(64)全日本予選事後インタビュー②/東原豪輝

2024.06.29

 2年ぶりの伊勢路を目指し挑んだ全日本大学駅伝予選会(全日本予選)。1、2組で見せ場を作るも、後半組は失速。徐々に順位を落とし、惜しくも16秒差で予選通過を逃した。僅差での敗戦に何を思うのか。今回は激戦を終えた選手たちの声をお届けする。

第2回は東原豪輝(政経4=大阪)のインタビューです。(この取材は6月27日にオンラインで行われたものです)

――当日のコンディションはいかがでしたか。
 「特に体調が悪いとかはなくいいわけでもなかったんですけど、普段通りでした」

――レースの振り返りをお願いします。
 「スローペースを想定していましたが、思っていたより速くて少し焦りがありました。ただ、落ち着いて状況判断をしてラスト勝負に持ち込めれば勝てると思っていたので、自分が出られるタイミングで切り替えました」

――自分で出られるタイミングとは具体的にどういった基準で判断されましたか。
 「周りの選手の表情とか動きとかを見て、(スパートを)仕掛ければ離せるタイミングをうかがっていました」

――関東学生対校選手権(関東インカレ)と今回のレースに共通してラストスパートで追い上げる場面が見られましたが、その点に関して自信はありましたか。
 「高校の時から強みだと思っていました。それが大学でも通用しているのは自信になっています」

――今回の走りに点数をつけるとしたら何点ですか。
 「90点ぐらいです。残りの10点は組トップを狙っていて、関東インカレで負けた選手に今回も負けてしまったのでそこがマイナスだと思います」

――同じ組を走った成合洸琉選手(情コミ1=宮崎日大)の走りについてはいかがでしたか。
 「ロングスパートが得意なので、物怖じせず自分の走りをしていてすごいと思いました。大事な大会でもちゃんと走ってくれたのはチームにとっても大きかったと思います」

――残り600メートル地点で成合選手と並走した際に声掛けをされていたと思いますが、どんな声を掛けられましたか。
 「ついてこいまでは言ってないんですけど、上げ切るぞみたいなことは言いました」

――チームとしての振り返りをお願いします。
 「本選出場を目標としていたので、8位はやはり悔しいです。その中でも、関東インカレから見ると戦えたほうなのかなと思っています」

――今年度は東原選手が結果でチームを引っ張っている印象ですが、エースとしての自覚などについて教えてください。
 「最終学年なのでチームを引っ張っていきたいと思っています。関東インカレ後にケガをしてしまい、それが原因で3~4組を走れなかったので悔しいですし、3~4組を走った選手たちには申し訳ないと思っています」

――ここからどんなことに取り組んでいきますか。
 「夏の期間を通してケガをしない体づくりをしていきたいです」

――次に出場を予定している大会はありますか。
 「今のところ箱根駅伝予選会(箱根予選)まで記録会などに出ることは考えていません」

――記録会などに出場しない意図を教えてください。
 「深い意図はないのですが、自分は試合での負担を強く感じてしまいます。それがケガにつながるので、夏の期間は地道に距離を踏んで箱根予選に向けて準備していこうと思っています」

――ありがとうございました。

[島田五貴]