(74)栗田大輔監督によるコメント(後半)/Jリーグ内定選手合同記者会見

2024.01.13

 1月12日、明大八幡山第三合宿所サッカー部寮にてJリーグ加入内定選手合同記者会見が行われた。来季Jリーグのチームへと入団することが決まっている6人と栗田大輔監督、井上優部長が出席。プロサッカー選手になることへの意気込みを語った。

今回は栗田監督のコメント(後半)をお届けする

 

 「それでは選手の紹介をさせていただきます。まずは岡哲平(政経4=FC東京U-18)です。特徴は長身から繰り出されるディフェンスの力、一番は両足でロングフィードを蹴れるところと対人の強さだと思います。下級生の頃から試合に出続けて全日本大学選抜にも選ばれました。プロの世界には強力なFWがたくさんいるのでどれだけ明大で培った力を発揮できるか、うまくいかなくても修正して前に向けるかといったメンタリティーにも期待して頑張ってほしいと思います。

 

 続いて田中克幸(商4=帝京長岡)です。高校時代もプロの話があった中で明大に来てくれた選手です。厳しく接してきましたが、技術やテクニック、サッカーセンス、あとはわくわくするプレーができる選手です。ファンタジスタ系の選手ですがチームのためにという部分や泥臭さを4年間で身に付けてくれました。全日本大学選手権(以下、インカレ)では強烈なリーダーシップと強さを見せてくれたことが感動的でした。札幌のサッカーは面白く楽しいと思うのでポジションがどこになるのか楽しみです。

 

 続いて井上樹(法4=ヴァンフォーレ甲府U-18)です。小学校の頃からヴァンフォーレ甲府で育ってきた選手で、ユース時代も務めていたキャプテンを明大でも務めてくれました。タイプ的には対人の強さインターセプトといった激しいプレーができる点が魅力です。加えてコーチングの質やビルドアップ、3年次にボランチをやっていたこともありプレーの幅が広がりました。クラブの皆さんも期待していると思いますし、甲府を導いて上を目指していってほしいです。

 

 続いて太田龍之介(政経4=ファジアーノ岡山U-18)です。岡山から明大に来るのは初めての選手で、1年生の頃、鮮烈なデビューをしました。長身でしなやか、得点を取る感覚もあるなという印象を受けました。最初は線が細かったですが4年間で成長しましたし、特に佐藤恵が抜けてからは責任感が芽生えてチームを引っ張ってくれました。ユースから大学に進んでまた戻るというのは初めてなので期待されていると思いますし、甘いルックスで人気も出るとは思いますがそこに甘えないでしっかりサッカー選手として上に行ってほしいと思っています。

 

 続いて村上陽介(法4=大宮アルディージャU-18)です。高校時代も世代別日本代表にも選ばれて期待を胸に入部したと思いますが4年間苦しんだと思います。ただ自分の弱さに向き合い逃げることなく試合に出ても出なくても変わらずにやり続けた姿が印象的です。ヘディングの強さや対人の強さは村上の武器ですし、ビルドアップや前進していく姿勢は磨かれたと感じています。チームの中心になって明大で培ったリーダーシップや実直さ、泥臭さを発揮して頑張ってほしいと思います。

 

 最後は阿部稜汰(政経4=日章学園)です。インカレ後に内定が決まりました。左SBをやっていますが右利きの選手で、特徴としてはスプリントやアップダウンの多さ、守備の強さ、攻撃で突破していく力と左足のキックがあります。明大のSBは求められるものが多いですが、そこの部分を追及してくれたなと思います。レギュラーを取って今治を元気にしてほしいですし、明大のSBは世界に飛び立った先輩も多くいるので、そういった先輩たちの背中を超えていってほしいと思っています。

 

 以上、ここに佐藤恵を加えた7人がプロの道に進むことになります。プロとしてサッカーをするので、仕事としてしっかり成し遂げてほしいです。そして人間力ですね。社会や組織に適応する力や、考えて修正する力は身についていると思うので、ここでの経験を生かしてプロの世界で頑張ってほしいです。また、プロスポーツ選手はいろいろな方に元気や感動を与えられる仕事だと思うので、正しい道を進んで、いいアスリートになってほしいという期待を込めて送り出したいと思います。ありがとうございました」

 

[サッカー担一同]

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