
(20)開幕直前! 全日本事前インタビュー② 櫻井倭×高橋響生
1月23日から開幕する全日本選手権(以下、全日本)。明大勢からはシングルス2連覇中の戸上隼輔(政経4=野田学園)や王座奪還を狙う宇田幸矢(商4=大原学園)ら計13選手が出場予定だ。選手たちは紫紺のプライドを胸に、頂上決戦へ挑む。今回は海外遠征で不在だった戸上を除く12選手に、明大の合宿所にてインタビューを行った。第2弾は櫻井倭(情コミ2=鶴岡東)と高橋響生(商2=鶴岡東)のインタビューをお届けする。
(この取材は1月14日に行われたものです)
――昨年を振り返っていかがですか。
櫻井(以下、櫻):春秋のリーグ戦と全日本学生選手権で全てタイトルを取れずに終わってしまい、個人としても成績があまり良くなかった年だったので切り替えて頑張っていきたいと思います。
高橋響(以下、高):自分たちは来年度から3年生という立場になり後輩に指導する立場になるので卓球と生活の両方で引っ張っていけたらいいなと思います。その結果チームとしてタイトルを取ることができればいいなと思っていて、個人的には1年生の時は予選でほとんど落ちてしまっていたんですけど、昨年は予選をほとんど通ることができ、結果がものすごくいいというわけではないんですけど一昨年よりは良くなっているので技術面が上がってきたなと感じた1年でした。
――昨年の大会を通してご自身が一番成長したなと思う部分はどこですか。
櫻:リーグ戦である程度上の方では戦えるようになってきたのかなと思います。1年生の時から出場させてもらっていて2年生でも出場させてもらった中で、やっぱり簡単には負けないというところが自分の長所なのかなと思います。
高:自分は関東学生選手権で一番成長したなと思っています。その大会で関東学生リーグの1部で活躍している選手に勝ったりとか競ったりというのを2、3人として、そこで自分も頑張れば勝って結果を出すことができるかもしれないなというのを感じた大会でした。
――昨年の全日本を振り返っていかがですか。
櫻:昨年はシングルスだけの出場だったんですけど2回戦で惜しくも負けてしまい、大人との差を見せつけられました。最後勝ち切れなかったので今年は1勝、2勝とより勝てるように頑張ります。
――普段対戦のない社会人選手との対戦にもなると思いますが、12月や1月で特に強化してきた練習はありますか。
櫻:自分はダブルスのみの出場なので特にサーブ、レシーブは徹底して低くするだとか、上に勝つためには人より多くというか質を上げていかないといけないので、サーブ、レシーブを重点的にやっています。
高:社会人の選手は自分たち学生よりも引き出しが多いというか、やってくることが多彩でそういうところを対応できないといけないので、いろんなことに対する対応力を身に付けられるように、この2カ月間練習してきました。
――全日本予選を振り返っていかがですか。
櫻:自分たちは山形県で予選を行ってきたんですけど、試合では高校生とかも山形県出身の人たちがいるのでそこでやり慣れているところとか手の内とか知られているというのがあったんですけど、そこでもやっぱり明治大学として責任を持って勝てたのは良かったところですし、全日本にうまくつながればいいなと思います。
高:この(明大の)練習場で練習しているだけでは気付けなかったこととか、試合の中で意外とここが部外の選手に効いたりだとか、通用するなという部分が多く出てきてそれを全日本で出していこうと思いました。
――今の調子はいかがですか。
櫻:全日本に向けていい形で練習できていると思います。
高:練習量も以前より上がってきていて、だんだん調子も上がってきています。こういうプレーが試合でできるかなというビジョンも見えてきたなと思います。
――全日本はどのような大会ですか。
櫻:全日本は日本で一番大きな大会なのでここで1回でも多く勝てればいいなと思っています。緊張することもあると思いますが、そこは気持ちで負けないようにして頑張りたいと思います。
高: 小さい頃から憧れで、全日本で勝つということを目標に今まで頑張ってきたので、その分緊張もするかもしれないですけど、挑戦者みたいな気持ちでどんどん向かっていく試合をできたらいいなと思っています。
――ご自身の強みをそれぞれお願いします。
櫻:自分の強みは、大きく速く動けるフットワーク力。あとはフォアハンドが得意なのでここを最大限に生かして得意なところで勝負していけたらいいと思います。
高:自分はサーブで崩して3球目に決めにいくというのが得意です。ボールスピードが速いので、そこを持ち味にしていけたらいいなと思います。
――お2人はダブルスを組まれますが相性はいかがですか。
櫻:プレースタイルが似ているのでその面では組み合わせがいいと思います。高校も同じで考えが共通していることが多いのでその分息を合わせやすいです。
高:サポートするというか自分がチャンスをつくって決めてもらうような感じになるので組み合わせがいいと思います。付き合いも長く考えが分かるので。あとそんなに遠慮しなくていいです(笑)。
――お互いの良さについてそれぞれ教えてください。
櫻:一つ一つ考えてやっていて適当になったりとかが絶対にないのでありがたいです。いってほしいときにしっかり攻撃してくれますし、サポートだけじゃなくてチャンスが来たら自分で打ちにいってくれるのでそこを決めてくれるのはありがたいです。そこら辺は高校からずっと思っています。
高:自分は考えが固いというか柔軟な思考ができないのでそこは桜井選手が柔軟というか勝負強いです。勝負師みたいな考えを持ってやってくれるので、自分では考えられないこととかを提案してくれたりしてうまくいったという経験もあるのでありがたいです。あと自分が入れにいったりしてカバーしてくれるのでとりあえず頼もしいです。
――ダブルスでの目標を教えてください。
櫻:ベスト16、ベスト8までいきたいです。
高:同じです。
――対戦してみたい選手はいますか。
櫻:愛工大の横谷選手、谷垣選手のペアのところまでいきたいです。戸上さんと宇田さんとも互角に張り合えるような選手なので、そこまでいっていい勝負がしたいです。
――高橋選手はシングルスにも出られると思いますが目標をお願いします。
高:1回戦は明治大学出身の先輩で、ダブルスで全日本の優勝経験もある選手なんですけどどんどん向かっていって少しでも自分のいいところを出して結果的に勝てるように、まずは初戦に集中していきたいと思います。
――全日本開幕まで約1週間ですが最後に特に強化していきたいポイントはありますか。
櫻:サーブ、レシーブを主にやってきたのでそれを落とさず、あとは動きとかフォアハンド、自分の特徴を生かしたプレーを最大限にできるように準備していきたいなと思います。
高:自分は実戦的な練習をもっと増やしていけたらいいなと思っています。自分たちが得意な展開をもっとできるようなパターンを増やしていけたらいいなと思っているのでその質を高めていきたいです。
――全日本への意気込みをお願いします。
櫻:自分はダブルスだけなんですけど、その分多くの時間を費やしてきました。ダブルスはまだ1回しか勝ったことがないので、2回、3回と勝てるように頑張ります。
髙:自分は全日本の一般の部は初めてなので楽しみながらどんどん向かっていって少しでも結果を出せたらいいなと思います。
――ありがとうございました。
[冨川航平]
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