(30)関東インカレ事前インタビュー⑨/堀颯介、室田安寿、新井晴文

2024.05.07

 4日間にわたって国立競技場で開催される関東学生対校選手権(関東インカレ)。昨年度の明大は見事1部残留を果たしたものの、前回から大きく点数を落とす、課題の残る結果となった。今年度はブロックの垣根を越え、短長歩がより 「OneTeam」となることが求められる。今回はそんなレースを控えた選手の声をお届けする。

 第9回は堀颯介(商3=仙台育英)、室田安寿(情コミ3=宮崎日大)、新井晴文(法4=国学院久我山)のインタビューです。(この取材は5月1日、4月29日、5月3日にオンラインで行われたものです)

堀颯
男子1部 1万メートル

――現在のコンディションを教えてください。
 「例年より試合が多く疲れているところはありますが、その中でも調子は上がってきているので5位入賞を目指して頑張りたいと思います」

――関東インカレに向けて取り組んできたことはありますか。
 「例年この時期にケガをしていて関東インカレに出られないということが続いていました。しかし今年度はまずケガをしない体づくりをしっかりやってきて、その結果として今順調に練習ができています」

――初出場となる今大会への印象を教えてください。
 「2年生の時は出場すらできなかったのですが、出場していなくてもすごく緊張感が伝わってきました。チームにとって大切な試合というのは2年間で学んでいます。それに出させていただけるということで、しっかりチームのエースになるためにも頑張りたいなと思っています」


――レースプランは考えていますか。
 「タイムよりも順位が大切になるレースだと思うので、最低でも8位以内を狙っています。しっかり順位を確認しながら攻めるところを見極めて、得意なラストスパートで最後頑張りたいなと思っています」


――ライバルや意識している選手はいらっしゃいますか。
 「特にライバルとかはいなくて、しっかり自分の持てる力を出せば結果はついてくるかなと思います」


――最後に意気込みをお願いします。
 「初めての関東インカレですが、チームの目標である1部残留に向けてしっかりポイントを取りたいと思います」

――ありがとうございました。

室田安寿(情コミ3=宮崎日大)

室田
男子1部 5000メートル

――現在のコンディションを教えてください
 「1カ月前くらいから練習を立ち上げ始めたのですが、段階的に積むことができています。まだ100パーセントではなくて6~70パーセントくらいなんですけど、手応えを持って練習に取り組めているので自己ベストを狙っていきたいです」

――急ピッチで仕上げることになってしまった原因を教えてください
 「ケガ明けだったので、本来なら関東インカレでは狙わずに記録会などで復帰して全日本大学駅伝予選会(全日本予選会)への出場を目指していました。ですが、ケガで走れていなかったり、調子が戻らない選手がいたので繰り上がりのような形でエントリーしました」

――これまでの2年間と比べて心境の変化はありますか。
 「自分は実績や力があるわけでもないので、俺に付いてこいというよりかは成合(洸琉・情コミ1=宮崎日大)とかと同じスタートラインに立っていると思っています。なので、初心を忘れない走りをしたいです」

――今年度は村越優汰主将(文4=横浜)を中心にブロック間の交流を活発にしようと部全体で取り組まれていますが室田選手自身が実感した場面はありましたか。
 「ブロック間でのミーティングが増えたのも一つですし、SNSに上げている部員日記で自分の思っていることを話す機会ができ始めています。そういったところから普段の場でもコミュニケーションをとる機会が増えて、挨拶も増えてきたのかなと思います」

――最後に意気込みをお願いします。
 「予選突破を目標に全力で走ります」

――ありがとうございました。

新井晴文(法4=国学院久我山)

新井
男子1部 1500メートル

――直近では東京六大学対校大会(六大学)と法大競技会で1500メートルに出場し、両方とも3分51秒台を記録しました。
 「今年は六大学から割といい状態で来ているのかなと思っています。ただ、体の状態は悪くなかったと思うんですけど特に法大競技会はもうちょっとタイムを出したかったかなという感じでした。関東インカルではもっといい走りをしたいです」

――今シーズンの調子は、過去の同時期と比べていかがですか。
「今まではずっとケガをしていたので調子の良しあしは分からないですが、今シーズンはしっかり走れている時点で調子は良いかなと思っています。結果だけ見ると、まだ上がりきっているわけではないですが個人の感覚としては悪くないんじゃないかなと思います」

――先日、部員日記で「自分のために走るということを意識したい」と書かれていました。そのことについて詳しくお聞かせください。
「チームの結果というのは今回の関東インカレや箱根駅伝などで、必ず付いてくるわけじゃないですか。なので、やはりチームの結果のために貢献するのはもちろん大事だと思います。ただ、周りの評価からプレッシャーばかり感じてしまうと、自分が伸び伸びと競技をできていないと感じたので、結果に囚われすぎずに自分らしく走れるようにという意味合いで書きました。自分は2、3年次にケガをして、チームもなかなか結果をうまく出せなかったので、結構焦りを感じることもありました。なので、まずは自分が納得できるような走りと結果を出そうと考えています」

――明大の1500メートルはこれまでにも関東インカレで、過去数年入賞者を出すなど活躍が目立つ競技ですがプレッシャーは感じますか。
「もちろんここ数年間は結果を出してきた先輩が多かったのでプレッシャーはあります。でも、それこそ先ほど述べたような自分のために走るとか結果に囚われすぎないというのは馬場さん(勇一郎・令6政経卒)が言っていたことでもあるので、そのあたりは気にし過ぎずに走ろうかなと思っています」

――関東インカレにおける目標を教えてください。
「とにかく入賞して1点でも多く取ることが目標です。1部残留のためには本当に1点でも多くの得点を取ることが重要になってくると思うので、それだけしか考えていないです」

――ありがとうございました。

[島田五貴、松原輝、加藤菜々香]