
(178)箱根駅伝事前インタビュー⑯/橋本基紀
いよいよ目前に迫った箱根駅伝(以下、箱根)。3大会連続でシード権を逃している明大は、全日本大学駅伝予選会敗退や駅伝監督の交代など変革を迫られた1年に。それでも、4年ぶりのシード権獲得と総合8位以上という目標は揺るがない。箱根を前に、選手たちの決意がにじむコメントをお届けする。
第16回は橋本基紀(商4=専大松戸)のインタビューです。(この取材は12月16日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションはいかがですか。
「富津合宿の疲労も結構抜けてきて、コンディションも自分の中では良いのかなと思っています」
――富津合宿を振り返っていかがですか。
「富津合宿はMARCH対抗戦のすぐ後で疲労がある中でしたが、その中でも最低限の練習の消化率は達成できたと思います」
――富津合宿ではポイント練習を複数本行うと伺いました。
「距離走は余裕を持ってこなすことができました。ただ、2000メートルのインターバルが少し消化できなかったのと、最後の20キロ走ではラスト1~2キロ付近で離れてしまった点で自分の実力不足をすごく実感しました」
――それはMARCH対抗戦の疲労を抜けきれなかったことが原因ですか。
「そうですね。ただ、富津合宿に向けて調整して行うよりも、ピークを箱根に合わせるように練習を積みながら重要なポイントをこなしていくことが頭の中にありました。なので、消化できなかったり練習に付けなかったところもありますが今は状態が上がってきているので、ケガなく継続できたことは良かったと思います」
――昨年度と比べて今年度の状態はいかがですか。
「昨年度は春の調子は良かったのですが、夏に練習が積めずに冬も状態が上がらないところが課題でした。今年度は夏こそ全然練習を積めませんでしたが、その後夏に走れなかった分をジョグでカバーして徐々に調子を上げていくことができているような感じです」
――エントリーメンバーに選ばれたことについて、率直な感想をお聞かせください。
「率直に言いますと安心した思いがありました。でも、まだエントリーメンバーに選ばれただけで実際に走るかどうかは決まっていませんので、ここからもう一度気を引き締めていこうという思いでした」
――自分の中でエントリーメンバーに選ばれる手応えはありましたか。
「世田谷246ハーフマラソンも最低限の走りはできました。MARCH対抗戦でもそれなりにまとめた走りができたので、そこを評価してくれれば絶対に入るなっていう思いはありました。なので、確信ではないですけど、ほぼ入るだろうなという感じはありました」
――橋本選手は大学で競技を引退されますが、ラストイヤーに対する思いは特別なものがありますか。
「中学から本格的に長距離を始めたのですが、本当に今年が大学競技だけでなく、競技人生全体の集大成でもあります。なので、やっぱりこの1年間は箱根を何としてでも走るという思いでやってきました」
――希望区間はありますか。
「10区を走りたいと思っています。理由としましては私自身が小学生の頃、大手町の隣の江東区に住んでいました。地元ではないですがそういった少し身近な部分を感じるので10区を走りたいなと考えています」
――今回は4年生が5人エントリーされましたが、橋本選手にとって同期はどのような存在ですか。
「私たちの1個上の代がすごく強かったので、そこと比較されてしまう部分が多かったです。今年も『児玉(真輝・文4=鎌倉学園)と杉(彩文海・文4=鳥栖工)しかいないんじゃないか』と言われることが多かったのですが、みんなで切磋琢磨しながら地道に競技に取り組んできた結果が、こうして5人がエントリーされたところに表れていると思います。最後までみんなで同じ目標に向かってやり切る点が今の代で良かったなとすごく思います」
――箱根で自分の走りを見てほしい人はいますか。
「やっぱり一番は親かなと思います。小さな記録会でも毎回現地まで足を運んで応援してくれるような両親だったので、私の陸上競技を全力でサポートしてくれたことに本当に感謝しています」
――箱根に向けた目標と意気込みをお願いします。
「個人としてはチームに走りで貢献するために、区間5番以内を目標にしています。チームの目標である総合8位に貢献していきたいと思います」
――ありがとうございました。
[松原輝]
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第100回箱根駅伝まであと3日。
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