
(61)全日本予選事前インタビュー⑬/溝上稜斗
昨年度、惜しくも本戦出場を逃した全日本大学駅伝(全日本)。その悔しさを糧に鍛錬を重ねてきた紫紺の戦士たちが、今年度こそ出場権を勝ち取るために予選会に挑む。本記事ではリベンジに燃える選手たちの声をお届けする。
第13回は溝上稜斗(商4=九州学院)のインタビューです。(この取材は6月17日にオンラインで行われたものです)
――先日の国士大記録会を振り返っていかがですか。
「14分25秒から30秒ぐらいを設定していたので、一定のペースで最後まで走り切ることができました。以前だったら何も考えずに頑張って前に付いていったと思うのですが、そこはしっかり自分の現状を見ながら、冷静に走れるようになって成長したと思います」
――昨年度も全日本大学駅伝予選会を走られました。
「昨年度は3組目を走ったのですが、ラスト2000メートルぐらいで先頭と30秒ぐらい差が開いていました。今年度、自分が走るとしたら前半の組で最後の3000メートルから1000メートルで必ずペースアップがあると思います。そこでしっかりペースアップに対応できるような練習はしてきたので、そこを本番でも発揮できるようにしたいです。あとは前回、位置取りで無駄な体力を使ってしまったことが反省点なので、今年度は落ち着いて前半はできるだけ省エネで走りたいと思っています」
――現在のチーム状況はいかがですか。
「新チームが始動してから足並みがそろわない時期もありましたが、ここに来て主力としてチームの軸となる人たちがポイント練習にも復帰してきてくれました。練習も先頭に立って引っ張ったりしてくれているので、そこはすごく追い風になっていると思います。あとは4年生が少しくすぶっている部分があるので、チームをもっといい雰囲気にするためには4年生の頑張りが必要だと思います。しっかり結果を残して、4年生の頑張りのきっかけになれたらと思います」
――チームにどのように貢献したいと考えていますか。
「新谷(紘ノ介駅伝主将・政経4=世羅)はキャプテンとしてすごく苦しんでいると思うので、自分にできることは結果で引っ張ることだと思います。自分もミーティングでは口うるさく言っていたりするのですが、やっぱり結果が伴わないと説得力はないので『溝上さんが言っているから自分も付いていこう』と後輩たちが思えるようにチームのためにも個人のためにも結果にこだわってやりたいです」
――現在の心境はいかがですか。
「めちゃくちゃ緊張しています。やはり昨年度失敗してしまって、チームも本戦に進めずに終わった後のミーティングの悔しさ、虚無感を今でも鮮明に覚えています。昨年度と同じ失敗を繰り返さないためにも、今年度はなんとしても予選通過したいです。ですが、緊張しすぎると自分は空回りするタイプなので、程よく緊張感を持って残り1週間いつも通りの準備をしていきたいと思います。
――最後に意気込みをお願いします。
「昨年度のリベンジを果たして、絶対に全日本本選に出場できるように頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[原田青空]
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