
(63)全日本予選事後インタビュー①/成合洸琉
2年ぶりの伊勢路を目指し挑んだ全日本大学駅伝予選会(全日本予選)。1、2組で見せ場を作るも、後半組は失速。徐々に順位を落とし、惜しくも16秒差で予選通過を逃した。僅差での敗戦に何を思うのか。今回は激戦を終えた選手たちの声をお届けする
第1回は成合洸琉(情コミ1=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は6月25日にオンラインで行われたものです)
――大会の雰囲気はいかがでしたか。
「大勢の人が応援に来てくれて、各ブロックの人たちも緊張感もありながら楽しめるような雰囲気でした」
――唯一の1年生での出場でしたが、プレッシャーはありましたか。
「プレッシャーはちょっとあったのですが、楽しみの方が大きかったです」
――序盤から先頭集団にいましたが、前で積極的に行くイメージでしたか。
「関東学生対校選手権(関東インカレ)の時に後ろの方で徐々に上げていこうと思ったら、流れが悪いとこにはまっちゃって良くなかったという反省があり、今回は前に行こうと思ったので、いい攻め方ができました。今回はとにかく前で走ろうとして、いい流れのレースができました」
――レース中に東原選手(豪輝・政経4=大阪)から何か声掛けはありましたか。
「豪輝さんが『行くぞ成合』って言ってくれて、自分も付いていこうと思ったのですが、ちょっとあまりにも速すぎて置いていかれました」
――声をかけられた時の心情を教えてください。
「震えましたね。頑張ろうと思って、俺も付いていこうという気持ちになったんですけど、すぐに行っちゃったので、そこで付いていけていたらだいぶいいレースだったなと思いました」
――一緒に走られた東原選手の走りはいかがでしたか。
「ケガをしていて状態は絶対上がっていないのですが、 関東インカレも今回も活躍しているので、すごいなと思います。豪輝さんに『何でそんなにラスト速いんですか』と聞くと『やっぱ気持ちだよ』と言われたので、4年生としての責任感をすごく感じました」
――ご自身のタイムについてはいかがですか。
「監督は結構いいタイムって言ってくれたのですが、自分では全く納得はいっていないですね。調子が良い分これで終わっちゃったのかと思いました」
――今回の結果をどのように受け止めていますか。
「自分がラストで落ちてこの結果だったのですが、もし豪輝さんに付いていけていたら、 あとちょっと他の人を安心させられたのかなと思います。全体的に見ても、1人4秒差をつければ勝てたので、この数秒の差は大きいんだなと思いました。高校ではこういった予選会に出たことがなかったので、最後の踏ん張りで7位と8位の差が出てしまうのかとすごく感じましたね」
――今後の意気込みをお願いします。
「今後チームとして戦うのは箱根駅伝予選会、箱根駅伝しかないので、個人で試合に出た時にしっかりと結果を出して、下から底上げをしたいです」
――ありがとうございました。
[熊谷実夏]
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