
(113)全国大学選手権決勝・試合後コメント 安田昂平
2024年1月13日。廣瀬組は5年ぶりの日本一を目指し全国大学選手権・決勝へ挑むも、最終スコア15―34と優勝はかなわず、2年ぶり13度目の準優勝で幕を閉じた。試合後、最後まで全力で戦い抜いた紫紺の戦士たちは何を思うのか。スタメン選手15人にお話を伺った。
第14回は右ウイング安田昂平(商3=御所実業)のインタビューをお送りします。(この取材は1月13日に行われたものです)
――試合の前半を振り返ってみていかがですか。
「前半は途中の20分ぐらいで中断になってしまったんですけど、それまでは結構相手にもいい流れに乗られていました。でも、自分たちも巻き返せて、それからの中断だったので、もう少し自分たちの流れに持っていけたら前半もっといい形で終われていたんじゃないかなと思います」
――中断の影響は大きかったですか。
「結構大きかったと思います」
――後半は振り返ってみていかがですか。
「後半はFW勝負になるということは試合の前から分かっていたんですけど、自分たちが押されている時になかなか自分たちの流れに持っていけなかったのと、トライされた時に自分たちは気分が下がっちゃって一気に畳みかけられたので、そこが自分たちの敗因かなって後半は思っています」
――かなりの悪天候だったと思いますが、プレーに影響が出た部分はありましたか。
「とにかく寒かったし、ボールがスリッピーになっていたので、その分自分たちが今までつなげられていたボールっていうのが急につなげなくなったり、ボールがこぼれた時にいつもだったら確保できていたボールが確保できませんでした。そのまま相手にボールが渡ってしまったというのはお互いにあったのでそこを言い訳にはできないんですけど、試合として自分たちの一つ条件ではあったかなと思います」
――ハーフタイムにはどのようなお話をされましたか。
「ハーフタイムは、自分たちのやってきたことが通用している部分を感じていたのでそういう部分を継続的にしようって言っていたのと、自分たちがトライとられたところのディフェンスの修正であったりだとか、もっとこうすればいいよみたいなことをコーチ陣からアドバイスしていただいて、それを後半につなげようという話をしていました」
――対抗戦の時に比べて手応えはいかがでしたか。
「チームとしてはすごい帝京にフォーカスしてやってきたので、秋の対抗戦の(帝京大との)試合をすごい資料にして、対策や自分たちのやるべきことっていうのを明確にして挑みました。その分結構手応えもあったし、勝負もできたので、チームとしても個人的にも手応えがあった試合ではあったと思うんですけど、勝ち切れなかった試合だったのでそこは不完全燃焼なのかなと思います」
――4年生にとって最後の試合だったと思いますが、4年生の方たちとどのようなお話をされましたか。
「みんな泣いていたので、お話っていうよりかは『頑張れよ』的な感じのコールはいっぱいもらいました。祝賀会でも結構アドバイスやメッセージは先輩からいっぱいいただきましたね」
――今シーズン全体的に振り返ってみていかがですか。
「一昨年の12月25日に早稲田に負けてから今年のチームっていうのはスタートして、自分たちのフォーカスであるまずは早稲田、そして打倒帝京っていうのを目標にしてこの1年間やってきました。達成できた部分とできなかった部分が色々あったので、先輩からの教訓というか、今日のこの試合があったからこそ来年自分たちが優勝するっていう気持ちみたいなものは4年生からいただいたので、今年は勝ち切れなかったですけど、すごい4年生との絆も深まって、明治っていうのを体験できた1年間だったっていう風に自分はすごく感じています。来年は4年生からいただいた教訓をもっと自分たちでレベルアップして、 来年こそは優勝したいと思っています」
――ありがとうございました。
[成田美彩子]
◆安田 昂平(やすだ・こうへい)商3、御所実業高、181センチ・87キロ
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