(173)箱根駅伝事前インタビュー⑪/鈴木祐太

2023.12.28

 いよいよ目前に迫った箱根駅伝(以下、箱根)。3大会連続でシード権を逃している明大は、全日本大学駅伝予選会敗退や駅伝監督の交代など変革を迫られた1年に。それでも、4年ぶりのシード権獲得と総合8位以上という目標は揺るがない。箱根を前に、選手たちの決意がにじむコメントをお届けする。

 

 第11回は鈴木祐太(文3=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は12月17日に電話で行われたものです)

 

――現在のコンディションはいかがですか。

 「疲労がまだ抜けていない状態なので調子としてはあまり良くはないのですが、これから調整をやっていけば当日はいい形で走れるかなと思います」

 

――箱根駅伝予選会(以下、予選会)後はレースに出走していませんでした。

 「予選会後に少し脚を痛めてしまいました。ポイント練習自体は1週間半程度抜けただけではあったんですけど、山本豪駅伝監督と話をして試合に出るよりかは練習をして箱根だけを見据えた方がいいということになったので試合に出なかったという形です」

 

――富津合宿の手応えはいかがでしたか。

 「富津合宿はかなり実践的な練習をすることがあったんですけど、全部確実にこなすことができたので手応えとしては良かったかなと思います」

 

――エントリーメンバーに選出されましたが感想はありますか。

 「元々16人の中には入るとは思っていました。昨年は16人に入って本番は走れないという形だったので、16人に選ばれただけで満足することなく最後まで気を引き締めていきたいと考えています」

 

――チームの目標と個人の目標を教えてください。

 「チームとしては8位以内でシード権獲得が目標です。個人としては区間1桁は最低目標として、自分の中の目標としては区間5位以内を目指しています」

 

――希望区間はありますか。

 「9区か10区を走りたいと思っています」

 

――理由はありますか。

 「走るとしたら復路だと元々考えていました。復路の中で重要な区間を考えたときに9区や10区の走りは試合の結果に直結することもありますし、距離も長くて重要な区間だと思ったので、走るなら9区か10区のどちらかを走りたいと思いました」

 

――往路復路関係なくご自身が向いていると感じる区間はありますか。

 「自分が特別アップダウンに適性があるとはあまり考えていないので、どちらかと言えば平たんなコースがいいなと思っています。コースの特性で考えたら10区が一番走りやすいのかなって感じています」

 

――昨年度と比べてチームの雰囲気で違う点はありますか。

 「昨年度よりかなりメンバー争いが熾烈(しれつ)になっています。みんな自分が走るんだっていう強い気持ちを持って日々のポイント練習に臨んでいるので、かなり練習の質も高いですしいい雰囲気かなと思います」

 

――3年生の雰囲気はいかがですか。

 「4年生には児玉さん(真輝・文4=鎌倉学園)だったり、杉さん(彩文海・文4=鳥栖工)などの速い先輩方がいて、下級生にも本当に実力のある人がたくさんいます。3年生もやっぱり負けていられないっていう気持ちもありますし、来年は最高学年としてチームを引っ張っていく存在になっていかなければならないです。(3年生で)メンバーに選ばれた4人は、自分が当日走るんだっていう気持ちを持って練習に臨んでいると思います」

 

――先日、鎌倉学園高・保田進元監督に取材したのですが、鈴木選手にとって保田さんとはどのような方ですか。

 「自分は元々高校自体も、陸上をやろうと強く思っていたわけではなくて、保田先生がかなり熱烈に来ないかっていうふうに話をしていただいて鎌倉学園を選んだっていう経緯もあります。また大学も正直陸上を続けていこうとは思ってなくて、それでも先生が大学でもやった方がいいって言ってくださってそれで明治を選んで箱根も目指したっていうこともあるので、自分の陸上人生を大きく変えてくれたといいますか、保田先生あってこその今までの陸上人生だと思っているのでとても感謝しています」

 

――箱根に向けての意気込みをお願いします。

 「今年のシードを取れるかどうかで来年の出雲駅伝に出られるかどうかっていうのも変わっていきます。また今年度の箱根は自分にとっても大切なレースになるので、堅実な走りでしっかりと結果を出して、4年生の先輩方にも笑顔で卒業していってもらいたいなって思います」

 

――ありがとうございました。

 

[菊地隼人]

 

12月21日発行の明大スポーツ第534号(箱根駅伝特集号)のご購入フォームはこちらから!

 

第100回箱根駅伝まであと5日。