(15)ルーキー特集⑩/野川元希

2024.04.13

 今年度も伝統の重みを感じながら「関東インカレ1部残留」と「箱根駅伝シード権獲得」という目標へ向かって突き進む明大競走部。チームにさらなる勢いをもたらすべく、15人のルーキーが仲間入りを果たした。新たな世界への一歩を踏み出す時、彼らは何を思うのか。その無限の可能性を感じさせる”今”の声をお届けする。

 第10回は距離部門・野川元希1=私立愛知)のインタビューです。(この取材は3月17日にオンラインで行われたものです

――明大に入学を決めた理由はありますか。
 「僕は高校の時に1500メートルをやっていたので、中距離に加えて駅伝をはじめとした長距離もできる大学を探していました。愛知高の先輩の近藤亨さん(令4商卒)や中京大中京高出身の馬場さん(勇一郎・令5政経卒)と同じように、自分も1500メートルで戦えるようになれたらと思って、 明大を選びました」

――大学ではトラックをメインに取り組んでいきたいと考えていますか。
 「まずは関東学生対校選手権(関東インカレ)の標準記録を切らないといけないので、それまでは1500メートルだけを見据えてしっかりと記録を狙いにいきます。 それが終わったら、すぐに距離を積んで駅伝を走れるように考えています。どららか片方だけにならないように、しっかりと集中して切り替えができるようにしたいです」

――高校時代の練習と比べて変化を感じる部分はありますか。
 「明らかに走る量が増えました。 他の高校と比べて愛知高はあまり距離を積むような練習をすることはなかったので、他の人よりも比べて急に距離が増えた感覚があります」

――どのような練習で距離が増えたと感じますか。
 「ジョグの距離です。今までだとジョグは長くても60~70分だったのが、70分のジョグを1日で2回走ることもあります。ポイント練習でも高校の時だと余裕でこなせるようなメニュー内容の時もありましたが、大学に来ると量が増えているなと実感します」

――印象に残っているレースはありますか。
 「高校2年次の東海総体の1500メートルは予選と決勝が両方とも印象に残っています。予選では今の自分の1500メートルの自己ベストを出して、決勝でも優勝することができたので、そのレースはすごく印象に残っています」

――高校時代には日本海駅伝に出走されましたが、駅伝に対してはどのようなイメージを持っていますか。
 「駅伝は誰か1人が強ければ勝てるというものではなく、チーム一丸となって、 誰一人欠けずに走ることで目標に近づけると思っています。僕の高校は毎年県駅伝では3位で終わってしまっていたのですが、全国高校駅伝に出ようとみんなで取り組む過程は、個人で頑張るのとはまた違った良さがありますね」

――同期の中で意識している選手はいますか。
 「同期のみんなは僕と比べて5000メートルの持ちタイムが本当に速いので、全員のことを意識しています。その中でも、成合(洸琉・情コミ1=宮崎日大)は同期の中でも頭一つ抜けて速いので、同じ舞台で走れるぐらいの力を付けたいと思っています」

――ご自身の走りにおける強みはありますか。
 「自分の強みは1500メートルで培ったスピードです。他の人と比べて長距離への適正としては劣ってしまうところがありますが、スピードでは負けないと思っています」

――1500メートルにおけるレースプランは普段どのように考えていますか。
 「その時によって変わりますが、基本は1200メートル付近から徐々に上げていって、ラスト200メートルで仕掛けるようなタイプです。ロングスパートをかけるようなタイプではないので、ラストスパートで競り勝つのが自分のスタイルだと思っています」

――今後に向けた目標や意気込みをお願いします。
 「1年目はまず関東インカレに出場して、いい成績を残せるようにしたいです。また、1年間を通してケガなく距離を積んで駅伝にも出られるように頑張りたいです」

――ありがとうございました。

[松原輝]