
(2)春季オープン戦事前インタビュー②/深尾徹主将
昨年度の関東大学1部リーグ戦を2年連続の3位で終えたグリフィンズ。〝ALL GRIFFINS〟をチーム理念に掲げ、悲願の甲子園ボウルを目指す櫻井亮監督体制2年目の春季オープン戦が4月27日から開幕する。
後編は深尾徹主将(政経4=啓明学院)のインタビューです。(この取材は4月21日に行われたものです)
――現在のチーム状況教えてください。
「来週から初戦が控えていて、しかも相手が関学大さんなので、その中でどれだけやれるのか、また、秋の日本一に向けて自分たちでどれだけ多く練習をやっていけるのかを考えながらやっています」
――調子はいかがですか。
「調子は良くもなく悪くもないです。ただ、自分たちとしては常に同じことをやることを心がけているので、特に問題なくできているのではないかなと思います」
――春季オープン戦開幕を直前に控えた心境はいかがですか。
「僕としては1年生から試合に出場しているので特に変わりはありません。その分新しいメンバーをしっかりサポートできればなと思います」
――昨年度の春季オープン戦を振り返っていかがですか。
「昨年は立大さんや早大さんなどいろいろな強い大学と試合をさせてもらって、関西では壁を感じながらも、しっかり自分たちのやれることをやったと思います。その部分では昨年は本当によかったです」
――冬の間に意識して取り組んできたことはありますか。
「アメフトというスポーツを考えた時に、本当に細かいところにはなりますが、チームの当たり前の意識、日々の行いや日常生活にちゃんと意識を向けられるかを重要にしてきました。冬の間チームとしてそれを掲げながら体作りをやってきました」
――今年度のチームの特徴を教えてください。
「昨年度からディフェンスはメンバーが大きく変わったのですがオフェンスは昨年出ていた人がたくさんいるので、オフェンスが波に乗ってチームの流れを作っていくという点で昨年度とは違うと思います」
――今年度のチームの強みはオフェンスということでしょうか。
「ディフェンスもどれだけ相手オフェンスに時間を使わせないか、失点を重ねないかを昨年度から変わらずやらないといけないのですが、今年は本当に昨年のオフェンスのメンバーが一段と成長しています。うちのオフェンスは調子の上下はありますが、調子が上がると、ディフェンスとしてもタイムポゼッションなどが効果的になってくるので、オフェンスが波に乗っていけると大きいと思います」
――今年度入部の1年生の動きを見ていかがですか。
「今年は本当に試合に絡めそうな1年生が多いです。例年そうですが、今年はより一層期待できる1年生が多いのではないかと思います」
――特に注目している選手はいらっしゃいますか。
「DBの北本(悠哩・政経1=佼成学園)やレシーバーの後藤(珠・政経1=千葉日大一)は、本当にいつ試合に出てもいいんじゃないかなと思います。あとのメンバーもこれから大学のプレーに慣れてきたら全然遜色なく出られるかなと思います」
――1から4年生全部員を含めて、特に期待している選手はいらっしゃいますか。
「4年生のRBの井上(太陽・総合数理4=鎌倉学園)ですね。昨年度は1年間試合に出られませんでしたが、課題に取り組みながら一生懸命練習していました。RBは廣長(晃太郎・商4=箕面自由学園)と高橋(周平・文3=足立学園)がいますが、その2人に劣ることなくタイプが違ったRBで、そのメンバーでオール関東を狙えると思うので、だいぶ期待しています」
――目指している主将像を教えてください。
「主将が一番やって当たり前だと思っているし、主将が率先して取り組むことを大事にしているので、周りに言いながらも自分がやることが自分の中で大切なことだと思っています」
――どういった経緯でキャプテンになられたのですか。
「僕の場合は下級生のころから今までのキャプテンと喋る機会が多く、『今年のチームはこういうところをちょっと改善できるよね』などの話をいろいろしていく中で、自分たちが4年生になった時にどうするかというのを早い段階から考えていたので、監督さんやコーチさんと話し合って自分がなると決めて立候補と推薦でなりました」
――春季オープン戦はどのような点を意識して臨みますか。
「チームとしては〝超越〟というスローガンを掲げながら日々の当たり前の更新をしています。100パーセントを毎日積み重ねていくことが自分たちの目標なので、どれだけ悪いプレーをしてもどんなミスをしても、しっかり切り替えて次に繋げるところです。あとは、守るミスというか初歩的なミスは、試合を続けていく中で本当にもったいないので、挑戦的なミスをどんどんしていって、秋に繋げていけるプレーをしていこうとチームとして掲げています」
――最後に改めて今年度のチームの目標教えてください。
「今年度はリーグ戦も変わりましたが、目指すところは日本一です。関東でしっかり1位になって関西の大学さんと当たることが自分たちの目標になるので、関西を見据えながら関東の大学さんをしっかり倒せるようにやっていきたいです」
――ありがとうございました。
[加藤菜々香]
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