(112)全国大学選手権決勝・試合後コメント 秋濱悠太

2024.01.15

 2024年1月13日。廣瀬組は5年ぶりの日本一を目指し全国大学選手権・決勝へ挑むも、最終スコア15―34と優勝はかなわず、2年ぶり13度目の準優勝で幕を閉じた。試合後、最後まで全力で戦い抜いた紫紺の戦士たちは何を思うのか。スタメン選手15人にお話を伺った。

 

 第13回は右センター秋濱悠太(商3=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は1月13日に行われたものです)

 

――前半を振り返ってみていかがですか。

 「相手のいい形でトライさせてしまったっていうのが一つあったんですけど、雷で中断になった後も気持ちを切らさずに、1回目のトライを取って前半終われたっていうところは良かったかなって思います」

 

――ご自身のトライシーンを振り返ってみていかがですか。

 「相手のプレッシャーがある中でも、しっかり10番の耕太郎(伊藤・商4=国学院栃木)さんだったり、15番の将太郎(池戸・政経4=東海大相模)さんがいい形でつないでくれたので、それをしっかり責任持って取り切れたってところは良かったかなって思います」

 

――後半は振り返ってみていかがですか。

 「後半は結果的に1本も取れなかったので、そこはしっかり明治のアタックができる時間が短かったっていうのもあるんですけど、後半は全体的に明治のペースに持っていけなかった、持ってこられなかったっていうところは反省点です」

 

――中断の時流れを切らさずにできたとおっしゃっていましたが、プレーに影響はどのくらいありましたか。

 「中断してる時にチームで気持ちの作り方が難しいのは帝京大も同じだし、そこで帝京大が少しでも見せたスキを僕らがどれだけ突けるかってところは大事だと話してて。結果的に短い20分の中でしっかり明治が2トライ取り切ったのは良かったかなって思っています」

 

――気候面でプレーに影響した部分はありますか。

 「やっぱりボールがスリッピーになって、ミスした後の転がったボールを取るところも結構みんな落としちゃって、 あと相手にボールが入っちゃうっていうのもあったので嫌でした。寒かったですし。あんまりその状況に慣れなくて、その時はパニックまではいかなくても、ちょっとチームとして嫌だなっていう雰囲気はありました」

 

――関東大学対抗戦(以下、対抗戦)の帝京大戦に比べて手応えはいかがでしたか。

 「対抗戦の帝京大戦は、エリアマネジメントがあんまり良くなくて、自分たちのアタックで相手にスキを取られてしまったんですけど、今回は前半から通してキックをうまく使ったり、キックするだけじゃなくてしっかりそこに対してプレッシャーかけるっていうところができたのは、対抗戦との違いかなって思います」

 

――試合が終わってから4年生とお話はされましたか。

 「試合終わった直後はみんなうるうるしてたので、あんまり何話したか覚えてないですけど、ロッカールームでメンバー外の4年生とかも入ってきて、結果的に優勝することはできなかったんですけど、褒めてくれたっていうか、落ち込むというよりかはいい雰囲気だったかなって思います」

 

――今シーズン全体的に振り返ってみていかがですか。

 「対抗戦だったり選手権に入ってきて、対抗戦で出た課題だったり、選手権で一回一回の試合で出た課題っていうのが毎試合で修正できて、一個一個の試合で成長できたかなっていうふうには思うので、結果的に優勝っていう形には結ばなかったんですけど、試合を毎回終えて新しい課題が出て、その都度成長できたなって思います」

 

――今シーズン踏まえて来シーズンはどんな1年にしていきたいですか。

 「4年生が残してくれた伝統だったり、いい面を僕らが見てるわけなのでそれをしっかり下級生であったり、新しく入ってくる1年生だったりに伝統としてつなげていって、より良いチームを作っていけたらなって思っています」

 

――今4年生に一番伝えたいことを教えてください。

 「プレーだったり練習面の中だけじゃなくて、生活面の部分でもすごいお世話になりましたし、今年度は仲良くさせてもらった先輩が多くいたので、そこは本当に感謝をしています」

 

――ありがとうございました。

 

[成田美彩子]

 

◆秋濱 悠太(あきはま・ゆうた)商3、桐蔭学園高、174センチ・86キロ