(2)ルーキー特集 第2弾 ~丸山英希編~

 今年度も頼もしいルーキーたちが紫紺の門をたたいた。7回目を迎える今回のルーキー特集でも例年に引き続き、競技の話から普段は見えない選手の意外な一面まで、それぞれの魅力をお届けする。

(この取材は2月17日に行われたものです)

――フィギュアスケートを始めたきっかけを教えてください。
 「お姉ちゃんが(フィギュアスケートを)やっていて、ベビーカーくらいの頃からスケートセンターにいたので、その影響で始めました。(他にやっていたスポーツはありますか。)いや、特にはないです。スケート一本です。」

――これまで出場した中で印象に残っている大会はありますか。
 「最近なんですけど、高3の東日本選手権(以下、東日本)が自分の中でも一番いい演技ができたので、印象に残っています」

――7級の取得はいつ頃でしたか。
 「去年の3月の後半くらいに。(シニア転向はそれがきっかけですか。)そうですね。7級取れたので、そのままいこうかなと思ったので」

――昨年末の全日本選手権(以下、全日本)をご覧になって感想はありますか。
 「もともと全日本はレベルが高いと思うんですけど、この前の全日本は例年に比べて特にレベルが高くて、(東日本が13位で)出られなかった悔しさはあるんですけど、まだまだだなと、出られないなと思ってしまいましたね(笑)。今のままじゃちょっとなという印象でした。でももっと頑張らないとと思いました」

――自身の強みを教えてください。
 「スピードだと思います。プログラムの後半でやっぱりスピードが落ちてきちゃう選手とかが多い中、自分はまだスピードがある方かなと。なのでそこが強みかなと思います」

――ジャンプの練習状況はどのような感じですか。
 「今はいろんな種類のトリプルを入れて練習するようにはしているんですけど、まだまだ未完成な部分があって、試合では入れられないものが多いのでこれから頑張っていけたらと思います」

――衣装や選曲にこだわりはありますか。
 「衣装は小さい頃から全部お母さんが作ってくれています。(気に入っていた衣装はありますか。)1個前のFS(フリースケーティング)の『シャーロック・ホームズ』の衣装が好きでした。自分の好きな曲というのはもちろんなんですけど、曲を聴いて自分が演技しているのが想像できるような曲を選んでいます」

――趣味はありますか。
 「よくサウナに行きます」

――オフはどれくらい取りますか。
 「クラブ的に木曜日と土曜日が自分は練習がないんですけど、そのどちらかは自主練してどちらかはオフにしています。オフは本当に家でごろごろしたりとか、温泉行ったりとか、あまり動かないようにしています。疲れちゃうので(笑)」

――憧れの選手はいますか。
 「同じリンクで同じ先生のもとでやっている大島光翔(政経4=立教新座)選手のジャンプはやはり高さとかスピードとかもあっていつも参考にしています。表現力とかも本当にすごかったりするので、一番憧れの選手です。(実際に関わりはありますか。)そうですね。練習終わった後とかにご飯行ったりとか、それこそお風呂に行ったりとか、結構仲良くさせてもらっています」

――大島選手のお父様がコーチと伺いましたが、いつ頃からお世話になっていますか。
 「高校1年生の3月です。(大島コーチはどういう方ですか。)他の先生とかと比べてもフレンドリーに接してくれたりとか、すごくオープンな方なのでいつも練習は楽しくやっています。自分が挑戦してみたいことは先生も一緒に頑張ってみようみたいな感じで、あまり否定的なことを言わないので自信を持ちながら(練習)できているというところです」

――目標を教えてください。
 「目標はトリプルを全種類降りるということです」

――明大に進学を決めた理由はありますか。
 「理由はやはり選手のレベルが高いというのと、先輩に知っている選手が多くて、多分自分が入る時に男子は全員知り合いの選手なので、参考にできるところは吸収して仲良くやっていけるのかなと思ったので」

――同期には三浦佳生(政経1=目黒日大)選手がいらっしゃいますが、心境はいかがですか。
 「小さい頃から有名で、まさか同じ大学に入れるとは思っていなかったので、もともと仲は良くて友達なんですけど、憧れの選手の一人でもあるので一緒の大学に入れてうれしいです」

――出身はどちらですか。
 「出身は栃木です。(上京になりますか。)そうですね。埼玉のリンクなので埼玉の近くに」

――大学生活で何が楽しみですか。
 「友達を家に呼んだりとか、今は栃木の家に帰ったりしているのであまり夜遅くに遊べなかったりとか、練習終わってからというのがなくなるので、みんなと遊べたり、一般の練習の時間とかに行けたりすることで、生活スタイルが変わってくると思うので結構楽しみではあります。(逆に不安なことはありますか。)朝が苦手なので起きられるかが心配というのはあります」

――大学4年間の目標を教えてください。
 「明治大学の選手といったら本当にすごい人ばかりで、 まだまだ自分はそこにたどり着けていないので、少しでもその明治大学の選手と胸を張って言えるように頑張っていきたいです」

――来シーズンの目標を教えてください。
 「プログラムのジャンプがやはりまだまだレベルが低いので、もっと難易度の高いジャンプを(プログラムに)入れられるように次のシーズンは頑張りたいと思います」

――ファンの方へメッセージをお願いします。
 「本当に自分は試合でいい結果が出るようになったのが最近なので、自分を知っている方は少ないと思うのですが、ケガのないように頑張ります」

――ありがとうございました。

[堀口心遥]

◆丸山 英希(まるやま・ひでき)令6法入学、宇都宮短大附高。4人の姉がおり、一番上の姉とは9歳差。164センチ・50キロ

(写真は本人提供)