(3)「めりはりのある寮長に」佐藤大地 新体制インタビュー

2024.04.03

 昨年度、明大は全国大学選手権(以下、選手権)決勝に進むもあと一歩届かなかった。雪辱を果たすために今年度掲げるスローガンは『奪還』。木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が先頭に立ち、6年ぶりの頂点を目指す。本連載では新チームの監督と幹部となる4年生のインタビューを全7回にわたって紹介します。

第3回は佐藤大地(法4=国学院栃木)のインタビューをお送りします。(この取材は3月24日に行われたものです)

――昨年度を振り返っていかがでしたか。
 「昨年度はやはりすごく良いチームで決勝まで行けたのですが、そこで優勝できなかったというのは悔いが残っています。また、耕太郎(伊藤・令6商卒・現リコーブラックラムズ東京)さんと高校からずっとやってきました。高校の時も花園で優勝できなくて、一緒に優勝したいなって思っていたのですが、できなくてすごく心に残っています」

――最上級生になり変化はありますか。
 「今までは4年生が引っ張ってくれていて、僕たちも声は出していました。でも、4年生になり去年以上に下級生をまとめながら自分たちの指導をしていく中で見本になるようにならないといけないため、練習等で緊張感を持ってやっています」

――個人としてのテーマを教えてください。
 「大きく言えば優勝することで、今まで試合出ていたからと言って今年も必ず試合に出られるっていうわけでもないので、そこのメンバー争いに絶対に『勝つ』ことを頑張りたいです」

――寮長に推薦された理由を教えてください。
 「4年生がいなくなった時にLINEで1年生の掃除や寮の汚かったところなど、細かいところをLINEで流していて、多分そういうところを見てくれて、みんなが選んでくれたのだと思います」

――寮長に抜てきされた時の気持ちを教えてください。 
 「全然寮長になると思っていなくて。みんなに選ばれたからにはちゃんとやらないといけないし、4年生としてみんなを引っ張っていく人にならないといけないと思うので、これから頑張ろうと思いました」

――4年生が求める寮長はどのようなものだと思いますか
 「一つ思うのはグラウンドでのプレーとオフザフィールドでの行動などを見られていると思うから、グラウンドで良くしても外で悪いとそんないいプレーもできないし、応援される人にもなれないから、両方ちゃんとできての選手にみんななれるようになっていけばいいと思います」

――どのような寮長になりたいですか。
 「ちゃんとめりはりのある寮長になりたい。厳しくいくところも大事ですが、厳しさの中にも優しさを持ち、ふざける部分はふざける、そのめりはりをちゃんとしていきたいです」

――寮長になって変えたいところはありますか。
 「今忘れ物が結構あったりして、そういうのをなくしていくのと、あとは掃除です。1年生は結構仕事があるのですが、そのチェックが僕の入部した時よりもどんどん緩くなっているから、ちゃんとやるようにっていうのはみんなで話していました」

――今年度のチームは佐藤選手から見てどのようなチームだと思いますか。
 「結構主力メンバーが卒業されて、また一からスタートみたいな感じです。その明治スタンダードを下げないように自分たちがどういうチームかまだカラーはないので、大士郎や大晟(福田FWリーダー・商4=中部大春日丘)など昨年度から試合に出ていたメンバーで作り上げていきたいです」

――今年度のチームスローガンの『奪還』にはどのような意味が込められていますか。
 「ずっと優勝ができてない状態で、まずは優勝をするという意味があります。あと、ファンや見てくれている人からの期待に応えられるような意味を持っています。また、マインドセットで『For MEIJI』があって、明治のために何かをするという意味です。きついトレーニングでも、自分たちが奪還するためになど、自分たちの行いが全部奪還に繋がっているっていう意味で決めました」

――今年度の目標はありますか。
 「対抗戦から優勝できれば選手権もいい入りにできると思うので、気持ちも楽になるので対抗戦から優勝して、ずっとそのまま勝ち進みたいです」

――ありがとうございました。 

[保坂啓太郎]

◆佐藤 大地 (さとう・だいち)法4、国学院栃木、185センチ・100キロ
車に最近ハマっているそう。地元に帰省すると「お父さんとよくドライブに行っています」