
(5)「去年を超えるBKになりたい」安田昂平 新体制インタビュー
昨年度、明大は全国大学選手権(以下、選手権)決勝に進むもあと一歩届かなかった。雪辱を果たすために今年度掲げるスローガンは『奪還』。木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が先頭に立ち、6年ぶりの頂点を目指す。本連載では新チームの監督と幹部となる4年生のインタビューを全7回にわたって紹介します。
第5回は安田昂平 (商4=御所実)のインタビューをお送りします。(この取材は3月22日に行われたものです)
――最高学年になり、心境の変化はありますか。
「あまり実感が湧かなかったんですけど、練習をやっていて、みんなの前で話す機会が多くなったり、引っ張っていかないといけないなっていう自覚が若干芽生えてきています。最高学年になったんかなっていう自覚が徐々に湧いてきました。」
――主将などの幹部はどのように決められましたか。
「多目的ルームというところで、4年生みんなで集まって、主務の國元(駿太郎・営4=明大八王子)を中心に進めてくれました。主将は『もう木戸主将しかおらんやろ』みたいな感じでノリと流れで、キャプテンと副キャプテンがポンポンと決まっていった感じでした。元々FWリーダーとBKリーダーがいる体制で話が進んでいきました」
――安田選手は今年度のスローガン『奪還』をどのように捉えていますか。
「めっちゃいいと思います(笑)。ずっと英語のスローガンやったんで、日本語のスローガンの方が僕は良くて。いくつか案はあったんですけど、日本語でバーンみたいな感じが今までなかったので『奪還』大賛成でした」
――BKリーダーとして、今年度の明大のBKをどのようにしていきたいですか。
「去年を超えるBKになりたいですね。去年は本当にすごかったし、怖かったですね。去年の主軸の選手が抜けるんで、抜ける分、やっぱり去年出ていた僕と秋濱(悠太副将・商4=桐蔭学園)で補いたいなっていう話はしているんで、去年よりいいものを作りたいですね」
――昨シーズンを振り返るといかがですか。
「悔しかったですけど、悔しい反面、あの決勝で負けたから自分たち4年生が一致団結できたんじゃないかなって思います。あの決勝で優勝してたら、結構燃え尽きちゃっていたのかなっていう部分もあるんで、いい意味で捉えると、僕ら4年生の一体感が高まった準優勝じゃないかなって思います」
――個人ではトライ王に輝くなど、個人の活躍を振り返るといかがですか。
「いろいろな人が僕に信頼してくれて、ボールを回してくれました。なので、僕の仕事をすごく全うできたのかなっていうのはあります」
――昨シーズン印象に残る試合はありますか。
「やっぱり国立でやった早大戦ですかね。キャプテン出てなかったんですけど、みんなで雄也(廣瀬・令6商卒=現クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)のためにもっていう気合いが入っていたので、すごくチームもいい感じで、選手権を迎えるようなきっかけの試合にもなったなって思います。あと、自分がガッツポーズしちゃったトライは印象的ですね。自分の中でもいろいろな人からメディアでも取り上げられて、今自分の中でも印象に残っているなっていう感じです」
――今のチームの雰囲気はいかがですか。
「FWの雰囲気はわからないですけど、BKはめちゃくちゃいいですね。今はヘッドコーチがいないんですけど、選手だけだからこそ、選手とコーチとちょけたムードやピリついたムードもあまりなく、いい感じにできています」
――個人的に期待している選手はいますか。
「1個下だったら、山村和也(商3=報徳学園)は、すごい寮とかでも仲良くて、プレーも上手なので頑張ってほしいって思います」
――個人としての目標はありますか。
「去年も春のトライ王と秋の(関東大学)対抗戦のトライ王を両方取っているので、今年も取りたいなっていう気持ちはあります」
――日本一になるために必要なものを教えてください。
「ずっと体が細いので、ウエートトレーニングをしっかりやらないといけないなっていうのが自分の課題です。チームはフィジカルですね。去年は帝京大にフィジカルで負けているので、そのフィジカルをみんなで鍛えていくというのはマストな条件なのかなって思います。なので、春の帝京大戦は先輩が抜けた自分たち対帝京がどんな感じなのか楽しみです」
――春への意気込みをお願いします。
「春は全勝して、いい形で秋の対抗戦につなげていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[井垣友希]
◆安田 昂平(やすだ・こうへい)商4、御所実業高、181センチ・87キロ
明スポが行った選手へのアンケートでオシャレ番長にも輝いたことがある安田選手の趣味は洋服を作ること!「ミシンでバーって作ります(笑)」
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