
(191)箱根駅伝事後インタビュー⑩/古井康介
第100回を迎えた箱根駅伝(以下、箱根)。悲願のシード権獲得を目指した明大だったが、往路での出遅れが響き総合20位とまさかの結果に終わった。失意の中で選手たちは何を思うのか。今回はレース後の声をお届けする。
第10回は10区を走った古井康介(政経2=浜松日体)のインタビューです。(この取材は1月4日に電話で行われたものです)
10区 古井康介 区間順位22位 1時間11分42秒
――区間エントリーが発表された時の心境はいかがでしたか。
「入れたことにはほっとした反面、同じぐらいでずっと争っていた人たちに納得してもらえる走りをしないといけないという思いはありました」
――走るペースはいかがでしたか。
「思っていた通りには走れなかったです。全然良くなかったので、点数で言うと0点に近いです」
――10区の振り返りをお願いします。
「往路とは別に復路で勢いをつけてくれたので、その波に乗って走りたかったです。最初はもっと速いペースで入って、そのテンポに乗らないといけなかったのですが、2キロ地点から既に遅くなってしまい、うまくそのテンポに乗れませんでした。ずるずるとペースが落ちてしまったので、そこが一番いけないポイントだったのかなと思います」
――鈴木(祐太・文3=鎌倉学園)選手から襷を渡された時はどのような気持ちでしたか。
「当日は落ち着くために、あまりレースを見てどきどきしないようにしていたのですが、祐太さんを見た時は『よしやるぞ』っていう感じにいい意味で気分が上がったなと思います」
――創価大や早大が近くで走っていましたが、そこについてはいかがでしたか。
「山本豪駅伝監督から『後ろは気にせず前を(追って)、近づいてきても気にするな』と言われていたので、そこまで気にはしなかったというか驚きはしなかったです」
――走っている時はどのようなことを考えていましたか。
「せっかくの箱根をできるだけ楽しもうとだけ考えていました。その反面、時計をちょくちょく見て『あ、遅いな』と思っていたので、焦りもありました」
――沿道からの声援は聞こえましたか。
「明治の旗とかがたくさんあったりするので『明治!』っていう声は本当に1番多いんじゃないかと思うほど聞こえました」
――ゴール時の心境はいかがでしたか。
「順位を落としていたのは確実だったので、悔しい思いが強かったですね。達成感もあまりなかったかもしれないです」
――1年生の活躍についてはどのように映りましたか。
「1年生2人はルーキーとして、本当に実力以上の力を出してくれて感謝しています。ただ2年生が多く走っている中、4人中3人が20位台で走ってしまったので、やはり2年生がしっかりしないといけないなという気持ちが大きかったです」
――1、2月はどのように練習をしていきたいですか。
「自分はあまり引っ張る方ではなくて練習に付いていくので精一杯だったので、Aチームの中でもしっかり前で走れるような練習をしていきたいなと思います」
――来年度の目標はありますか。
「シーズンの初めの方にベストを出して、レースで自信を付けることが目標です」
――ありがとうございました。
[熊谷実夏]
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