
(5)東京六大学対校大会事後インタビュー⑤/大湊柊翔、新谷紘ノ介
今季初レースとなる選手も多い今大会。曇天の空のもと、各大学から精強な選手が集まり六大学の頂点を目指した。収穫、課題を持ち帰り、今後の大会を前に各選手が目指すものは何か。今回はレース後の選手の胸中をお届けする。
第5回は大湊柊翔(情コミ2=学法石川)、新谷紘ノ介駅伝主将(政経4=世羅)です。
大湊
対校男子5000メートル決勝 10位 14分35秒19
――調子はいかがでしたか。
「合宿の疲労などもある中で良くはありませんでしたが、こういう状況でもタイムは出さないといけないと思っていたので、悪くもなかったと思います」
――レースの振り返りをお願いします。
「話にならないというか駄目駄目でした」
――課題は見つかりましたか。
「大きな課題はそんなに(見つかっていないと思います)。今回は何が悪いとかもよく分かりません。根本的に駄目だったので、課題というよりもただただレース全般的に振り返って良くありませんでした」
――今後に向けてお願いします。
「今後のレースはまだあまり決まっていないのですが、今できることを淡々とやるしかないと思います」
――ありがとうございました。

新谷
オープン男子5000メートル 2組 15着 15分06秒27
――今シーズン初のトラックだったと思いますが、振り返っていかがですか。
「つい最近全体練習に合流したばかりで、今日のレースは練習という位置付けで臨みました。その中では最低限の走りすらできなかったので、結果で言えば全然駄目でした」
――関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けてはこれからどういった調整を加えていきたいですか。
「自分が出走するのは厳しい状況ではありますが、もし仮に走れなかったとしても自分はキャプテンとしてチームを引っ張っていく責任があります。走る走らないにかかわらず、チームとしていかに関東インカレで戦うかというところへ持っていくのが僕の仕事なので、そこに集中したいと思います」
――長距離ブロックをまとめていく中で今の手応えや実際に取り組んでることはありますか。
「現状としてチームはまだ完璧には変われていなくて、変わろうとしてる最中というか、未完成のチームという印象が強いです。やろうとしてきている選手が増えているのは良いことだと思います。ですが、他大学と比べると見劣りするというか、今日の結果を見てみても他大学と戦うにはまだまだ選手個人の意識の甘さだったりレースでの勝負強さであったり、さまざまなものが全然足りていないことは部員みんなも感じていたと思います。具体的な取り組みを一つ例にあげると、以前はジョグのメニューの日、練習時の集合後の動きが人それぞれでした。特にやることも定めず30分ほど補強をしてからいく人も、10分ほど補強してからいく人も、集合前に補強を済ませすぐ走りにいく人も、いろいろな人がいました。なので、集合から10分以内に走り出すと決めて一種のメリハリをつけました。まだだらけが残っている状態で練習に臨んでいる選手もいるので、一度きっちり切り替えさせるために取り組みを始めました。ジョグの前に10分という限られた時間の中でしか準備できないので、練習前に補強やストレッチを行って、その10分を自分なりに考えて行動できるようになったので、少し成果としては出てきてはいるかなと思います」
――長距離ブロックを最終的にどのようなチームにすることが目標ですか。
「本当の意味で自主性のあるチームと言えるようにしたいです。 僕の考える自主性は、当たり前のことはもちろん、そこからさらにプラスアルファでできるという意味です。でも中には甘えてしまったり楽な道を作ってしまったりする行為を自主性だと言って逃げてしまう人もいます。最終的にはそういった選手が当たり前のことをやった上で、人より多く走るとかプラスアルファの部分ができるようになってくれれば、個人の成績も伸びていくだろうし、チーム間での意識も必然的に上がってくると思います。まずはそれまでに各個人の意識付けをしっかりとさせてあげられるように頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[熊谷実夏、松原輝]
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