
(11)ルーキー特集⑥/井上史琉
今年度も伝統の重みを感じながら「関東インカレ1部残留」と「箱根駅伝シード権獲得」という目標へ向かって突き進む明大競走部。チームにさらなる勢いをもたらすべく、15人のルーキーが仲間入りを果たした。新たな世界への一歩を踏み出す時、彼らは何を思うのか。その無限の可能性を感じさせる”今”の声をお届けする。
第6回は長距離部門・井上史琉(政経1=世羅)のインタビューです。(この取材は3月12日にオンラインで行われたものです)
――明大に進学した理由を教えてください。
「自分は世羅高出身で明大の競走部には3年生に森下さん(翔太・政経3=世羅)と吉川さん(響・文3=世羅)がいます。その2人は自分が高校1年生の時に全国高校駅伝(都大路)で優勝されていました。そのような姿を見て、その2人に勝ちたいと思い明大に来ました」
――陸上を始めたきっかけは何でしょうか。
「小学校2年生の時からやっているのですが、親から何かスポーツはやってほしいというふうに言われていました。サッカーや野球を進められていたのですが、あまり団体でする競技は当時好きではありませんでした。陸上は1人で戦うイメージがあり陸上を選びました」
――印象に残っている出来事はありますか。
「高校1年生の時の都大路です。自分は走っていないのですが、チームが優勝していてそれがすごく印象に残っています。自分も同じように優勝したいとその時思いました」
――2年生、3年生で都大路を走られましたが、そのレースを振り返っていかがでしたか。
「憧れていた優勝はその2年間でできなかったのですが、2年生の時は他の試合があまり上手くいかなかったので先輩やコーチなどいろいろな方からのアドバイスをいただきました。3年生では優勝はできなかったのですが、個人としては良い結果が出せたと思います」
――広島県高校駅伝では3年次アンカーを務め、都大路の出場を決めました。
「3年生は7区のアンカーを走らせてもらったのですが、2年生の時の広島県高校駅伝では3区を走って、ブレーキになってしまいあまり良くない結果でした。3年生の時はすごく練習もできていましたし、自信を持って納得できるタイムで走ることができました」
――明大の印象はいかがですか。
「箱根駅伝(箱根)はテレビで見ていたのですが、残念と言いますか思うような結果ではありませんでした。ですが、世羅高校や明大の先輩と話して本当だったらもっと上位に行けていたし、実力はこんなものではないという話も聞きました。また当時1年生だった綾さん(一輝・理工2=八千代松陰)とか大湊さん(柊翔・情コミ2=学法石川)はすごく良い走りをされていて、これからそういう先輩たちと自分が主力になれるようなつもりで走ってシード権を争えるようなチームにしたいと思います」
――同じ新入生との交流はありますか。
「もう入寮して1週間経って、まだ入寮していない1年生もいるので全員はそろっていないのですが、すでに入寮している生徒とは練習が終わった後に今日の練習どうだったかとか一緒に話したりして仲良くやっています」
――寮は誰と同部屋なのでしょうか。
「世羅高で同じだった吉川さんと一緒です。すごく優しい先輩でまだ練習のコースとかも分からないので、練習などずっと一緒にやっています。優しくて実力もあるのですごく憧れている先輩です」
――大学で楽しみなことはありますか。
「世羅高校の寮はすごく田舎だったので、休みの日も別に行くところもなく、ずっと寮で過ごしていました。そういう意味で東京はすごく遊ぶところもたくさんあると思いますが、陸上をしに明大に来たので、楽しむところは楽しんでオンとオフはしっかり切り替えて、はしゃぎ過ぎないようにしようと思います」
――大学で伸ばしていきたい部分はありますか。
「積極的に行くので後半少し疲れてしまうレースが多いです。そのため、後半も耐えられるような補強をしていきたいです」
――大学1年生の目標を教えてください。
「1年生から箱根を走ることです。昨年度の箱根で走られた先輩もたくさん残っているので、そういう先輩たちに練習でも試合でも勝てるように1年目は積極的に走りたいと思います」
――大学4年間を通しての目標や意気込みをお願いします。
「4年間箱根に出ることと高校時代は自分と同じ学年の人たちにずっと負けっぱなしで強い人たちに全然勝てなかったので、大学ではそういう人たちに勝って4年生になる時には世代トップになりたいと思います」
――ありがとうございました。
[原田青空]
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