
(7)春季リーグ戦後コメント 髙山幸信監督
髙山幸信監督
(この取材は5月25日の日大戦後に行われたものです)
――今の率直な心境を教えてください。
「やっぱり悔しいね。悔しいの一言だな」
――チームの雰囲気は前日の専大戦からガラッと変わったような気もしましたが、いかがでしたか。
「(専大戦)負けてね、それで変わって勝つっていうのはすごくいいことだからそれはそれでいいんだけど、次はやっぱり同じ過ちを犯さないようにすることが大事だと思ってるので、今日試合に臨んだ気持ちを忘れないで、どういう気持ちでみんな試合に対して準備していったのか、それをもう一回頭に入れて、次の試合はやってほしいかなって感じですね」
――日大戦を振り返っていかがですか。
「松田(歩真・商4=野田学園)が1番で吉山(日大)とやって、やっぱり惜しいところで、4本ぐらいリードした時に自分の平常心を保ちながら試合していかなきゃいけないんだけど、そこでどうしようどうしようってなって負けた試合が今回多いんだよね。松田の試合もそうだし、あとは例えば協和キリン戦もそうだし、リコーとやった日本リーグの試合もそうだし。 専大の試合もそうだし。結局そういう試合を落とすと、勝てる試合も勝てなくなる。だからリードした時にいかに平常心で、負けてちょっとリードされたなという時に逆に開き直ってどうやってやるか、それが大事だと思うので。技術的にはもうどのチームとやったって見劣りしない選手ばっかりなんでね。だから精神的なところが大きいのと、あとは小さいところ。サーブとレシーブの一つ一つの精度、最低限のレシーブができない、最低限のサーブが出せないから負けるわけであって、そこをもう一度見直さないとまた同じことの繰り返しだと思うので、次に生かしたいですね」
――日大に勝てたことは、明大にとってどんな意味を持ちますか。
「やっぱり去年負けてるチームなんでね。春は去年勝ったけど、結局それ以外に負けて。で、秋は結局負けてるんでね。 やっぱりうちは全勝優勝を目指さないといけないと思ってるんで、昨日負けた時点で、もちろん今日頑張ればね、4―0や4―1で勝つと優勝っていうのはあったけれど、やはり他の大学同士の対戦が気になったりだとか、あとは自分のところのチームの得失点を気にしながら試合をしなければいけないっていう展開はやはり良くないと思うんで。 だからもう昨日負けた時点で、もう優勝はないというくらいの意気込みが昨日はほしかったなっていう感じですかね」
――飯村悠太(商2=野田学園)・木方圭介(政経1=野田学園)のペアはいかがでしたか。
「途中から良くなったかな。立ち上がりはあまり良くなかったけど、徐々に徐々に内容が良くなってきてるから、やっぱり負けても使い続けなければいけないのかなっていう。すぐ組み替えるんじゃなくて、育てていくようなことを考えていかないと。インカレ(全日本大学総合選手権・団体の部)は4単1複なんでね」
――今日4年生は3選手出場されましたが、ラストイヤーの最上級生はいかがでしたか。
「松田は今日負けちゃったけれど、でももう向こうもいっぱいいっぱいの中で、 たまたまいいボールがいい時に入ってきたりだとか、それが実力の差というか自力の差なのかなとは思うけれど、試合の内容的には良かったのかなっていう風に思ってるんで。あとは手塚(崚馬・政経4=明徳義塾)に関しても今日の試合はすごく積極的にできたんでね。ああいうプレーができれば、そう簡単には負けないから。やっぱり気持ちなんだよね。相手がもちろんサーブがいいとか、やりやすいやりにくいはあるのかもしれないけど、結局は心がしっかりしてないと、どんな相手とやっても負けちゃうので。結局気持ちがしっかり、軸がないといろんなことを考えちゃう。弱気にもなれば、いつものようなプレーできないし、いつもミスしないようなボールをミスしてしまうし、結局は心次第ですね」
――下級生も主力で出場している選手がいました。
「芝(拓人・情コミ1=野田学園)に関しては、今日勝つかなとは思ったんだけど、まだまだ芝の場合は直すところいっぱいあるし、改善できるところがいっぱいあるから。木方もそうだけれど、 2人ともよくやったのかなという感じですかね。飯村についても今日の試合も良かったし、今日のような試合を続けていけば、もっともっと成績も出ると思うし。来年に向けても楽しみですね」
――今後、チームとしてどのような部分を強化していきたいですか。
「やっぱりダブルスだね。ダブルス勝つのと負けるのは全然違うから、 ダブルスが勝てば、6割7割は勝てるんだよね。だからダブルスをもう一度見直して、ダブルスだけの練習時間をつくって、ダブルスはどうやらなければいけないかっていうのを、もう1回2人に指導していかないといけないですね」
――今後の目標と意気込みをお願いします。
「まずインカレ優勝を目標にするけれど、やっぱり4単1複っていうのは、1番2番落としてはいけないから、前半に出る選手が一人一人もっともっと強い気持ちを持ってやっていかないと、優勝どころの騒ぎじゃないかもしれないし、ベスト8ベスト16で負けちゃうかもしれないし。うちは今6単1複で人数揃ってるから勝ってるけれど、4単1複だったらどうだっていうと、それはわからないからね。 だから4単1複となれば、今まで以上に、もっと強い気持ちを持たないと。前半に出れば相手エースと絶対誰か当たるんだから。その勝負する1番2番両方落としたらもう負けちゃうからほぼ。そのくらいの危機感を持ってやらないといけないかなっていう感じですかね」
――最後ミーティングされていたと思いますが、どんな言葉を選手にかけられましたか。
「僕は今からちょっと話そうかなと思ってるんだけど『日大に勝ったけどどう?』って聞きたいかな。これで満足というか、良かったと思えて終わるのか。でもやっぱり悔しいと思って終わるのか。やっぱり今日の試合に臨む前に、昨日の試合どういったことをやれたんじゃないかとか、その辺をちょっと聞いてみたいなっていうのは思いますけど。今回はいい勉強というか、反省するところ学ぶところがいっぱいあったと思うんでね、次同じ失敗をしないように頑張りたいなと思います」
――ありがとうございました。
[末吉祐貴]
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