(47)日本学生個人選手権事後インタビュー②/近藤岬、櫻井建太

2024.06.18

 猛暑の中行われた日本学生個人選手権。1万メートルWで近藤岬(理工3=十日町)が優勝、1500メートルでは加世堂懸(商2=仙台育英)が3位に入賞するなど、出場は少人数にとどまったものの実りある大会となった。今回はレース後の選手の声をお届けする。

 第2回は近藤、櫻井建太(法2=星稜)のインタビューです。

近藤
男子1万キロメートルW1位 40分32秒31 自己ベスト
――レースを振り返っていかがですか。
 「レースプランとしては関東学生対校選手権と同じように、先頭に付いてからラストに飛び出ることで順位だけを狙ったレースをしようと考えていました。それを実践できたので良かったと思います」

――レース序盤は下池選手(順大)が先頭を引っ張りました。
 「下池くん本人が『今日は先頭に出て飛ばしていくぞ』って私に圧力をかけてきました。スタートしたら実際に飛び出してくれたので、そこに付いていく形になりました」

――最後の競り合いで勝ち切れた要因は何だと思いますか。
 「絶対的なラストスパートへの自信です。 今までスピード系の練習をずっとやっていたので、ラストまで持ち込めば勝てるという自信があったのは大きいと思っています」

――かなり気温が高い中でのレースでしたが、コンディションはいかがでしたか。
 「本当に暑くて、2キロぐらい経った時にペースが垂れるかと思いました。でも、日頃の練習で関わってくれている人を思い出して何とか頑張ることができました」

――8000メートル付近で大きなペースの変化がありました。
 「普段から1キロあたり4分のペースの状態から3分台のペースに上げるような練習をしています。なので、後半で1キロあたり3分台ペースに上げるのは練習の時からできているかなと思っています」

――次の大会は何を目指していますか。
 「ホクレン・ディスタンスチャレンジで39分台を出せたらと思っています。ワールドユニバーシアードゲームズに出るのが今年度を通して一番の目標なので、そこに向けて頑張っていきたいなと思います」

――ありがとうございました。

櫻井建太(法2=星稜)

櫻井
男子1万キロメートルW DQ
――レースを振り返っていかがですか。
 「膝が曲がってしまうという、自分の課題を改善するのは簡単なことではないというのが率直な感想です。改善に向けたアプローチの方向性自体は間違っていないと考えているのですが、質などを改善するためには時間がかかります。それを1ヵ月の中で取り組んだのは少し限界があったかなと思います」

――今後はどのような調整を重ねていきたいですか。
 「一度タイムは捨てて、ひたすら技術に立ち返って練習をしていきたいです。筋力を付けるとか柔軟性を良くするといった、改善までに時間のかかることをひたすらやっていこうと思っています」

――先日の部員日記で、今年度は『土台を作るシーズンにしたい』とおっしゃっていました。その事も課題の改善には必要だと感じていますか。
 「そうですね。今のまま取り組んでも失格が隣り合わせである以上、結局は思うように歩けずに卒業することになると思うので、タイムは捨ててやっていこうと思っています」

――櫻井選手にとって、理想の選手像はありますか。
 「優勝された岬さんや同期の長田(隼人・商2=松山工)、1万メートルWのラストレースだった村越さん(優汰主将・文4=横浜)を見ていて、上の舞台でちゃんと活躍できる選手になりたいと思いました。時間をかけて頑張っていこうと思います」

――今後目標とするタイムはありますか。
 「トラックでいえば、秋の 1万メートルWで日本学生対校選手権のA標準である41分台を出せるように、 数カ月から半年のスパンで考えて取り組んでいきたいと思います」

――ありがとうございました。

[松原輝]