
(187)箱根駅伝事後インタビュー⑥/堀颯介
第100回を迎えた箱根駅伝(以下、箱根)。悲願のシード権獲得を目指した明大だったが、往路での出遅れが響き総合20位とまさかの結果に終わった。失意の中で選手たちは何を思うのか。今回はレース後の声をお届けする。
第6回は6区を走った堀颯介(商2=仙台育英)のインタビューです。(この取材は1月4日に電話で行われたものです)
6区 堀颯介 区間順位7位 58分53秒
――レースを振り返っていかがですか。
「往路が厳しいレースになった中で、しっかり復路でもう一度明大の底力を見せられたと思います」
――想定していたレースプランを教えてください。
「本来だったら一斉スタートではなくて1人で行く予定だったのですが、一斉スタートになって、その中に武田さん(法大)など他大学の6区が速い人がいたので、その人たちに付いていってラスト勝ち切るというレースプランで臨みました」
――昨年度の単独走と今年度の一斉スタートによる集団走とで、違って難しかったところはありますか。
「前回は自分のリズムを作れたのですが、今回は他校が近くにいてそれに付いていかないといけなかったので、自分のリズムというよりかは無理してでも付いていかないといけなかったところが、難しかったところだと思います」
――往路を終えて、選手同士で何か話し合ったことはありますか。
「みんな落ち込んでいてあまりなかったのですが、個人的には1年生が活躍してくれたので先輩である2年生もしっかりやらないといけないなと感じました」
――コースの中でポイントとなったところはありますか。
「前回苦手だった上りで区間トップのタイムでいけたことはすごく良かったのですが、中間層の下りのところで他大学と差をつけられてしまったのが悔しいところです」
――当日の心境はいかがでしたか。
「往路最下位で、良くも悪くも失うものはなかったので、特に緊張することもなく自分の力を出し切れました」
――昨年度より早いタイムとなりましたが、今回のご自身の走りに点数つけるなら何点ですか。
「80点ぐらいですね。前回自分が思ったよりタイムが良くなかったのに比べ今回は58分台は出せたのですが、目標は58分40秒台だったので、そこに届かなかったという点で80点です」
――今回の収穫を教えてください。
「苦手としていた上りを区間トップでいけたことはすごく自信になりました。差をつけられたのは下りだったので、そこをしっかりカバーできれば区間上位を狙えるのかなと思います」
――チームとしての課題があれば、どんなことだと思いますか。
「安定感と、他にもたくさんあるのですが、自主性というのを悪い意味で捉えないようにすることです」
――これから取り組んでいきたいことは何ですか。
「ここから全日本大学駅伝の予選と箱根の予選があるのでまずそこをしっかり突破できるように、豪さん(山本駅伝監督)の練習だけではなくしっかり自分でも考えて、そのレースに合った体作りが必要だなと思います」
――これからの意気込みをお願いします。
「大湊(柊翔・情コミ1=学法石川)と綾(一輝・理工1=八千代松陰)に頼るチームではなくて、自分と森下(翔太・政経2=世羅)がしっかりチームの柱となって明治を引っ張っていけるように頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[加藤菜々香]
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