(8)ルーキー特集③/倉澤幹拡

2024.04.10

 今年度も伝統の重みを感じながら「関東インカレ1部残留」と「箱根駅伝シード権獲得」という目標へ向かって突き進む明大競走部。チームにさらなる勢いをもたらすべく、15人のルーキーが仲間入りを果たした。新たな世界への一歩を踏み出す時、彼らは何を思うのか。その無限の可能性を感じさせる”今”の声をお届けする。

 第3回は短距離部門・倉澤幹拡(営1=日本航空)のインタビューです。(この取材は3月28日にオンラインで行われたものです)

――競技はいつから始めましたか。
 「小学6年生からです」

――始めたきっかけを教えてください。
 「友人に誘われてそれから始めました」

――元々走るのは得意でしたか。
 「小学校の全校リレーの選手になるぐらいで、陸上で通用するとは思っていなかったです」

――競技として継続しようと思い始めたのはいつ頃でしたか。
 「陸上部に入って4×100メートルRで定時制通信制陸上(定通陸上)に出場できてからです。元々テニスをしていたんですけど、中学校からちょっとずつ本格的に陸上を取り組み始めた感じです」

――陸上競技の魅力はどんなところですか。
 「100メートルという短い距離で勝負が決まるので、日々の練習をしっかりしないと勝てないところです」

――これまで競技を続けられているモチベーションはどんなところにありますか。
 「速い選手やプロ選手を見て自分もこうなりたいなっていうのと、自己ベストを更新していくのが楽しいところです。どんどん速くなりたいという気持ちが強くなっていくことをモチベーションにして頑張っています」

――高校3年間を振り返っていかがでしたか。
 「2年次に自己ベストが出てから3年次はずっとケガ続きで、2年次のタイムを更新できずにいました。でも2年生の1年間を通して全国大会でも入賞できましたし、いろんな経験ができたから良かったかなと思います」

――高校1年次と2年次の定通陸上では100メートルと200メートルの2冠を達成されました。当時の心境を教えてください。
 「定通陸上はあまり意識していなくて、どちらかといえば国民体育大会とU18日本選手権を視野に入れて練習していました」

――通信制高校ならではの特徴や練習はありましたか。
 「コーチがいないので自分で目標を立てて悪い点といい点を見つけながら試行錯誤しないといけなかったことです。難しい部分もあったんですけど、今は通信で良かったなって思います」

――良かったと思える理由はありますか。
 「陸上に集中できるのと、競技面と勉強面でしっかりとメリハリをつけることができるところですかね」

――明大に進学を決めた理由を教えてください。
 「何回か練習に参加させていただいた時に、先輩方が優しかったのと自分の今までのスタイルにちょっと似ていたところですかね。自分で悪い点を見つけてそこを改善していくっていう」

――現在、課題に感じている部分はありますか。
 「もうちょっとスタートに磨きをかけたいのと、どうしてもスタートに体力を使ってしまって後半に体力が持たないので体力を付けていきたいです」

――大学生活で楽しみにしていることはありますか。
 「学校の授業がどんな感じかっていうのと、陸上の面では日本学生対校選手権(日本インカレ)ですかね。やっぱり自分は通信でインターハイに出られなかったので、日本インカレで勝負してみたいという思いがあります」

――最後に4年間通しての目標をお願いします。
 「今はケガが多いのでケガをしない体を作って、関東学生対校選手権と日本インカレのどちらも入賞したいです。日本選手権でも決勝に残れたらいいなと考えています」

――ありがとうございました。

[石井遥]

※写真は本人提供