
(9)ルーキー特集④/古俣由人
今年度も伝統の重みを感じながら「関東インカレ1部残留」と「箱根駅伝シード権獲得」という目標へ向かって突き進む明大競走部。チームにさらなる勢いをもたらすべく、15人のルーキーが仲間入りを果たした。新たな世界への一歩を踏み出す時、彼らは何を思うのか。その無限の可能性を感じさせる”今”の声をお届けする。
第9回は短距離部門・古俣由人(法1=東京学館新潟)のインタビューです。(この取材は3月19日にオンラインで行われたものです)
――明大を選んだ理由を教えてください。
「スポーツ推薦で大学に行くからには、もっと高いレベルでやってみたいと思ったのが一番の理由です。そういった中で、勉学も陸上も共に励んでいる選手が多い明大を選ぶことによって自分をもっと高めることができるのではないかと考えました」
――明大の中で仲の良い選手はいますか。
「同級生の民谷頼里(法1=相洋)とはよく話します。あとは、原田さん(真聡・文2=東農大二)には自分からも質問したりしてお世話になっています」
――原田選手は古俣選手と同じく400メートルを専門にしていますが、意識することはありますか。
「高校生時代の原田さんのインターハイの走りを見たことが明大を選んだ理由の一つでもあります。あの走りを見て、原田さんはどの大学に行くんだろうと興味を持ちました。いろいろなところから声を掛けていただきましたが、やっぱり原田さんに付いていきたいという思いが強いです」
――大学で陸上に取り組んでいく上で、不安に思うことはありますか。
「大学では環境が一気に変わり、親のサポートなしでどれだけ1人で頑張れるかが問われると思います。そこをどう乗り越えるかが課題だと思っているのですが、乗り越えなければ強い選手にはなれないと思い上京することに決めました」
――今までで一番印象に残っているレースはありますか。
「高校3年次のインターハイです。 400メートル準決勝で決勝進出ラインまでわずかに届かずに終わってしまい、その時の悔しさと大学でリベンジしてやるぞという気持ちが印象に残っています。表彰台に立つことでお世話になった顧問の先生に恩返しをしたかったのですが、自分の未熟さを感じました。上には上がいると思えたので良い経験にはなりましたが、悔しさが残るレースでした」
――ご自身の強みはどんなところですか。
「サッカーに取り組んでいた経験を生かして、400メートルを走り切る体力に自信があります。大半の人は200メートル付近を過ぎてからは垂れてくるというかスピードが落ちてきますが、僕はそこで結構粘れるので200メートルを過ぎたあたりに注目していただければ、僕の走りの特徴が分かるのかなと思います」
――逆に、今の自分の弱みは何だと思いますか。
「この冬に取り組んできたスピードの強化がこれから伸ばしていきたいところです。前半の200メートルを高い速度で入れたら、もっと良くなると思うのでそのことを意識しつつ取り組んでいきたいと思います」
――大学4年間での目標をお願いします。
「4年間を通しての大きな目標としては、日本の頂点を取ることです。どんなスポーツでも多くの人が優勝を目指していると思います。僕も表彰台の一番高いところに監督やコーチへの感謝の気持ちを持って立ちたいですし、そこを目標にしていかないと自分が何を目指しているのかが不明確になってしまうと思います。大学生で日本一を達成できたら日本代表として戦う勇気は持っていますし、 世界でどれだけ通用するのかを自分自身で確かめていけたらと考えています。ただ、そんな簡単にはいかないと思うのでこれから4年間がむしゃらに頑張っていきます」
――ありがとうございました。
[松原輝]
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