
(108)全国大学選手権決勝・試合後コメント 萩原周
2024年1月13日。廣瀬組は5年ぶりの日本一を目指し全国大学選手権・決勝へ挑むも、最終スコア15―34と優勝はかなわず、2年ぶり13度目の準優勝で幕を閉じた。試合後、最後まで全力で戦い抜いた紫紺の戦士たちは何を思うのか。スタメン選手15人にお話を伺った。
第9回は萩原周(商4=大阪桐蔭)のインタビューをお送りします。(この取材は1月13日に行われたものです)
――試合全体を振り返ってみていかがでしたか。
「前半は結構良かったんですけど、後半終始圧倒されちゃったのでそこが反省点かなと思います」
――前半良い時間をつくれた要因を教えてください。
「自分たちのクイックテンポのアタックをすれば通用するというのは、やってみて分かって、それが出たからです」
――後半帝京大ペースになってしまった要因を教えてください。
「自分たちが簡単にボールを手放したことと、有効なキックを使えなかった部分です。あと、ミスが多くてあまり攻めれなかったところです」
――円陣の際にはどのようなことを話していましたか。
「自分たちのアタックをしたら通用するっていうのは円陣で話していて、とりあえず自陣でやらないことと、敵陣でやってテーマで掲げた『オフザボール』のところをしっかり意識しようっていうっていうことを話し合いました」
――スクラムの回数が多かったですが、萩原選手の位置から見てスクラムはいかがでしたか。
「たぶん帝京大が一番スクラムも強いので、すごく圧力もあったと思います。でも球は結構ちゃんと出せたので、FWの4年生をはじめすごく頑張ってくれたなと思います」
――雪での寒さは感じましたか。
「寒いという気持ちしかなかったです。寒いし、ボールが滑ってノックオンとかも多くなる感じだったので少し嫌だなっていうのはありました。でも、雪の中の決勝なんて初めてなので(気持ちが)舞い上がりました」
――ポジション的にもボールを触る回数が多かったですが、その上で気を付けていたことはありますか。
「焦らず早くテンポよくボールを出すっていうのは、意識していたんですけど、その中でもボールを触る時に丁寧に持ったり、慌てずにボールをさばこうっていうのを意識はしていました」
――試合が終わってホーンが鳴った瞬間の気持ちはいかがでしたか。
「悔しい気持ちと、このメンバーでラグビーすることがもうないっていうのを考えたら結構悲しくなりました。自分で言うのもなんだと思うんですけど、4年間結構頑張ってきたので最後、報われなかったっていうのは正直悔しいです。でも4年間明治でやれてよかったなという気持ちはありました」
――試合が終わってすぐにチームの皆さんと話す姿がありましたがどのようなことを話しましたか。
「同期とコーチ陣にありがとうございましたと言いました」
――廣瀬雄也選手(商4=東福岡)と長くお話しされていましたが何を伝えましたか。
「『よう頑張ったな』みたいな感じです。あいつは100周年のキャプテンで重圧などもあったし、僕らの前では絶対にそんな風には見せなかったけど、絶対感じていたと思います。チーム的にも良くない時もあって、それでも雄也は頑張ってきたと思うし。そういうのを含めて『頑張ったな、ありがとう』みたいなことを言いました」
――ファンの方の声援には何を感じましたか。
「愛されているチームに来れて良かったなっていうのがすごくあって。高校の時も応援してくれる人はいたけど、そこまで熱狂的じゃなかったです。明治のファンの方々はすごいなっていうのを感じて、やっぱり優勝できなくて申し訳ないなっていうのを感じました」
――決勝を終えてみて明大での4年間はどのような4年間でしたか。
「1、2年の頃とかあまり試合に出られなくて出たいなっていう気持ちでやって、でも去年から出られるようになったので頑張ってよかったです。やっぱり努力できた4年間でした」
――日本一は後輩に託すことになりましたが後輩たちにはどのような明大のラグビーをしてほしいですか。
「『前へ』っていう言葉をしっかり選手たちが持ってキャリーやタックルで前に出るという明治らしさを、さらに来年は貫いてほしいなって思います」
――ありがとうございました。
[豊澤風香]
◆萩原 周(はぎはら・しゅう) 商4、大阪桐蔭高、173センチ・76キロ
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