
(38)関東インカレ事後インタビュー③/堀颯介、尾﨑健斗、甲斐涼介
例年以上にハイレベルな争いとなった関東学生対校選手権(関東インカレ)。それでも、短・長・歩それぞれが奮闘し見事1部残留を果たす。主将の村越優汰(文4=横浜)を中心にブロックの垣根を越え仲間を応援するその姿はまさに「OneTeam」を体現していた。
今回は戦いを終えた選手たちの声をお届けする。
第3回は堀颯介(商3=仙台育英)、尾﨑健斗(商4=浜松商)、甲斐涼介(情コミ4=宮崎日大)のインタビューです。
堀颯
男子1部1万メートル決勝35位 30分26秒52
――コンディションはいかがでしたか。
「正直なところ、良いコンディションでは臨めませんでした。その状態を踏まえて目標としていたタイムよりも遅くなってしまったので、そこは反省点かなと思います」
――コンディション不良の要因は何だと考えていますか。
「いつも春はケガが続いて走れていないことが多かったのですが、今年度はケガなくやれていました。その中で経験したことのない試合の多さがあって、その疲れを取り切れなかった部分が今日の大会で出てしまったと思います」
――今回の走りで課題として強く感じた部分を教えてください。
「付いていかないといけないところで離れてしまったことについては、やはりメンタル面に要因があると思いました。しっかり強い選手と勝負できるようなメンタルと(身体の)調整をしていかないといけないと感じました」
――今後はどのような取り組みをしていきますか。
「まずは1カ月後に全日本大学駅伝予選会がありそこでも1万メートルを走るので、しっかり今回の反省を活かしたいです。まずは疲れを取って、調整していきたいと思います」
――ありがとうございました。

尾﨑
男子1部1万メートル決勝28位 29分31秒88
――2年ぶりの国立競技場での開催についてはいかがですか。
「今まであった大会は全部補助員で見ている側だったので、今回は選手として走れてすごく良かったです」
――レース前のコンディションを教えてください。
「気候は涼しかったですが、やはり状態が良くならず、あまり手応えがなかったです。その中でもできる限りの準備はしてきたつもりだったので、割り切ってレースに臨みました」
――かなりのハイペースでレースが進みましたがいかがでしたか。
「予想はしていて、自分自身もレースプランとして前の方で少しでも長く走ることを考えていました。前半はその通りできましたが、やはり力不足で序盤からしんどくなってしまって後半はただ走り切るだけのレースになってしまったので、そこはすごく残念です」
――ほかの主力選手が欠ける中で、チーム内トップの成績でした。
「主力の足並みがそろわない中でこれで僕も怪しかったらどんどんチームが悪い方向に行く思いました。なので、僕はケガにより注意してというか、皆に安心してもらえるような存在を目指して箱根駅伝が終わってから取り組んできました。情けない結果にはなってしまったんですけど、それでも自分なりに目的を持ってやれたので、そこは今はいいのかなと思います」
――来月に迫る全日本大学駅伝予選会への意気込みをお願いします。
「今はチームとしても個人としてもいい流れではないので、『厳しい』ってよく言われますし、自分たちもそれは感じています。危機感はとても強く感じていて、今回のレースでも他大の選手と戦えていなかったです。残り約1カ月半で自分のできることを準備をして後悔のない状態で挑めたらなと思っています」
――ありがとうございました。

甲斐
男子1部1万メートル決勝36位 30分38秒19
――レースを振り返っていかがですか。
「ペースが思ったよりも速くて、最初から対応できなかったです」
――全体的にペースが速い中で、付いていけなかった要因はありますか。
「1000メートルぐらいで足が痛くなって、そこで動きが固まってしまいました。股関節の痛みは大丈夫ですが、練習をあまりできていなかったので足にツケが回ってきたのかなと思います」
――レースの中で今後の課題となる部分はありましたか。
「レースの入りをしっかり対応しないとレース後半や中盤とかにつなげていけないと改めて実感しました」
――最後の関東インカレを終えた今の気持ちを教えてください。
「1、2年生の時は先輩の応援をするために観客席から見ていたんですけど、実際走ってみると緊張感や見えないプレッシャーを感じました。レース内容は悪かったですが、いい経験をさせてもらったのかなと思います」
――事前取材の際に、昨年度の5000メートルのリベンジを果たしたいとおっしゃっていました。
「リベンジは果たせなかったんですけど、ここで終わりじゃなくてまだ勝負しないといけないレースが何個もあるので、ここで落ち込まずに次につなげる気持ちでまた練習したいと思います」
――今後への意気込みをお願いします。
「次は全日本大学駅伝予選会に集中して、出走したらしっかりチームに貢献できるように調子を整えてスタートラインに立ちたいと思います」
――ありがとうございました。
[石井遥、春田麻衣、橋場涼斗]
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