(9)団体インカレ事前インタビュー 松田歩真

2024.07.02

 春季関東学生1部リーグ(春リーグ)は専大に敗れ3位で終え、グランドスラムの可能性はなくなった。チームは7月4日からの全日本大学総合選手権・団体の部(団体インカレ)での王座奪還を目指し、逆襲に出る準備は万端だ。大型新人たちを迎え、初めて全国を相手にする明大卓球部はひたむきに王座を追い求める。今回は松田歩真(商4=野田学園)のインタビューをお届けする。
(この取材は6月30日に行われたものです)


――団体インカレが目前となりましたが、今のお気持ちはいかがですか。
 「試合も続いていて状態もいい方向に向かっていますし、精神的にも今はリラックスできている状態です」

――ご自身の調子はいかがですか。
 「リーグ戦の時から動き自体は良かったのですが、やはり試合の中での戦い方とか、試合中のメンタルの持ち方で崩れてしまっていました。春リーグや今回の関東学生選手権もそれで崩れてしまった場面が何回かあったので修正しつつ、このまま頑張って残りの期間を過ごしたいと思います」

――春リーグは3位という結果でしたが、ご自身の心境やチームの雰囲気はどうですか。
 「チームの雰囲気も非常に良くて、みんな一人一人が活躍するんだという強い気持ちを持って普段の練習から過ごしてくれていますし、試合でもそれぞれが活躍してくれているので、チームの全体的な力は上がってきているなと思います。あとは試合でやるだけなので、試合に出る出ないに関わらず全員で一致団結して頑張れたらなと思います」

――昨年度卒業された先輩方から学んだことはありますか。
 「今年に入って僕が最高学年で試合に出させてもらって、プレッシャーとかは今まで感じたことのないものだったので、それを考えると去年の4年生はそのようなプレッシャーの中、活躍をしてくれてほんとにすごいなと思いますし、自分もまず団体インカレがあるので、そこでしっかりチームに貢献して優勝できるように頑張りたいです」

――前回大会では決勝戦まで出場されましたが、決勝戦はいかがでしたか。
 「一昨年優勝はしているのですが、その時決勝で試合することはなかったので、昨年度、大学に入って初めて団体インカレの決勝の舞台で試合をしました。ダブルスだったのですが、そのパートナーの宇田さん(宇田幸矢・令6商卒=現協和キリン)と相手の選手、2人ともプロでも活躍する選手で、その中で自分が劣ってしまってるんじゃないかという弱い気持ちがあって、自分の最大限の力が発揮できていないなと思いました。そこから少しずつですが、自分のプレーに自信を持つように心がけています。まだまだですが今回は去年の経験を活かして絶対に勝ちたいです」

――去年の経験を生かして、今回強化したところはありますか。
 「去年からずっとリスクを負わないような安定したプレーをやってしまっていて、強い選手が向かってくると、どうしても攻められてしまいます。そうなった時に自分が受け身の姿勢になってしまった部分が多いので、 ここ最近はずっと攻めのプレーを意識しています。これも試合で少しずつ出せているので、今回のインカレでもっと出していけたらいいなと思います」

――団体戦におけるご自身の位置付けはどのようにお考えですか。
 「あまりダブルスは得意ではなくて、シングルス1本だけで出場させてもらうことが多いので、シングルス1本で絶対に勝つということも大事な位置付けではあると思うのですが、それ以上にチームの雰囲気作りだったりとか、トップバッターで、試合の流れをチームに引き寄せるというのが自分の役割かなと思っています」

――インカレではどのようなプレーにしたいですか。
 「まずは結果にこだわりますが、結果よりも自分の持ってるものを全て出し切り、自分のプレーをやるというのが目標です。その中で相手の戦術とか、その時の調子とかでプレーは変わってくるので、そういう時でも、絶対に勝てるようにやっていきたいです」

――目標達成のポイントはありますか。
 「相手のことを過大評価してしまうというのが自分の駄目な部分であり、逆に言えば自分を過小評価してるところがあります。相手に少し攻められたら、すごく相手が強く見えてしまうので、自分の今までやってきた練習などを信じて挑むのがポイントかなと思います」

――今年度の団体インカレでのライバル校はどこですか。
 「たくさんいるのですが、やはり去年決勝で愛知工大に負けていて、さらに日大は本当に強いですし、今年の春リーグ優勝した専大だったりなど、他にも関東だけじゃなくて関西にも強豪校の大学はたくさんあるので、どのチームと当たってもまず気持ちで負けないように向かっていくことを頑張りたいと思います」

――大会への自信を聞かせてください。
 「自信は全然あります。ここ最近もプレー自体は悪くないので、あとは試合の中での戦術とか、細かいところをうまく自分のものにできたら勝てると思います」

――最後に改めて意気込みを聞かせてください。
 「チームみんなで良い雰囲気で一致団結して優勝できるように頑張りたいです」

――ありがとうございました。

[杉本菜緒]