(21)KICKOFF ROOKIES〜ルーキー特集2024〜 野村俊介「僕が関わったその全ての代で」

2024.06.15

 22人のルーキーが、新しく紫紺の戦士として加わった。頂き目指す明大の羽になれ。彼らのフレッシュなプレーが、日本一『奪還』の後押しとなるだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代や4年間の目標を伺った。6月1日より連日連載していく。

 第14回は野村俊介(文1=大阪桐蔭)のインタビューをお送りします。(この取材は6月1日に行われたものです)

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。
 「小学校3年次の冬に体が大きかったことが理由で、ラグビーをやってる子に誘われたのが始まりです」

――高校3年間を振り返っていかがですか。
 「初め入学した頃は強豪校で試合に出られるのかなと心配しながら入ったのですが、自分の持ち味を生かしたスクラムという部分で芽が出て、高校2年次の時に近畿代表であったりU-17であったり、高校最後には日本代表に入れたというのは自分のこれからの人生でとても役に立つような貴重な経験をさせていただいたと思っています」

――高校日本代表はいかがでしたか。
 「高校でやっているよりも突き詰めて、ストイックに自分たちのやることを徹底していました。ジャパンスタンダードと自分たちは言っていたのですが、日本代表としてのレベルをどんどん上げていくという部分では、自分では少しきついなとは思うところもあったんですけど、代表としてイタリア戦1勝1敗はとてもいい成績とは言えないのですが、それでも1勝することができて良かったです」

――明大に入学を決めた理由を教えてください。
 「自分の憧れの選手である富田陸(政経3=大阪桐蔭)さんとやりたくて明大に決めました」

――明大のラグビーにどのような印象を持っていますか。
 「FWの全員が愚直に自分たちの信念を貫き通すというプレーがとても好きです」

――高校時代で一番印象に残っている試合を教えてください。
 「高校時代で一番印象に残っている試合は最後の花園の流経大戦です。FWで1年間取り組んできたことがその試合のキーとなり、逆転や得点を重ねることができて、コーチ陣と一緒に喜びを分かち合えてとてもよかったからです」

――高校3年間で変わったところを教えてください。
 「一番変わったのは気持ちの部分です。高校1年次は自分に対して試合に出られるかの心配で弱気な部分が多かったのですが、日本代表等の合宿を経験し、自分の中で覚悟を決めてやればどうにかなるというのが自分の中で分かったので、そこの部分が大きいかなと思います」

――野村選手のプレースタイルや強みを教えてください。
 「体の大きさ、強さを生かしたセットプレーが得意です」

――大学で強化したいところを教えてください。
 「強みでもあるスクラムはもちろん、もっとキャリーであったりタックルであったりで、チームに貢献できるような選手になりたいです」

――大学での練習で特にすごさを感じた選手はいますか。
 「同じ大阪桐蔭の利川桐生(政経3=大阪桐蔭)さんです。(高校)当時からすごかったんですけど、もっと自分の強みに磨きがかかって、ステップであったりキャリーの部分であったりで明大での2年間でそこまで成長できるのだととても感心しました」

――4年間の意気込みをお願いします。
 「自分たちの代、そして僕が関わった全ての代で大学選手権優勝できたらいいなと思います」

――ありがとうございました。

[保坂啓太郎]

◆野村 俊介(のむら・しゅんすけ)文1、大阪桐蔭高、182センチ・115キロ
甘いものを食べるのが好きだそう。休日にはスイーツ店を巡ることも。「最近はパンケーキにハマってます」