(1)関東大学1部リーグ戦開幕直前 新副将インタビュー

2024.04.05

 4月6日から第98回関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕する。昨年度は連覇を逃したものの3位入賞を果たした。新主将に中村草太(政経4=前橋育英)を迎えた明大。7日の開幕節は昨年度と同じく、東海大と対戦する。〝新生・明治〟で2年ぶりの王座奪還を目指す。
 今回は新副主将のGK上林豪(商4=セレッソ大阪U-18)へのインタビュー記事をお届けします。

――もうすぐリーグ戦開幕ですが今の心境をお聞かせください。
 「開幕にあたって今年は春の合宿を3回行っていて、チームとしていい雰囲気でシーズンインからここまで来れていると思います。(栗田大輔)監督からはシーズンの最初はまだ甘さがあるという話はありましたが、僕らの目標である優勝に向かって、チームとして徐々に徐々に、まだほんの少しではありますが良くなってきているのかなと思います」

――チームの雰囲気はどのように見えますか。
 「今年は去年に比べるとそこまで元気印の人がいるかと言われたら、例えば去年なら岡哲平(令6政経卒・現FC東京)さんなどがいましたが、そういった選手たちが抜けて自分たちが最上学年になるにあたって、受け継いだ明治を後輩たちに伝承していきながらも自分たちの良さを出そうと、本当に4年生がまずはリーダーシップをとってやれている雰囲気があるのかなと思います」

――シーズンが始まり最上級生になって数カ月が経った感覚はいかがですか。
 「自分は去年から試合に出させていただいて、本当に学年関係なくやっていたつもりなので、そこに関して特に大きく変わることはないという感じはあります。でもやはり4年生がいない分、自分たちが改めて先頭に立ってやるという覚悟で日々過ごしますし、その中で明治が今まで大事にしてきたものに、日本一の基準があるので、それを落とさない、さらにそれを進化させていく、より良いものにしていくための作業を、日々副将としてやっています」

――4年生の求められる役割というのはどういったところですか。
 「栗田監督が、1年生は戸惑い、2年生が気付き、3年生は責任、4年生は象徴とおっしゃりますが、本当に4年生は明治の象徴であって、3年生以下全員から4年生ってすごいよねと思われなくてはいけないと思います。これまでの3年間でもがきながらも積み上げてきたものがあって、それが染み出てくるのが4年生だと思いますし、そういう姿勢とか背中をピッチだけでなくピッチ内外で後輩たちに示す責任があると思うので、そういったところを含めて4年生としてという言葉は抽象的ではありますが、そういった意味合いが込められていると思います」

――同期の4年生はどのような印象ですか。
 「真面目で、みんなそれぞれが明治のことが好きで、本当に一人一人がもがきながら明治のためを思って日々チャレンジして試行錯誤しながらやっていってくれていますし、4年生としての行動、言動をしないといけないという思いをみんな言ってくれています。おちゃらけた人が多いというよりは、真面目な人が多いので、本当にもうみんなそれぞれ頑張ってるというか、それはもちろんサッカー含めて一人一人取り組んでいる感じです」

――1年生への期待をお聞かせください。
 「1年生はもう右も左も分かっていない状態だと思いますが、受動的になるのではなく自らどんどん明治を知りに行って欲しいです。そういった作業ができた人からどんどん上に上がっていけると思います。純粋にというかもう本当まっすぐに、サッカーに対してもサッカー以外に対しても素直に取り組めばいいし、変な邪念とかなく、ただただ純粋にやってほしいなというところですかね。自分もそうだったので」

――今季のチーム目標と、個人の意気込みをお聞かせください。
 「チームとしてはもちろん全てのタイトルを取るという目標で、その中でも僕は天皇杯(天皇杯全日本選手権)ベスト8というチームの目標にこだわりたいと思います。大学サッカーの注目度を変えられるのは明治だと思うので、大学サッカーをけん引する存在になりたいです。個人としては、本当に明治のために自分のやることと、チームの目標達成のために自分の全てを注ぐ、その上で勝利に貢献するというのが目標です」

――ありがとうございました。

[下元天花]