(27)関東インカレ事前インタビュー⑥/飯島大陽、小林真名世、堀拓斗

2024.05.05

 4日間にわたって国立競技場で開催される関東学生対校選手権(関東インカレ)。昨年度の明大は見事1部残留を果たしたものの、前回から大きく点数を落とす、課題の残る結果となった。今年度はブロックの垣根を越え、短長歩がより 「OneTeam」となることが求められる。今回はそんなレースを控えた選手の声をお届けする。

 第6回は飯島大陽(商4=佐久長聖)、小林真名世(政経4=八王子)、堀拓斗(農4=土浦日大)のインタビューです。(この取材は5月1日、2日にオンラインで行われたものです)

飯島
男子1部 110メートルH
――東京六大学対校大会(以下、六大学) の時と比べて調子はいかがですか。
 「コンディション的に言うと一緒です。ただ、六大学の時よりも練習を積めているので、六大学の時よりも上がってくれればなと思っています」

――昨年度の関東インカレを振り返ってみていかがですか。
 「昨年度は本当にひどかったですね。今回が最後の関東インカレなんですけど、主力のメンバーや短距離部長がケガをしているので、最上級生としてまず結果で後輩たちを導いていかないといけないなという使命感が昨年度に比べてあります。調子は今年度の方が全然いいので、記録を狙えるかなと思っています」

――明大競走部のHPのプロフィールでは「関東インカレ入賞」を目標にしていますが、関東インカレは特に思いの強い大会ですか。
 「日本学生対校選手権と日本学生個人選手権だと、学校でのランキングってないじゃないですか。関東インカレは自分だけではなく、チームの順位や立ち位置も決まるので、すごく思い入れが強いです。活躍するとチームに貢献できるので、関東インカレ入賞を目標に立てました」

――110メートルHでの目標はありますか。 
 「8位以内に入賞することと自己ベストを大幅に更新することです。そうすれば入賞の可能性は高くなるので、絶対に自己ベストは更新したいです」

――具体的な目標タイムを教えてください。 
「13秒台です。もっと具体的に言えば、13秒9で13秒台に入りたいという気持ちは強くあります」

――ありがとうございました。

小林真名世(政経4=八王子)

小林真
男子1部 400メートルH
――現在のコンディションはいかがですか。
 「3日前ぐらいの練習で足首をケガしてしまって今はまだ関東インカレに出場できるか分からない状態なのですが、とりあえず出場する予定でコンディションを整えている段階です」

――関東インカレはご自身の中でどのような印象の大会ですか。
 「関東の大学で陸上競技をやっているとやはり大きな大会として関東インカレ、そして日本学生対校選手権は強く意識すると思います。その中で1部、2部というように格付けがされるのが関東インカレで、明大は僕が1年生の頃に昇格してからずっと1部に位置付けられ続けています。先輩が頑張ってチーム力を上げて1部に昇格してくれたので、それを維持しなければいけないという思いもあり、大学陸上の中でもかなり重要視している大会ではあります」

――普段の大会とはレースに臨む上での気持ちもかなり変わってきますか。
 「やはり大学としては1部にいるということは非常に重要ではあるのですが、そこを維持するには短距離だけではなく競歩や長距離の全員でどんどん点を積み重ねなければいけません。なかなか1部の戦いの中で短距離だけで入賞して残留するというのは難しいと思います。個人の大会では自分の走りが良ければそれでいいのですが、対校戦はそういうわけにもいかないのでやはり大変だと感じることはあります。ですがその分みんなで一緒に頑張ろうという気持ちにもなれるのが対校戦です」

――今年度の部全体の雰囲気はいかがですか。
 「昨年度や一昨年度からとてもいい雰囲気でやり続けられていると思います。ケガ人は少し多くてそこはやや心配ですが、全体的にも非常に先輩後輩関係なくコミュニケーションやアドバイスができているので、いい雰囲気だと感じます」

――関東インカレへの意気込みをお願いします。
 「チームとしては1部残留が目標なので、それを達成できるように4年生としてしっかり貢献したいです。自分も出場すると思いますし、自分以外の競技に出る人のサポートもやっていきたいと考えています。4年目でもう最後の関東インカレなので、悔いなく終われたらいいなと思っています。頑張ります」

――ありがとうございました。

堀拓斗(農4=土浦日大)

堀拓
男子1部 100メートル
――今シーズンは100メートルで安定したタイムを残していますが、最近のコンディションはいかがですか。
 「自己ベストが10秒48なので、早い段階で10秒後半に乗せたいと思っていました。最終的には日体大記録会で10秒57でまとめることができたので比較的100メートルのタイムは安定しています。ただ、関東インカレの1部はレベルが高く、自己ベスト以上の記録を出さなければいけないので、そこに向けて練習している段階です」

――特に力を入れて取り組んでいる練習はありますか。
 「トップスピード不足という課題があったので、 バイクなどを使って意図的にピッチを上げるような練習を取り入れています。それをうまく走りに落とし込めたらと思います」

――今シーズンの目標として100メートルで10秒20を掲げています。
 「やはり日本学生対校選手権(日本インカレ)標準の締め切りもあるので、8月までには10秒20に近い記録は出したいなと思っています。自分の中でも、同期の松下(かなう・法4=大分東明)が昨年度10秒22を出したので、それよりも速いタイムを自分でも出したいという気持ちから10秒20という目標を掲げました」

――今年度、最上級生としてどのようにチームに関わっていきたいと考えていますか。
 「一番は結果で貢献できたらと思います。自分の競技への取り組み方や試合での走りもチームを勢いづけるきっかけになれたらいいなと思います。自分の競技への取り組み方として、課題に向き合い続けるという姿勢があります。それは誰かしら感じてくれていると思うので、そういったところも今後も続けていきたいです」

――関東インカレに向けた意気込みをお願いします。
 「自己ベストを関東インカレという大舞台で出さなければ勝負できないので、しっかり気負わずに楽しく走り、記録を残したいと思っています」

――ありがとうございました

[松原輝、熊谷実夏、春田麻衣]