(28)関東インカレ事前インタビュー⑦/成合洸琉、増子風希、加世堂懸

2024.05.06

 4日間にわたって国立競技場で開催される関東学生対校選手権(関東インカレ)。昨年度の明大は見事1部残留を果たしたものの、前回から大きく点数を落とす、課題の残る結果となった。今年度はブロックの垣根を越え、短長歩がより 「OneTeam」となることが求められる。今回はそんなレースを控えた選手の声をお届けする。

 第7回は成合洸琉(情コミ1=宮崎日大)、増子風希(政経1=学法石川)、加世堂懸(商2=仙台育英)のインタビューです。(この取材は4月27日、29、5月1日にオンラインで行われたものです)

成合
男子1部 5000メートル
――現在のコンディションを教えてください。
 「先週の土曜日に1万メートルを走ったんですけど、 あまりいい結果ではなくてコンディションはそこまで上がっていないです。関東インカレまではもう少しあるので、ここから状態を上げていってピークを合わせたいと思います」

――1万メートルは初めて走られたと思いますが、どんな目的がありましたか。
 「チーム全体として全日本大学駅伝予選会(全日本予選)に向けてチームの平均タイムを上げるために走ったのですが、その平均を上げることができなかったので悔しかったです」

――大学に入学して1カ月が経ちましたが、大学の練習についてどのように感じていますか。
 「高校に比べて距離も本数も増えるし、何より質が高くなりました。高校の頃は結構余裕を持ってポイント練習を終わらせていたんですけど、大学ではギリギリで終わることが多いです」

――練習のレベルが上がった中でも通用していると感じている部分はありますか。
 「きつい練習になった時でも最後までちゃんとこなして終わり切れることが自分の強みだと思っています」

――5000メートルに対してどんなイメージを持っていますか。
 「決勝に進むためには予選で順位争いをしないといけないので、その時に大事になるラストスパートに苦手意識があります。あと少しですが最後まで粘る力を付けていきたいです」

――エントリーが決まった際にコーチ陣から何か声掛けはありましたか。
 「個人的には特になかったんですけど、園原さん(健弘監督)は全体に必ず1点は取ってこいとおっしゃっていました」

――今回の目標を教えてください。
 「自分よりもレベルの高い人が集まってきているので、大きな舞台でまず予選通過してできれば入賞して1点を取りたいなと思います」

――同じ5000メートルにエントリーされている先輩とは何かお話されましたか。
 「安寿さん(室田・情コミ3=宮崎日大)は同じ高校の先輩なので、宮崎日大のブームを作りましょうって話しました」

――今回の関東インカレは成合選手の中でどんな位置付けの大会ですか。
 「今後の全日本大学駅伝とか箱根駅伝などの全国の舞台で戦っていくための練習だと思っています。ここで周りとの差がどれだけあるのかを確認したり、自分がやってきたことが正しいのかを確かめるレースにしたいです」

――ありがとうございました。

増子風希(政経1=学法石川)

増子
男子1部 800メートル
――現在のコンディションを教えてください。
 「ケガから復帰して練習も少しずつ積めてきたので、徐々に調子は上がっていると思います」

――復帰後に大学の練習に参加してみていかがでしたか。
 「先輩たちと一緒に走るとやっぱり自分の実力を感じることができました。食らいつくので精一杯なので、負けられないなとメンタル面でも鍛えられます」

――800メートルという種目に対してはどんなイメージを抱いていますか。
 「800メートルは中学から走っている種目なので経験もありますし、スピードや体力が大学でどこまで通用するのかが楽しみです」

――今の心境を教えてください。
 「大きい大会でもあまり緊張しないタイプなので、どこまで通用するかとか他の選手がどんな走りをするのかを学んで楽しみたいなと思っています」

――レースプランはありますか。
 「タイムはそんなに気にしていないので、目の前の人を抜いて先にゴールすることにこだわりたいです」

――最後に意気込みをお願いします。
 「チームに貢献するような走りをしたいと思います」

――ありがとうございました。

加世堂懸(商2=仙台育英)

加世堂
男子1部   800メートル、1500メートル
――現在のコンディションを教えてください。
 「3月の佐賀合宿から4月の六大学対校戦(六大学)に向けて少し急いで調整した部分があったので、六大学が終わってから少し調子が落ちてしまったなという部分もあります。ですが、法大の記録会が終わってからは徐々に状態が上がってきていると思っています」

――関東インカレに向けて取り組んできたことはありますか。
 「4年生の新井さん(晴文・法4=国学院久我山)と一緒に練習する機会が増えて、切磋琢磨(せっさたくま)しながらスピード練習などの質が段々上がってきました」

――新井選手も1500メートルに出場されますが何かお話はされましたか。
 「昨年度は馬場さん(勇一郎・令6政経卒)という強い先輩がいてその人に頼りながらという面もあったのですが、今年度は2人しか出場しないので2人で決勝に残れたらいいねという話はしています」

――個人の目標を教えてください。
 「チームの1部残留に貢献することと、昨年度予選を通れなかった1500メートルで今年度は決勝に残ってしっかり勝負できるように頑張りたいなと思います」

――関東インカレはどのような位置付けですか。
 「各ブロックが一つになって目標を達成するための大きな大会だと思っています。『OneTeam』として、応援なども含めて全体で盛り上がっていけたらと思っています」

――最後に意気込みをお願いします。
 「初日に(レースが)あるので、少しでも2日目以降の人たちにいい流れを作れるように頑張りたいと思います」

[島田五貴、加藤菜々香]