本一の舞台で自分の走りをして自己ベストが出たことです。あとはそれにちゃんとピーキングを合わせられたことです。課題はやはり走力の差をはじめ、日本のトップを走っている人と比べたら根本的に全て底上げしないといけないと思いました」

――次に重きを置いている大会はありますか。
 「次は日本学生対校選手権(日本インカレ)で、日本インカレまでに二つ大会に出ようと思っています。そこを上手くこなしてギアを上げて、やはり最大の目標である日本インカレに臨みたいです」

――どのような部分を重点的にトレーニングしていきますか。
 「基本的な走力の底上げだと思います。ここで変に変えようとして形を崩すというよりは、この形のまま体を鍛えて走力を上げることを目指したいです」

――ありがとうございました。

松下かなう(法4=大分東明)

松下
男子100メートル予選1組7着 10秒64
――日本学生個人選手権で復帰をされてから2戦目でしたが、レースを振り返っていかがですか。
 「(レースの)前半は前回よりも良くなりました。しかし、課題がトップスピードの部分だったのでそこはもう少し欲しかったです。状態は少しずつ上がってきているので、ケガなくゴールできて良かったです」

――日本選手権という大きな舞台を走った感想を教えてください。
 「ずっとテレビで見ていた大会なので出られたことに関してはうれしいです。しかし、やはり出るだけじゃなくて結果を出したかったです」

――腰の状態はいかがですか。
 「順調に治ってはいますが、ヘルニアは再発する可能性があります。なので、再発しないようにトレーニングにしっかりと取り組んでいきたいです」

――ケガをする以前のご自身から変わったと感じる部分はありますか。
 「今までの自分と変わったところとしては、前までは結構力を使ってスタートを出ていたんですけど、今はもう滑らかにスタートできるようになったので、そこは違いかなと思います」

――最近の短距離ブロックに関して、ブロック長から見てどのように感じていますか。
 「雰囲気は変わらずいいです。下の学年が盛り上げてくれているので、自分たちが抜けてもいいチームだと思っていて安心しています」

――これからの目標をお願いします。
 「今年度の目標は日本インカレ優勝なので、そこに向けてしっかりと調整していきたいです」

――ありがとうございました。

[松原輝、春田麻衣]