(22)関東一の称号を手にする/「アミノバイタル®」カップ展望

2024.06.18

 今月13日に開幕した「アミノバイタル®」カップ2024(以下、アミノ杯)。昨年度は初戦敗退と悔しい結果に終わった。シードで迎える明大の初戦は19日の3回戦・国学院大との一戦。圧倒的な得点力を誇る明大が優勝を目指していざ戦う。

 関東大学48校の頂点を決める今大会。さらにトーナメントを勝ち進んだ10校は、9月に開始される総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)への出場権が付与される重要な大会だ。初戦の相手は現在3部7位の国学院大。さらに同ブロックには優勝経験のある大学もおり、優勝まで数々の壁が立ちはだかる。

 今季の関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)での戦いぶりは圧巻だ。現在無敗で首位につける明大は第9節が終了した現時点(第7節は延期)で、総得点数31と爆発的な得点力を誇る。今季8G6Aと両方でランキングトップの中村草太(政経4=前橋育英)、7G4Aとともに2位の藤森颯太(政経3=青森山田)、5Gで3位につける真鍋隼虎(政経3=名古屋グランパスU―18)と好調な攻撃陣。さらに守備陣も左利きCBの永田倖大(商4=サガン鳥栖U―18)、キックに定評のあるGK藤井陽登(営3=矢板中央)を中心に安定の守備陣。先日、U ―19日本代表にも選出された桒原陸人(商2=ガンバ大阪U―18)、第9節筑波戦でリーグ戦初出場を飾った近野伸大(営1=柏レイソルU―18)など下級生にも注目選手が多い。

 今大会はトーナメント形式であるため普段のリーグ戦よりもより強い精神力での戦いが求められる。同じくトーナメント方式の天皇杯全日本選手権では筑波大に惜しくも敗れ初戦敗退となった苦い経験もある。明大が苦手としているトーナメント戦でどう戦っていくのか。昨季は初戦敗退と無念な結果に終わったアミノ杯。悔しさを胸に紫紺の勇士が今季初タイトルを目指して戦いに挑む。

[竹本琉生]