
(32)関東インカレ事前インタビュー⑪/東原豪輝、溝上稜斗、古俣由人
4日間にわたって国立競技場で開催される関東学生対校選手権(関東インカレ)。昨年度の明大は見事1部残留を果たしたものの、前回から大きく点数を落とす、課題の残る結果となった。今年度はブロックの垣根を越え、短長歩がより 「OneTeam」となることが求められる。今回はそんなレースを控えた選手の声をお届けする。
第11回は東原豪輝(政経4=大阪)、溝上稜斗(商4=九州学院)、古俣由人(法1=東京学館新潟)のインタビューです。(この取材は5月2日、4月28日、5月7日にオンラインで行われたものです)
東原
男子1部 5000メートル
――現在のコンディションを教えてください。
「3月くらいからポイント練習を始めてケガなく順調に走れている状況なので、コンディション的には悪くないと思います」
――冬季練習ではどんなことに取り組まれましたか。
「冬季練習はアキレス腱のケガの影響で本当にジョグしかしてこなかったので距離を積んだ練習はできませんでした」
――ケガの影響はまだ残っていますか。
「今はもう痛みなく走れているので影響はないです」
――今回5000メートルにエントリーした理由はありますか。
「5000メートルの自己ベストが14分3秒で大学1年生以来更新できていなくて、自己ベストを出したいと思ったのでエントリーしました」
――自己ベストを出す自信はありますか。
「だいぶ順調に練習ができているので、自己ベスト出した時の感覚はあまり覚えていないんですけど、14分3秒切れるぐらいのタイムでは走れる感覚はあります」
――長距離ブロックとしては主力選手の欠場が目立ちますがどのように捉えていますか。
「チームの主力的な存在がケガなどで走れていない状況で、自分を含め今までケガに苦しんでいた4年生が段々と走り始めているのでここからは4年生が引っ張っていけたらなと思っています」
――今回の目標を教えてください。
「自分は1年目から3年目まで関東インカレには縁がなくて、4年目にしてやっと出場できるので挑戦の気持ちを持って恐れることなく走りたいです」
――最後に意気込みをお願いします。
「関東インカレはチームの目標が1部残留なので、それに少しでも貢献して悔いのないように頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。

溝上
男子1部 ハーフマラソン
――現在のコンディションを教えてください。
「国士館記録会で1万メートルを走って、28分台を出したかったのですが、目標には届きませんでした。それでもそこに向けてしっかり練習は積めていたので、コンディションとしてはいい状態をキープできているかなという感じです」
――今の心境はいかがですか。
「村越(優汰・文4=横浜)が主将となって『OneTeam』というスローガンを掲げていて、 今まで以上にチーム意識を持って取り組んでいます。チームとして関東インカレ1部残留を目標にしているので、何としてでも1点を取って、チームに貢献したいという気持ちが強いです」
――昨年度の関東インカレでは1万メートルを走られました。
「箱根駅伝が終わって、新シーズンがスタートするとなった時に、豪さん(山本駅伝監督)と話をして前半シーズンはトラックで記録を狙うというよりロードでしっかり力を付けようという話をしました。早い段階で関東インカレはハーフマラソンで出場するという風に考えていました」
――昨年度から成長を感じられた部分はありますか。
「やはりチームを引っ張ろうという意識は昨年度よりも芽生えています。幹部でミーティングを定期的にやるようにしていて、どうやったらチームを引っ張っていけるか、チームをまとめられるかを話し合う中で、チームのために自分も力になりたいという思いは昨年度より強いです。そういう気持ちを関東インカレから結果として出せればいいなと思っています」
――ブロック間の交流会があったとお聞きしました。
「今までは部全体として交流することはなかったです。同じ競走部なのですが、全然別で行動をしていて、昨年度短距離のみんなが自己ベストを出して良い雰囲気を出しても、長距離には全然良い影響がなかったです。そこがもったいないという話をしていて、短距離や競歩とコミュニケーションを取っていって、お互いにいい影響を与え合えたらいいと思います。話し合った内容は趣味とか、そんなに大したことではないのですが、まず話すことを意識しました。それからは長距離がポイント練習をグラウンドでしていたら、周りにいる短距離の人がファイトと声を掛けてくれたりとか、変化も生まれてるので良かったと思っています」
――どんな1年にしていきたいですか。
「今年1年は本当に結果にこだわりたいという風に思っています。自分は2年生から副キャプテンとしてやっていてミーティングでみんなの前で発言したりする機会がありますが、やはり結果がない、実績がないとそれに説得力は伴ってこないと思います。そういう意味でも自分がしっかり結果を出して、チーム全体を巻き込んでいける存在になりたいと思っています。まずはその関東インカレでしっかり結果を出すことが大事だと思います」
――ありがとうございました。

古俣
男子1部 400メートル
――現在のコンディションはいかがですか。
「ケガをしてしまって関東インカレには出場できません。4月20日の練習中に肉離れをしてしまいました。結構回復しているのですが、関東インカレには間に合いそうになかったので出場を断念することになりました」
――どの大会で回復を目指したいと考えていますか。
「6月 27日から始まるU―20日本選手権に照準を合わせてリハビリを積んでいる状態です」
――東京六大学対校大会(六大学)からケガをするまでの調子はいかがでしたか。
「六大学を終えてから周りのスピードに慣れてきたと思っていたのですが、やはり慣れない環境に身を置く中で大学生活や寮生活が体に適用しなかった分も含めて実力不足だと思います。コンディションは悪くなかったのですが、小さな努力の積み重ねがまだ足りないと感じました」
――今回ケガをしてしまった一番の要因は何だと思いますか。
「スピード練習をやっていた時にケガをしてしまったのですが、六大学が終わってからも治療院に行くような時間がなくてケアをおろそかにしたことが原因だと考えています」
――ケガをしている時期だからこそ新しく取り組みたいことはありますか。
「ケガを治すことはもちろん、自分の体を知ることが本当に大事だと思います。自分の筋肉量や脂肪量を分析しつつ走りにつなげていきたいです」
――U―20日本選手権ではどのような走りをしたいですか。
「自分らしい走りを体現できたら、監督やコーチ、先輩方にもうれしい報告ができると思うので、まずは400メートルを走り切れるように自分の体をもう一度作り直していきたいです。U―20日本選手権で日本学生対校選手権の標準タイムを突破できればと考えていますが、高望みせずに自分らしい走りをできたらと思います。残りの練習期間で少しずつ体に変化を加えつつタイムを伸ばしていきたいです」
――ありがとうございました。
[島田五貴、原田青空、松原輝]
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