(193)箱根駅伝事後インタビュー⑫/溝上稜斗、斎藤拓海

2024.01.07

 第100回を迎えた箱根駅伝(以下、箱根)。悲願のシード権獲得を目指した明大だったが、往路での出遅れが響き総合20位とまさかの結果に終わった。失意の中で選手たちは何を思うのか。今回はレース後の声をお届けする。

 

 第12回は溝上稜斗(商3=九州学院)、斎藤拓海(政経4=市立船橋)のインタビューです。(この取材は1月3日に電話で行われたものです)

 

溝上

――箱根の結果を振り返っていかがでしたか。

 「自分だけでなくチームのみんなもそうだと思うのですが、直前の練習を見ても仕上がりは良かったので結果にびっくりしました。今のところ何が原因かがはっきり分からず、なぜだろうという感じです」

 

――箱根当日は何をされていましたか。

 「綾(一輝・理工1=八千代松陰)の付き添いとして、2日からずっと綾に付きっ切りで行動していました」

 

――箱根を走らないと決まってから、気持ちの切り替えはどのようにされましたか。

 「走れないことはすごく悔しかったのですが、チームとして8位でシード権を取ることを1年間目標にやってきたので、チームの目標を達成したいという気持ちがすごく大きかったです。箱根が終わってから落ち込もうと自分に言い聞かせて、最後までチームのために頑張ろうと気持ちを切り替えました」

 

――最上級生となりますが、今後どのようにチームに関わっていかれますか。

 「やはり今の4年生は児玉さん(真輝・文4=鎌倉学園)だったり、杉さん(彩文海・文4=鳥栖工)が結果でも引っ張ってくれましたし、練習のきついところでみんなに声を掛けてくださいました。また、馬場さん(勇一郎・商4=中京大中京)がみんなの相談役になってくれたりチームを引っ張ってくれた姿を3年生としてずっと近くで見てきたので、今度は最上級生になる自分たちがそういった姿を後輩に見せていきたいと思います。やはり1、2年生が今回の結果を見ても強いので、来年度シード権を獲得するには自分たちの学年次第だと思います。みんなで自覚を持って、声を掛け合ってやっていきたいです」

 

――これからの意気込みをお願いします。

 「箱根出走を目標にしていたのですが、結果的に走ることができなくて、今回の結果を見て絶対に来年度は走りたいという気持ちが強くなりました。今回の経験や失敗をうまく修正しながら、1年間を通して主力としてずっとチームを引っ張っていけるようになりたいです」

 

――ありがとうございました。

 

斎藤拓海(政経4=市立船橋)


斎藤拓

――エントリーメンバーに選ばれた気持ちを改めて教えてください。

 「7区にエントリーされた時に、作戦として変更することがほぼ決まった状態だったので悔しい気持ちが大きかったです。ですが、悔しかったから残りの少しの時間を投げ出しちゃうのは4年間やってきた集大成としては締まらないですしもったいないと思ったので、チームに何かできることをやろうと思いました。腐さらず、最後までやることがチームにとってプラスになると考えて、今まで通りしっかり練習をやっていました」

 

――出走ができなかった理由についてはどのように考えていますか。

 「練習の消化具合が他の選手に比べて低かったことが、一番の原因だと思います。練習が消化できなかった理由としては、今年度栄養面ですごく気を使っていてご飯を食べた結果体重も結構増えてしまいました。短い距離はいけるのですが長い距離がもたなくなってしまいました」

 

――箱根当日にやったことを教えてください。

 「9区の10キロ地点の給水を行いました。区間順位や前との差、あとは頑張れと言うくらいの時間しかなかったです」

 

――実際に給水をやってみていかかでしたか。

 「1年生の時も給水させてもらったんですけど、1年生の時はもう緊張してしまって、本当に全然何も喋れなかったです。今年度はしっかり準備していたことが言えたことと最後の箱根を少しでも走ることができて、ちょっと感慨深かったです」

 

――どのような思いで児玉真輝(文4=鎌倉学園)選手、杉彩文海(文4=鳥栖工)選手の走りを見ていましたか。

 「児玉に関しては今回いい走りじゃなかったんですけど、本当に陸上の面に関してはストイックにやっていて自分もリスペクトしていますし、チームとしてでもあれ以上の選択はなく仕方なかったのかなと思います。杉に関しては悪い状況の中からスタートしたんですけど区間11番と、まずまずの結果で帰ってきて強い選手だなっていう風に思いました」

 

――4年生同士で箱根後に何か話したりしましたか。

 「みんなでご飯食べたりちょっと飲んだりしました。 陸上の反省みたいなのはあんまなかったですけど、4年間このチームでやってこれて本当に良かったっていうのはみんな言っていましたね」

 

――ありがとうございました


[原田青空、大橋英晃]