
(185)箱根駅伝事後インタビュー④/森下翔太
第100回を迎えた箱根駅伝(以下、箱根)。悲願のシード権獲得を目指した明大だったが、往路での出遅れが響き総合20位とまさかの結果に終わった。失意の中で選手たちは何を思うのか。今回はレース後の声をお届けする。
第4回は4区を走った森下翔太(政経2=世羅)のインタビューです。(この取材は1月3日に電話で行われたものです)
4区 森下翔太 区間順位22位 1時間5分46秒
――レースを振り返っていかがでしたか。
「調子は良かったのですが、中盤ぐらいから体が寒さで止まってしまって、そこから足の感覚がなく力が入りませんでした。全然自分の力を発揮せずに終わってしまって、結果をまだ頭の中で理解できていないです。自分がこうなってしまった原因は分かっているのですが、その現実を受け入れられない、頭の中で整理し切れなくてずっと悔しいです」
――天候についてはいかがでしたか。
「やはり寒いなということが一番でした。自分は寒さに強いと思っていたのですが、全然そんなことなくて、雨と風による寒さでやられてしまったという感じです」
――4区を走るご自身の役割はどう感じられていましたか。
「自分は下りよりは上りなどアップダウンがある方が向いていると思い、4区は自分に適性があるコースだと思っていました。速い選手も集まってくるので、しっかり戦えると思っていました」
――レースの中でのポイントを教えてください。
「前半はあまり突っ込みすぎないようにとスタート前に指示がありました。そのため前半は突っ込まずにそこから上げようと思っていたのですが、そこから上げられずに止まってしまいました」
――襷を受け取った時点が後方でしたが、そこに関してはいかがでしたか。
「2区で児玉さん(真輝・文4=鎌倉学園)が遅れてしまったことは知っていたのですが、こんなに差があるとは思っていなかったです。前も結構離れていて、後ろもいなくて本当に単独走の状態で、少し出遅れていることにまずいと感じていました」
――チーム全体の結果を振り返っていかがでしたか。
「往路が出遅れてしまったことが一番の敗因だと思います。復路はみんな頑張って往路の分を取り返してくれるような走りをしてくれました。自分がもっと走れたという悔しさがあります」
――チームはこれからどのように動いていきますか。
「やはりこうなってしまった結果には原因があると思うので、そこをしっかり検証していきたいです。記録を狙っていたので気持ちの下りも大きいのですが、この1試合でやる気をなくしてしまうのはもったいないですし、まだ始まったばかりなので気を落としたくないです。これからトラックシーズンがあるのでまず結果や記録を出せるようにしっかり基礎から取り組んでいきます。また、その検証した結果でできていなかったことをしっかりやります」
――監督からアドバイスなどはありましたか。
「途中は少し低体温症みたいになってしまって記憶はあまり残っていないのですが、諦めたら終わりということは言われた気がします」
――沿道での応援はいかがでしたか。
「ずっと応援がすごく、一瞬応援する人がいなくなると耳がキーンとしました。応援のすごさを感じました」
――今後に向けて意気込みをお願いします。
「今回はうまくいかなかったのですが、今年1年を懸けて強い自分を取り戻していけるようにやるべきことをやって、結果を出そうと思います」
――ありがとうございました。
[原田青空]
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