
(6)「最後絶対に国立で笑って泣けるように」國元駿太朗主務 新体制インタビュー
昨年度、明大は全国大学選手権(以下、選手権)決勝に進むもあと一歩届かなかった。雪辱を果たすために今年度掲げるスローガンは『奪還』。木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が先頭に立ち、6年ぶりの頂点を目指す。本連載では新チームの監督と幹部となる4年生のインタビューを全7回にわたって紹介します。
第6回は國元駿太朗主務(営4=明大中野八王子)のインタビューをお送りします。(この取材は3月22日に行われたものです)
――主務の役割を教えてください。
「主務の役割は対外的なところが多くて、試合があるとスケジュールを相手校の人とやり取りして決めたり、ホテルに泊まるってなるとその宿泊するホテルであったり、バスであったりなどの手配、そういったマネジメントのところの部分が一番大きな仕事という感じです」
――入部したきっかけはありますか。
「入部したきっかけは、選手ではちょっと厳しいなっていうのは自分で分かっていて、ただ付属校でせっかく明治に入れて、そこに入れるチャンスというか、スタッフでも入れるチャンスがあるのにやらないのはもったいないなっていうのが一つありました」
――主務の仕事をする上でどのようなことを意識していますか。
「選手であったりとか大人のコーチ陣であったり、いろいろ要求があると思うんですけど、そこに最初からできないって言うのはやめようかなって思っています。何かしらのことはできるかなと思うので、まずはいったん自分でできるだけのことをやってみるというのは 一つ意識していることですね」
――今までで一番印象に残っている試合はありますか。
「やっぱり昨年度の選手権決勝は本当に印象に残っていて、雪で中断などいろいろあったと思うんですけど、結果として負けたことが悔しいです。勝てると思っていたというか全員が勝つつもりでいましたし、勝つためのやり方も分かっていたつもりではいたので、もう悔しい気持ちしか残らなくて見返せてないです。勝った試合よりも負けた試合の方がやはり印象に残っています」
――國元さんが目指す主務像はどのようなものですか。
「主務として目立つとか、そういうのはしなくていいと思っていて。ただ、その場にいなくてはならない人間になりたいっていうのは思っています。あいつがいないからうまくいかないというか、あいつがいるから大丈夫、あいつに頼めば全部うまくいくみたいな、そういったことをみんなから思ってもらえるような主務になりたいなと思います」
――今年度の4年生はどのような学年ですか。
「4年生は個性豊かな学年ですね。一人一人個性的な人が多いです。そんな中でも、一つの学年の一つのチームとして戦っていくので、どういう化学反応が起こるのかっていう楽しみはあります」
――今年度のチームの雰囲気はいかがですか。
「みんなでやろうっていう感じがすごくしています。去年はめちゃくちゃリーダーシップのある人が多かったので、そういう人たちが発信してそれについてこうっていうのがあったんですけど、今年は全員でやってこうっていうので、発信する人もいろいろな人に振ったりして話させたりとか、練習中でも何か意識することに対して全員がやろうっていう感じがあるので、そこは去年とは違っているところかなと思います」
――学生コーチとしてはどのような役割を担っていますか。
「基本的には大人のコーチのサポートであったり、練習を回しながら時にはコーチングとかをしたりするっていう感じです。試合になればウォーミングアップだったり、あとは試合の分析だったり、グラウンド上のマネジメントなどもやる感じです」
――学生コーチとして意識していることはありますか。
「自分がネガティブにならないことです。プレーヤーから見ると、コーチ陣が焦ってたりネガティブだったりしたら絶対に良くないなっていうのは思うので、まず自分がポジティブな気持ちやマインドでいるっていうのと、実際にプレーするのは選手なので、選手に対してリスペクトを持って、選手第一で考えながらやるのを意識しています」
――今年度の目標を聞かせてください。
「チームでも『奪還』というスローガンがあるので、それを成し遂げるために自分がハードワークするっていうところが目標です。目指す主務像でも言ったようにいなきゃ困る人になって、かつチームを勝利へ導ける存在になりたいなと思っています」
――今年度に向けての意気込みをお願いします。
「6年間選手権で優勝できていなくて、明治大学は優勝しないといけないチームだと思っていますし、それはどんな状況であれ、どんな試合であれ勝たないといけないと思うので、まずはそのための準備を自分が100パーセントするっていうところを意識したいです。もう日本一を目指せる最後のチャンスなので、今年はしっかりと悔いのないようにというか、最後絶対に国立で笑って泣けるように、とにかく1年間全力でやっていきたいです」
――ありがとうございました。
[久保田諒]
◆國元 駿太朗(くにもと・しゅんたろう)営4、明大中野八王子高
オフの時間は映画やドラマを見て過ごすことがあるとのこと。「同部屋の後藤剛志(学生コーチ・法3=茗溪学園)と最近は日本の恋愛ドラマを見てずっと2人できゅんきゅんしています(笑)」
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