
(34)関東インカレ事前インタビュー⑬/村越優汰主将
4日間にわたって国立競技場で開催される関東学生対校選手権(関東インカレ)。昨年度の明大は見事1部残留を果たしたものの、前回から大きく点数を落とす、課題の残る結果となった。今年度はブロックの垣根を越え、短長歩がより 「OneTeam」となることが求められる。今回はそんなレースを控えた選手の声をお届けする。
第13回は村越優汰主将(文4=横浜)のインタビューです。(この取材は5月1日にオンラインで行われたものです)
村越
男子1部 1万メートルW
――最近のコンディションを教えてください。
「入学してからずっとケガ続きということもあって、 3月の春期オープン競技会(春季オープン)が終わってからも計画通りの練習を行えているわけではありません。ただ、自分の中でポイントに練習はこなせている感覚があります。フォームに関しても自分が納得できるようなものを再現できているので調子自体は悪くないですし、気持ちもしっかり乗っているのでいい状態に持っていけるかなと考えています」
――春期オープンで自己ベストを更新したことは自信につながりましたか。
「正直あそこまでタイムが出ると思っていませんでした。ペースは設定せずに自分の中でどれだけできるかをチャレンジした結果だったので、すごく自信になりました」
――関東インカレに向けて強化してきた部分はありますか。
「1年生からケガがずっと続いて20キロに向けた練習はできなかったので、20キロでは記録を狙わない選択をしました。関東インカレに合わせるために日本選手権・20キロ競歩も10キロで途中棄権して、全日本競歩能美大会ではなく春季オープンに出るという選択をしました。なので、出場選手の中では一番関東インカレに向けて気持ちや体の部分で準備できていると考えています」
――最後の関東インカレには特別な思い入れがありますか。
「1年次から古賀さん(友太・令4商卒・現大塚製薬)や、濱西さん(諒・令5文卒・現サンベルクス)、清水さん(海地・令6理工卒)が関東インカレで結果を残している姿を見てきました。関東インカレは今年度初めて出場するのですが、これまでは出られずに悔しい思いをしてきた大会の1つでもあります。なので、自分が結果を残してチームに貢献したいという思いが本当に強いです」
――目標タイムや順位はありますか。
「順位を狙いに行けばタイムも付いてくると考えています。具体的な順位に関しては最低でも入賞、展開によっては表彰台を狙うようなレース運びをしたいと考えています」
――今年度、主将としてどのようにチームをまとめていこうと考えていますか。
「自分だけでチームをまとめられるとは考えていません。各ブロック長やマネジャー、主務などの学生幹部全員でまとめていこうと考えています。 先頭で引っ張っていくよりは、全員で一緒に上がっていけるようなチームにしたいと考えています」
――村越選手にとって『理想のチーム』とはどんな姿ですか。
「僕の中で理想のチームの形はいくつかあるのですが、 一番は期待通りの結果を出せるチームが理想だと思います。ただ、その理想を実現するためには各ブロックだけではなくてチーム全体で取り組んでいかなければいけません。競走部の選手が大会でいい記録を出したら、ブロック間を越えて刺激し合えるようなチームを作れたらと思っています。例えば競歩ブロックが低迷した時も、長距離や短距離ブロックの調子が良ければそれに乗っかっていったり、刺激し合えるのかなと考えています」
――今の話ともつながるのですが、今年度から3部門の垣根を越えてミーティングを始めたと伺いました。その目的と効果について教えてください。
「ブロック間の垣根を越えて刺激し合えるようにすることが一番の目的です。効果としては、3月末に全体ミーティングをやってから特に1年生などはブロック間を越えて大学に一緒に行ったり休日一緒に出かけていることが多いですね。ブロックや学年を越えて話す機会は増えているのかなと思います」
――今年度の競走部スローガンである『OneTeam』はどなたが考えたのですか。
「提案したのは僕です。チームスローガンを考えるとなった時にグラウンドをジョグしていたら、ラグビー部の横断幕に『OneMeiji』と書いてありました。それが自分の作りたいチームと似ているかなと思って幹部に提案した結果、決まった感じです」
――チームとして関東インカレをどのように戦いたいと考えていますか。
「出る選手はもちろん、出られなかった選手やサポートに回るマネジャー、補助員を担当する学生一人一人が自分の役割を認識して1部残留に向けて何ができるかを日々考えることで結果が出せると考えていています。正直厳しい戦いになると思うんですけど、 そうなった時に1点がすごい重くなると思うんです。なので、1点を削り出せるかどうかは走る人はもちろん、周りでサポートする人が思いを選手にどれだけに乗せられるかどうかも重要になってくると思います。チーム全員でモチベーションを高く持って取り組んでいきたいです」
――競走部を応援してくださる皆さんにむけてメッセージをお願いします。
「いつもご支援や応援をいただきありがとうございます。 今回、出場する選手はもちろん応援や注目をしていただきたいのですが、出場する選手の数字や結果に現れないようなもの、例えばレース展開やこれまで努力してきたもののような数字で計れないようなところにも注目してほしいと考えています。それに加えて、 サポートに回ったり補助員を担当する学生にも注目してほしいと考えています」
――ありがとうございました。
[松原輝]
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