(24)関東インカレ事前インタビュー③/荒澤朋希、川津靖生、神戸毅裕

2024.05.04

 
 4日間にわたって国立競技場で開催される関東学生対校選手権(関東インカレ)。昨年度の明大は見事1部残留を果たしたものの、前回から大きく点数を落とす、課題の残る結果となった。今年度はブロックの垣根を越え、短長歩がより 「OneTeam」となることが求められる。今回はそんなレースを控えた選手の声をお届けする。

 第3回は荒澤朋希(営2=明大中野)、川津靖生(法2=明星)、神戸毅裕(営2=明星)のインタビューです。(この取材は4月28日、29日にオンラインで行われたものです

荒澤
男子1部 4×400メートルR
――今シーズンが始まってからのコンディションはいかがですか。
 「冬季練習に励んでいる途中で肉離れや膝のケガをしてしまいました。あまり練習を積めていない状況ですが、今はようやく復帰できて自分の状態を少しずつ上げているところです」

――関東インカレはご自身の中でどのような印象の大会ですか。
 「昨年度は補欠を含めた出場メンバーから漏れてしまい本当に悔しい思いをしたので、今年度こそはと思って頑張ってきました。その結果、補欠の可能性もありますがエントリーさせていただけたので、そのことに感謝して大会まで残りの日数を大切にしたいと考えています」

――2年生になったことで意識面などにおいて何か変化はありましたか。
 「練習の取り組み方などは基本的に変わっていませんが、今年度は1年生が結構多く入ってきてくれたこともあって頼られる場面が少し増えたと感じています」

――今年度の短距離部門の雰囲気はいかがですか。 
 「個人的にはどのブロックよりも良いのではないかと思っています。ですが自分を含めてケガ人が増えていて、補欠の選手やその時に走れるコンディションの選手が出場するしかないという状態になってしまっているのが現状です。今はその状況でも上手く切磋琢磨(せっさたくま)してチームをつくり上げていくという方向で、みんなで協力的になれている面もあるのではないかと思います」

――部全体の雰囲気に関してはいかがですか。
 「今年度は村越(優汰・文4=横浜)主将が中心となって月に1回の全体ミーティングを開催しているのですが、そこで昨年度と違って他部門の選手とも話す機会が増えたので、本当にOneTeamというスローガンに向かってみんなで進めているのではないかと感じています」

――今シーズン全体への目標や意気込みをお願いします。
 「今回の関東インカレは自分が出場できるかと言われると少し厳しい部分があるので、個人的にはピークを7月あたりに持っていこうと考えています。昨年度はケガで出場できなかった、9月に行われる関東学生新人選手権や日本選手権リレーのメンバーに選ばれたいと思っています」

――ありがとうございました。

川津靖生(法2=明星)

川津
男子1部 4×100メートルR
――現在のコンディションはいかがですか。
 「自分は3週間前ぐらいにケガをしてしまって4×100メートルR(4継)メンバーには入れてもらったんですけど、関東インカレは今のところ出場する予定はありません」

――復帰はいつ頃を見込んでいますか。
 「関東インカレぐらいから走れる予定ではあるんですけど、練習の状況的に間に合わないのかなと思っています。ただ、U―20日本選手権もあるので、そこに徐々に合わせていければいいかなと思います」

――関東インカレではどういった役割を果たしていきたいですか。
 「もちろん4継メンバーとしてエントリーさせてもらったので、そのサポートとかで一人一人に寄り添っていけるようにしたいです」

――今後伸ばしていきたい部分や力を入れていきたいところはありますか。
 「初めて肉離れという大きいケガをして少し不安になる部分もあるんですけど、今まで自分がしてこなかった部分の筋トレとか、そういういい方向に経験も積めていると思います。あまり不安な要素を出さずにやっていきたいと思っています」

――新体制の雰囲気はいかがですか。
 「今年度は村越さん(優汰主将・文4=横浜)が掲げてくれた『One Team』というチーム目標のもと、より一層チームの雰囲気も良くなってきていると思います。今まで他ブロックのことをあまり気にしてこなかった人も多いと思うんですけど、こういうチーム目標を掲げられてから他ブロックの成績をよく見たりするようになりました。かなりいい雰囲気なので、関東インカレでもいい成績が出せるのではないかなと思っています」

――今年度の目標をお願いします。
 「全体の目標としてはやはり日本学生対校選手権(日本インカレ)で個人入賞、4継で優勝することが1年を通しての目標です。直近の大会はU―20日本選手権なんですけど、最終目標は日本インカレで先ほどの目標を達成することです」

――ありがとうございました。

神戸毅裕(営2=明星)(左)

神戸
男子1部 100メートル
男子1部 4×100メートルR
――コンディションはいかがですか。
「吉岡隆徳記念(出雲大会)から2週間空いて、その間いい練習を積めていると思います」

――現在はどのような練習をされていますか。
「高いスピードを維持しながら走り込みをしたり、より動きを鮮明にするようなドリル系の動きをやったりしていますね」

――出雲大会でのレースを経て、関東インカレに向けて生かしたいことはありますか。
「出雲大会は初めてのグランプリで、自分の中で調整をする部分ですごく不安なとこがありました。しかし、そこである程度の調子の波を作って持っていけたので、調整力や本番に合わせる能力っていうのは関東インカレに生かせると思います」

――大学での競技生活も2年目になり、後輩ができた心境はいかがですか。
 「ケガしている子が多いので、そんなに練習はできていないです。後輩ができたことによっては、これまではインプットすることが多かったんですけど、最近では後輩に対してアウトプットするようなことが増えました。自分の走りについての知見がより深まって、磨きがかかっていると思います」

――今年度、新しくチャレンジしてみたいことはありますか。
 「昨年度は本当に訳も分からず、とにかくチャレンジするっていう場面が多かったです。今年度はある程度の走力だったり実力っていうのを兼ね備えて、あとは2年目で余裕も生まれてくると思うので、もう一段先のチャレンジに挑戦していきたい一年です」

――関東インカレの目標をお願いします。
 「100メートルでは入賞して表彰台に立つことが目標で、4×100メートルRは優勝を目指しています」

――ありがとうございました。

[石井遥、春田麻衣]