(21)開幕直前! 全日本事前インタビュー③ 手塚崚馬×安江光博

2024.01.21

 1月23日から開幕する全日本選手権(以下、全日本)。明大勢からはシングルス2連覇中の戸上隼輔(政経4=野田学園)や王座奪還を狙う宇田幸矢(商4=大原学園)ら計13選手が出場予定だ。選手たちは紫紺のプライドを胸に、頂上決戦へ挑む。今回は海外遠征で不在だった戸上を除く12選手に、卓球部の合宿所にてインタビューを行った。第2弾は手塚崚馬(政経3=明徳義塾)のと安江光博(政経2=明徳義塾)のインタビューをお届けする。

(この取材は1月14日に行われたものです)

 

――2023年度の総括をお願いします。

安江(以下、安):自分的には2023年は、あまり納得のいく結果が出せなくて、特に全日学(全日本大学総合選手権・個人の部)でランク入りすることを目標に頑張ったんですけど、3回戦の時に相手も強かったので仕方ないということもあるんですけど、そこに入れなかったことが一番悔しいところです。

 

手塚(以下、手): 2022年度はグランドスラムを達成したり、チームとしてもいい状況でしたが去年は優勝が一つもできなくて個人としてもあまり良くなくて、もうちょっと頑張りたいと思います。

 

――2023年に出た反省点を教えてください。

安:2023年は試合が近づくと努力するみたいなことが多かったんですけど、今年は日々の練習を変えるようにして毎日努力していきたいなと思います。

 

手:最上級生になるのでチームを引っ張っていく面でも、もうちょっと責任感を持っていかなきゃいけないと思いますし、やはりラスト1年なので後悔のないようにもっと頑張っていきたいなと思います。

 

――昨年の全日本を振り返ってください。

安:去年の全日本は1回戦で負けてしまったので、今年も1回戦から結構強い相手なんですけど、頑張って2回戦、3回戦と上にいけるようにしていければいいなと思います。

 

手:前回はダブルスだけの出場で、今回は2年ぶりのシングルス出場なので、楽しみですし、一試合一試合頑張っていきたいなと思います。

 

――今年の全日本予選についての振り返りをお願いします。

安:高知県に帰って出場したんですけど、母校の高校生や後輩たちのレベルが上がっていて、強い子とかもいたので、そういう子たちにも絶対負けないという気持ちで戦いました。

 

手:予選ですから緊張はすごくしましたし、また全日本という大きい大会なので緊張はしました。ただそれをプレッシャーとして背負うわけじゃなくて一試合一試合積み重ねたことが結果につながったと思います。

 

――全日本を直前に迎えた現在の心境を教えてください。

安:一日一日もう時間がないので少しでも自分の調子を上げられるように1球ずつしっかり試合を想定して、1分も無駄のないような練習を心掛けてやっていきたいです。

 

手:練習的には少しずつ量を増やしたり相手のことを考えたような練習を増やしていってあと1週間少しですけど、少しでも自分の調子を上げられるようにというのを意識していきたいと思います。

 

――現在のご自身のコンディションについてはいかがですか。

安:精神的にも体的にも悪くないかなと思います。

 

手:調子はいいですし、あまり勝とう勝とうって気持ちよりも結構試合を楽しもうという感じなのでいい状態だと思います。

 

――全日本とはどんな大会と捉えていますか。

安:自分からしたら、正直そんなに上に勝ち上がれると思ってないんですけど、1個でも多く勝てるようにというのは願望で、やはり自分が勝てる相手には勝ちたいんですけど、本当にすごく強い選手と当たれば楽しめればいいという感じです。

 

手:全日本は学生だったり一般の方だったり、全部のカテゴリーが集まっていて、日本で一番大きい大会なので正直勝ちたいって気持ちがあります。

 

――12月と1月を振り返ってどんな練習をしてきたかを教えてください。

安:12月は自分の基礎とか技術的なところを安定させることを主にやっていて、1月に入ってからは全日本が近いのでメンタルや日頃のコンディションの調整や、ベストなコンディションで試合に臨めるように練習だけじゃなくて休みとかもしっかり取りたいなと思っています。

 

手:12月は技術などいろんなものを強化したんですけど、1月以降新たな気持ちでスタートすることができて気持ちが高まってきました。

 

――2023年度で成長した点があればお願いします。

安:1年生の時は試合に出たいっていう思いが強くて卓球にすごく打ち込んできたんですけど、2年生になってからは楽しめるようになってきました。

 

手:成長というか、2022年度グランドスラムを達成していい成績を残せたりして2023年度は納得いってないというかそこで責任感が増したという感じです。

 

――お互いの関係性について教えてください。

安:試合になったら頼りになるので、自分にミスが起きてもしっかりリードしてもらって、声とかもお互い掛け合っているので、頼りになるという感じでやってもらっています。

 

手:高校の時に一緒に組んでいたので何が得意とか何が嫌いかとかも分かっているので、そこは自分もどうプレーするかとか、逆に安江も自分の得意なこととか分かっているので、そういう面でも上手くなって、いい感じにマッチしているかなと思います。

 

――お互いの強みや、ペア全体の強みを教えてください。

安:手塚さんのプレースタイルは結構異質型なので、あまり手塚さんのプレーを理解できる人は(なかなかいないので)長年ずっと一緒にいる人の方がいいと思います。自分はずっと小さい頃から見ていてその関係をお互い理解できるところが一番の強みかなと思います。

 

手:大学2年生になって、高校以来久しぶりに組んだんですよ。それでも他の人とは違う、いい持ち味とかあるので僕も安心してできるというか、相手がどれだけ強くても自分たちにできることがあればチャンスあるという感じがしたので、いいのかなと思います。

 

――ダブルスのトーナメントの組み合わせに関してはいかがですか。

安:2回戦から強いので目の前の一戦一戦をしっかり戦いたいと思います。

 

手:僕たちは挑戦者の立場なので、相手が強くても弱くても僕らはあまり関係なくて、自分たちのプレーができればいいのかなと思います。

 

――全日本の意気込みと目標をお願いします。

安:自分のトーナメントのスーパーシードの松島選手(松島輝空・木下アカデミー)のところまで、勝ち上がるのが目標です。あとは勝ち上がるのも目標なんですけど、その中で全日本の舞台を楽しんでいきたいです。

 

手:僕は目の前の試合を一戦一戦、一試合一試合頑張りたいんですけど、正直目標で言うとランク入りです。しかしランクって言ったらその前で負けてしまうのでベスト8です。

 

――ありがとうございました。

[山岡慎]