(73)栗田大輔監督によるコメント(前半)/Jリーグ加入内定選手合同記者会見

2024.01.13

 1月12日、明大八幡山第三合宿所サッカー部寮にてJリーグ加入内定選手合同記者会見行われた。来季Jリーグのチームへと入団することが決まっている6人と栗田大輔監督、井上優部長が出席。プロサッカー選手になることへの意気込みを語った。

今回は栗田監督のコメント(前半)をお届けする。

 

栗田監督コメント

 「明治大学体育会サッカー部監督の栗田大輔です。本日は早い時間帯、そしてお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。本年もこういう形で、しかも新しい寮でこのような記者会見の機会を設けることができたことが本当に関係者の皆様、学校関係の皆様、また今回は明大サッカーマネジメントをはじめマネジャーを中心に企画をしたのですが、こういった形でできたことを本当に喜ばしく思います。ありがとうございます。

 

 私の方からは今年度の活動の振り返りと今日ここにいる6人の紹介をさせていただきます。まず、今年度は先日行われた第72回全日本選手権(以下、インカレ)において4年ぶり4度目の優勝を成し遂げられました。(関東)リーグ戦自体は3位だったのですが、1年を通じて4年生が本当に成長してくれまして日本一の景色というものを後輩に見せることができたというのが一番大きかったなと思います。ここに6名いますが、本年4年生の選手は13名います。夏に佐藤恵允(文4=実践学園)がドイツに渡りましたので、7名がプロの世界に行くという形になります。それ以外にもJFLの方に1名、そして関東リーグの方に1名、サッカーを何かしらの形で続けていく学生が多い年だったなと思っております。まだこれから月末にかけてJリーグの方に練習参加する学生も一人いるので、そういう意味では13人のうち多くの学生がサッカーを続けていく環境で卒業していくことを喜ばしく思っています。それ以外にも、一般企業の方にしっかりと内定を取って社会に進む者もいます。4年生でレギュラークラスの中で体育会でありながら宅建を取った学生もいるということでなかなか大したものだなと監督としては思いながら過ごしていました。

 

 振り返りますと今年の4年生は2019年度に全てのタイトルを獲った佐藤亮(令2商卒・現ザスパクサツ群馬)の代が卒業すると同時に入れ替わりで入ってきた代です。2020年度に須貝英大キャプテン(令3商卒・現鹿島アントラーズ)の時代にリーグ戦を二連覇しましたが、その年にコロナになって本当に環境がガラッと変わってしまった中で、過ごしてきました。寮についても今年の4月にこちらに移ってきましたが、最後の向こうの寮を知っている世代で8人部屋、16人部屋という素晴らしい環境の中で苦楽を共に過ごしてきた代だったなと思います。そういう意味では色々な変革期をこの2020年から2023年の中に過ごしてきた中で、個々が成長し、すごく仲の良い代だったですが、それが僕の中の課題としては一人の人として独り立ちできるような強さというか一人一人がリーダーシップを発揮して、タイプは違うけれどそういったものが背中で見えるような代になってほしいなというのが、この4年間指導してきた印象としてあります。

 

 そういった中で、最後のインカレでは本当に一戦一戦でした。今年優勝候補の一角だった大阪の関西学大さんに向こうが想定している以上のインパクトを出してこいと試合前に送り出しまして、見事にそれをみんな成し遂げてくれました。トーナメントなので負けたら終わりなのですが、後半のことを一切考えずに最初から120%の圧力で5点を取ることができまして、後半失速して向こうのペースになり3点を取られてしまいましたが、それが非常に大きかったなと今振り返ると思っています。その後仙台大さん、筑波大さんは今年強かったですがそこで勝って、そして優勝できたと。その4試合の中に一人一人の変化、もちろん試合に出ている者出ていない者含めて人としてのリーダーシップというか強さが見られて非常に最後優勝した時には優勝したうれしさもあったのですが、一人一人の学生が個性を発揮して成長してくれた喜びの方が大きかったことが印象に残っています。また、4年生全員が日本一の景色を後輩に残そうということで取り組んでいましたので、またこれが次の代につながり、来年ある意味で今年明治が優勝したというのは大学サッカーに刺激を与えられたと思うので、来年打倒明治で向かってくることによって大学サッカーが活性化することにつなげられたということにうれしく思っています」

 

[サッカー部担当一同]

 

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