
(28)シーズン後インタビュー 堀見華那
今シーズンも銀盤を彩った選手たち。日本学生氷上選手権(インカレ)では惜しくも2年連続のアベック優勝は逃したものの、チーム力は健在。各自の目標に向けて、チーム一丸となって一冬を戦い抜いた。
本記事ではシーズン後の選手たちの声をお届けする。
(この取材は3月2日に行われたものです)
第6回は堀見華那(商3=愛知みずほ大瑞穂)のインタビューです。
――シーズンが落ち着いた今の近況を聞かせていただけますか。
「毎日練習しているんですけど、明法オンアイスが終わってからこの3月はやっぱり就活をやらないといけないということで、練習のスケジュールに少し就活の面接がどうしても入ってきてしまうこともあるので、どちらかというと就活を優先しながらスケートも毎日やっているという感じです」
――今シーズンを振り返ってみてどんなシーズンでしたか。
「今シーズンを振り返って一言で言うと、かなり成長ができたと思うシーズンです。大学1、2年生の時はスケートもやってきたけど、スケート以外の勉強だったりバイトだったり遊びだったり、そういうのをすごく自由にやれるようになって、スケートに割く時間がもう少しあったかなと思う部分はあって。3年生ではもう少しスケートに対して、空いた時間は遊びに行くのではなくトレーニングしたりだとか、そういう方に持っていこうと思っていたので、いっぱいスケートに時間を割くことができて、その結果全日本選手権(以下、全日本)には行けなかったんですけど、東日本選手権(以下、東日本)のFS(フリースケーティング)で納得いく演技ができたりだとか、頑張ってきたことが試合で再現できたところが良かったかな、成長できたなと思います」
――今シーズンの自分の技術面を分析してみていかがですか。
「技術面では新しい技ができるようになったとかはないんですけど、難しい技をやって失敗するとやっぱり点数にならないので、まず試合で失敗しないで一つ一つの技をちゃんと成功させるっていうのがずっと私の中では課題で。それを試合でできるようになったというところが、技術面だと成長したところかなと思います」
――表現面については今シーズンいかがでしたか。
「表現面はもう少しやれたかなと思うところもあって、技術面と表現面両方やらないといけないんですけど、やっぱり技術面の方をいつも重視してしまって。そこばかりになると、今度はジャンプのことを考えすぎて他の部分で全然表現に気を配れていなかったり、後から動画で見返すとすごく真剣な顔して滑っていたりするので、そういうところはまだあまり余裕がないところかなと思います」
――今シーズンどんなところに成長を感じましたか。
「結構私は先生に言われたこととか、人に言われたことを素直にというか、全部聞こうとしてしまうところがあって。それであれもやらなきゃ、これ言われたからこうしなきゃみたいなところがあったんですけど、自分が試合でできなかったときに先生がいろいろアドバイスをくださるじゃないですか。もっとこうしたらいいよみたいに言ってくれることも多くて。でもそれを取捨選択もせず全部言うことを聞こうとすると、自分が何を大事にしたらいいかというのがわからなくなってしまうので、ここだけは大事にしようというポイントを絞って、自分の意志を持って、先生の言ったことだけじゃなくて自分はこうやったらできるんだと自分を信じる。先生が言ったからではなくて、自分がやってきたことを信じるということがやはり一番大事だなと感じて、それができたところが自分の中で成長したところです」
――今シーズン一番印象に残った試合は何ですか。
「一番印象に残ったのはやっぱり東日本のFSです。自分が思ったように体が動いて、成績はあまり良くなかったけど、 久しぶりに80点台後半も出すことができたというのは印象に残っています」
――昨シーズンから継続のSP(ショートプログラム)を1年間滑ってみていかがでしたか。
「SPは昨シーズンからの継続ということもあって、ステップとかは結構体になじんできて、去年までは先生に動きが硬いというか、言われた通りの動きしかできてないからもっと自由に曲を表現した方がいいよというように言われていたんですけど、 だんだんちょっと遊びみたいな工夫が入れられるようになってきて。ステップも結構たくさん加点をもらうことができたので、そこはやっぱり去年からの継続というのもあって良かったところはあります」
――今シーズン新しくしたFSはいかがでしたか。
「いつもFSは自分の体になじむまでもう2年とか、すごくかかってしまうんですけど、この振り付けは自分に合っていて、滑っていてもすごく滑りやすいし、自分に合ったものができたなという印象です。ジャンプとかも曲で入るのがすごく早くて、この曲を選んで良かったなと思います」
――今シーズンの練習環境はいかがでしたか。
「練習の面ではそうですね、やっぱり就活もあったけど、2年生の時はケガとかもあって、今日は練習ができるけど今日はあんまり練習ができないみたいな、日によって差があって同じ一定のレベルを継続するというのがまず2年生の時期は難しかったんです。でも今年は波はあったもののその日によっての差は少なくて、同じレベルを保ちながら少しずつ右肩上がりに上げていくことができたので、練習にはすごくしっかり取り組めたかなと思います」
――今シーズン一番印象に残った試合は何ですか。
「一番印象に残ったのはやっぱり東日本のFSです。自分が思ったように体が動いて、成績はあまり良くなかったけど、 久しぶりに80点台後半も出すことができたというのは印象に残っています」
――昨シーズンから継続のSP(ショートプログラム)を1年間滑ってみていかがでしたか。
「SPは昨シーズンからの継続ということもあって、ステップとかは結構体になじんできて、去年までは先生に動きが硬いというか、言われた通りの動きしかできてないからもっと自由に曲を表現した方がいいよというように言われていたんですけど、 だんだんちょっと遊びみたいな工夫が入れられるようになってきて。ステップも結構たくさん加点をもらうことができたので、そこはやっぱり去年からの継続というのもあって良かったところはあります」
――今シーズン新しくしたFSはいかがでしたか。
「いつもFSは自分の体になじむまでもう2年とか、すごくかかってしまうんですけど、この振り付けは自分に合っていて、滑っていてもすごく滑りやすいし、自分に合ったものができたなという印象です。ジャンプとかも曲で入るのがすごく早くて、この曲を選んで良かったなと思います」
――今シーズンの練習環境はいかがでしたか。
「練習の面ではそうですね、やっぱり就活もあったけど、2年生の時はケガとかもあって、今日は練習ができるけど今日はあんまり練習ができないみたいな、日によって差があって同じ一定のレベルを継続するというのがまず2年生の時期は難しかったんです。でも今年は波はあったもののその日によっての差は少なくて、同じレベルを保ちながら少しずつ右肩上がりに上げていくことができたので、練習にはすごくしっかり取り組めたかなと思います」
――今シーズン印象的だった選手がいたら教えてください。
「私が見ていてすごく好きな選手が法大の平金桐選手なんですけど、昔からすごく曲の表現とかが上手で大好きな選手です。1個上の先輩で、去年明法オンアイスも手伝ってくれて一緒に頑張ってきて、すごく仲良くなりました。ケガとかもあったんですけど、今年復活して一緒にやってきても演技がやっぱりうまくて、ジャンプもすごく安定していて、あまり失敗するところを今シーズン見なくて。4年生だし最後のシーズンということもあって、東日本でほぼノーミスの演技をしたのはすごく印象に残っています」
――明法オンアイスを終えてみていかがでしたか。
「大変だったこともたくさんあるし、私が引っ張っていく立場ではあったんですけど、周りのみんながすごくたくさん協力してくれて、そのおかげで4年生たちからもすごくいいショーだったね、ありがとうねというふうにたくさん言ってもらって、すごくうれしかったです。そのために頑張ってきたので、それが報われたというか、大変だったけど頑張って良かったなと思いました」
――大学のゼミ活動などで印象深いことはありましたか。
「ゼミの活動の一環として、メキシコの日本語学校の子供たちにSDGsについての授業をズームでやりました。時差があるので、夜の11時から小学生に向けて授業をやったんですけど、どうやってSDGsについて興味を持ってもらうかみんなで考えて、授業を自分たちで組み立てていくっていうのが初めてだったので、クイズ形式にしたらどうかとか、やっぱり聞いてるだけだとつまらない授業になってしまうので、体験型の授業にしたいねとか、そういうことを話し合ったりして、子供たちに分かりやすいように伝えるにはどうしたらいいかなということをみんなで考えて授業したのが、ゼミ活動の中で印象に残っています」
――大学生活で楽しかったことはありますか。
「キャンパスが変わったじゃないですか。和泉から駿河台になって、駿河台のキャンパスの周りには明大前よりいっぱいご飯屋さんがあって、ほぼ全部同じ授業を取っている友達と毎週木曜日のお昼にいろんなご飯屋さんを開拓しようってなって。とんかつ屋さんに行ったり、神保町はカレーが有名なのでいろんなカレー屋さんを回ったり、ハンバーグを食べたり、そういうのが楽しかったです」
――大学卒業とともに引退という決断は変わりませんか。
「そうですね、変わらないです」
――残り1年間の選手生活はどのようにしていきたいですか。
「これまでスケートをやってきて毎年言っているんですけど、全日本に出たいなという気持ちがあります。やっぱり全日本に行くにはもっと技術面も上げなきゃいけないし、でもそれに体がついてこなかったり、これまでの3年間を振り返るともっと自分に厳しくやれるところもまだまだあったかなと思っています。あと、まだ一回も日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)に出ていなくて。今シーズンはサポートで行って、応援グッズをたくさん作ったんですよ。応援して、送迎とかもして、みんなが頑張っているのを見てすごくうれしかったんですけど、やっぱり悔しさもあって。応援しながら、ここに出たいなと思う、送迎をしている自分がなんだかすごく悔しくなってしまって。それで火がついた部分もあるので、来シーズンはインカレに出て成績を残して明大に貢献したいです。 就活も大変だけど、やっぱりスケートはあと1年しかないので、ケガをしないで健康にスケートに全振りして毎日練習を積み重ねていきたいです」
――最上級生になりますが、先輩として後輩に伝えたいことはありますか。
「私が1年生で明大に入ってきた時に、上級生の人たちがすごくたくさん声をかけてくれて、学校の勉強のことだったりとかスケートのことだけじゃなくて、学校生活こうした方が楽しいよとか、スケートだけをやるんじゃなくてスケート以外の友達を大切にして、大学生でしかできないことをたくさんやった方がいいよというようなアドバイスをたくさんしてくれました。入学したら右も左もわからないことばかりだったんですけど、そういう先輩たちがいたおかげですごくスケートも楽しくなったし、明大に入って良かったなと今本当に心から思っています。 春からは新しい部員も入ってくるし、2、3年生に対しても、上級生として声をかけたりとか、部練を開催したりとか、コミュニケーションたくさん取ることを心掛けて、もっとこの明大のスケート部を好きになってもらって、明治に来て良かったなと思ってもらえるようにしたいです」
――オフシーズンはどのように過ごしますか。
「とりあえず就活を終わらせたら、あとはスケートしかやることがないので、学校もあと12単位くらいなので学校に行く頻度も少なくなりますし、ケガをしないように就活を早く終えて、スケートが思いっ切りできるようにしたいです」
――来シーズンはどんなシーズンにしたいですか。
「やっぱり自分の成績もそうなんですけど、今までたくさんお世話になった先生とか監督とか家族とかに感動を与えたいです。ここまで続けてさせてもらってすごく感謝しているので、その支えてくれた人たちを喜ばせたいという気持ちがあって。やっぱりいい成績を残したら喜んでもらえると思うので、楽しく最後までスケートができて、今まで支えてもらった人たちに恩返しができるようなスケートができるように、来シーズンは頑張りたいなと思ってます」
――ありがとうございました。
[増田杏]
関連記事
RELATED ENTRIES