
(44)関東インカレ事後インタビュー⑨/近藤岬、櫻井建太、村越優汰主将
例年以上にハイレベルな争いとなった関東学生対校選手権(関東インカレ)。それでも、短・長・歩それぞれが奮闘し見事1部残留を果たす。主将の村越優汰(文4=横浜)を中心にブロックの垣根を越え仲間を応援するその姿はまさに「OneTeam」を体現していた。今回は戦いを終えた選手たちの声をお届けする。
第9回は近藤岬(理工3=十日町)、櫻井建太(法2=星稜)、村越優汰主将(文4=横浜)のインタビューです。
近藤
男子1部1万メートルW決勝1位 40分32秒85 自己ベスト
——レースを振り返ってください。
「前日の想定として残り1キロまで粘って、ラストから出ようと考えていたので、想定通りの形でレースを進められて良かったなと思います」
——直前のコンディションを教えてください。
「2週間前ぐらいに風邪を引いて喋れない状態だったのですが、なんとか回復して最高の状態に仕上げられました」
——先頭が頻繁に入れ替わるなど駆け引きが多いレースでしたが、いかがでしたか。
「皆がけん制していてペースが遅かったので、自分が前に出ることによってペースを徐々に上げていこうという意識で前に出ました。ですが、体力がなくなって抜かれるのも嫌だったので引いたりもしていました」
——優勝を確信した瞬間はありましたか。
「ラスト600メートルくらいで自分が出た時に誰も付いてこなかったので、いけるなと思いました」
——レース終盤に村越優汰主将(文4=横浜)とすれ違う場面で何か声を掛けられていたように見えましたが、内容を教えてください。
「お前なら行けるぞと言っていただいて、本当に力になってそのおかげでスパートをかけることができました」
——ゴールした瞬間はどんな気持ちでしたか。
「やっぱりうれしさが一番でした」
——表彰式では園原健弘監督からの表彰でしたが何か声は掛けられましたか。
「本当によくやった、おめでとうと言っていただきました」
——次に出場を予定している大会はありますか。
「次は日本学生個人選手権に出ようと思っています。今シーズンは出る大会で全部1位になりたいと思っているので頑張りたいです」
——ありがとうございました。

櫻井建太(法2=星稜)
櫻井
男子1万メートルW決勝 DQ
——レースの振り返りをお願いします。
「1枠使って出場させてもらったにも関わらず、その期待に沿うような結果が出せませんでした。単純に自分の弱さが露呈したレースでした」
——良かった点はありますか。
「伝統のある明大を代表して国立競技場で歩かせてもらえたことは、 一ついい経験になりました。今日失敗して良かったなといつか思えるように切り替えて頑張っていこうと思います」
——関東インカレの雰囲気はいかがでしたか。
「ここまで応援されたことが人生で初めてでしたし、国立競技場の規模感といい、この独特の雰囲気といい、初めてトラックに立ってみないと分からないこともあったので本当にありがたい経験をさせてもらえたなと思っています」
——次の目標は何でしょうか。
「春シーズンだと6月14日に日本学生個人選手権があるので、もう一度技術を丁寧に見直してそこではもう失格しないように、そして歩き切れるように準備していきます」
——最後に意気込みをお願いします。
「4日間通してより明大のことが好きになりましたし、 明大に入学してここで競技をできてよかったなと感じました。来年度以降は結果で恩返しできるように、時間はかかるかもしれませんが、一つ一つ地道にやっていくので温かい応援をよろしくお願いします」
――ありがとうございました。

村越優汰主将(文4=横浜)
村越
男子1部1万メートルW決勝11位 43分08秒29
——レースを振り返っていかがですか。
「膝の状態が良くない中でのレースだったので、どこまで戦えるかを自分の中で挑戦するような気持ちで臨みました。5000メートルぐらいまでは余裕を持っていたのですが、そこから粘れなかったところがレースの反省点です」
——応援の雰囲気はいかがでしたか。
「今まで出たレースの中でも特別なものでした。自分の中でも関東インカレは本当に出たかったレースだったので、いろいろなものを犠牲にしてやってきたけれど自分としてはあまり良くない形で終わってしまいました。それでも、最後まで応援してくれるようなチームを幹部たちと作れたことは本当に最高でした」
——近藤選手が同種目で優勝されました。
「本当にうれしいですね。最高でした。寮も同部屋なのですごく思い入れがあるし、親友のように切磋琢磨(せっさたくま)してきたので、心からうれしい気持ちです。有言実行ができる男だから強くなっていくんだと感じます」
——主将として、今大会のチームの結果や雰囲気についてはどのように感じていますか。
「本当にいい流れが来ていている中で、僕があまり結果を残せずに流れを少し止めてしまったことにはすごく責任を感じています。それでも、みんながモチベーションを高く持って応援に取り組んだり、チームのために何ができるかを一人一人が考えた結果が多くの選手が実力以上の力を出したり、自己ベストを更新するといったいい流れにつながっていると思います」
——今後に向けた意気込みをお願いします。
「膝の状態や夏に留学に行くこともあって、自分の中でしっかり練習を積んで結果にこだわれるレースはおそらく今回が最後になると考えていました。関東インカレのために今まで陸上をやってきたと言っても過言ではないです。今後の意気込みは、本当にいいチームを作るために献身的に取り組んでいきたいと思います」
——ありがとうございました。
[島田五貴、熊谷実夏、原田青空]
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