
(66)全日本予選事後インタビュー④/溝上稜斗
2年ぶりの伊勢路を目指し挑んだ全日本大学駅伝予選会(全日本予選)。1、2組で見せ場を作るも、後半組は失速。徐々に順位を落とし、惜しくも16秒差で予選通過を逃した。僅差での敗戦に何を思うのか。今回は激戦を終えた選手たちの声をお届けする。
第4回は溝上稜斗(商4=九州学院)のインタビューです。(この取材は6月26日にオンラインで行われたものです)
――悪天候の影響はありましたか。
「雨がちょっと午前中に降っていたので、湿度は高かったのですが、思ったよりも気温は上がらず、日差しもそんなに強くなかったので、コンディション的には極端に悪いわけではなかったです」
――レースの振り返りをお願いします。
「昨年度とほぼ同じで、スローペースからラスト3000メートルでペースアップするレース展開でした。昨年度の経験を生かして同じ失敗を繰り返さなかったところは良かったと思います。欲を言えばラストの1キロメートルは(ペースを)上げて、室田(安寿・情コミ3=宮崎日大)と同じかもう少し前でゴールしたかったのが正直なところです。ですが、最低限昨年度の経験も生かしてまとめる走りができたかなと思います」
――レースプランはどのようなものを想定していましたか。
「昨年度は前の方で走ろうとし過ぎて位置取りで無駄な体力を使ってしまうという反省がありました。そこで、 スローになったら集団の後方でいいから落ち着いてしっかり最後出し切って終わるレース展開を想定していました。実際にそういうレースができたかなと思っています」
――ご自身のタイムの満足度はいかがでしょうか。
「タイムだけで見ると自分が8人中一番遅くて、残り16秒で本選出場に届かなかったというところで、すごく責任を感じています。レース展開もあったので、タイムですごく落ち込んでいるかと言われるとそうではないですが、ラスト1キロメートルであと10秒速くいけていれば 100点のレースだったと思っています」
――声援は聞こえましたか。
「スローペースだったので、走っている時も外側を見る余裕はあって短距離とか競歩とか、特に村越(優汰主将・文4=横浜)や飯島(大陽・商4=佐久長聖)が身を乗り出して応援してくれていたのはすごい力になりました。ラスト1周は本当に足が止まって、もう無理やり体を動かした感じだったのですが、ラスト200メートルのところでみんながすごく声援を送ってくれて絞り出せたので本当に自分の力になりました」
――総合結果としては8位になりますがお気持ちはいかがですか。
「昨年度は大崩れした人が何人もいた中で、今年度は誰も大崩れすることはなく、しっかり全員がまとめる走りはできたのでそこは良かったと思います。課題としては、やはり他大学と3、4組目ですごく差が開いてしまったところがあります。課題だけでなく、いいところも今大会はあったと思うので、そこはみんなで分析しながらまた次につなげていきたいなと思っています」
――最後に一言お願いします。
「8位の結果はすごく悔しいです。ただ昨年度の8位は立大で、おそらくその悔しさを1年間忘れずに努力して今回5位で本選出場を獲得しているので、今回負けて悔しい思いをしている後輩に来年度必ずリベンジしてほしいです。自分たち4年生もこの悔しさを最後の箱根駅伝にぶつけたいなと思っているので、またここから気持ちを入れ替えてまた頑張っていきたいです」
――ありがとうございました。
[熊谷実夏]
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