
(166)箱根駅伝事前インタビュー④/大湊柊翔
いよいよ目前に迫った箱根駅伝(以下、箱根)。3大会連続でシード権を逃している明大は、全日本大学駅伝予選会(以下、全日本予選)敗退や駅伝監督の交代など変革を迫られた1年に。それでも、4年ぶりのシード権獲得と総合8位以上という目標は揺るがない。箱根を前に、選手たちの決意がにじむコメントをお届けする。
第4回は大湊柊翔(情コミ1=学法石川)のインタビューです。(このインタビューは12月15日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションはいかがですか。
「富津合宿でも八幡山に戻ってきてからも、練習はしっかり積めています。今は調子を落とさないことを意識して過ごしています」
――エントリーメンバーに選ばれた心境はいかがでしたか。
「選ばれたことにはほっとしていますが、箱根で活躍するという目標を自分の中で立てているので、まだ通過点だと考えています。満足はしていなくて、登録メンバーを聞いてより気が引き締まる思いです」
――今年の振り返りをお願いします。
「前半シーズンのトラックレースは春先の体調不良が響いて、U20日本選手権や明大対立大対校大会、明大対法大定期大会でも自分の思い描いたレースができず苦しみました。距離をこなすことを意識した夏合宿を終えて、箱根駅伝予選会(以下、箱根予選)と上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)では2本しっかりまとめて走れました。前半シーズンでもっと結果を残したかったですが、自分の中で箱根を走るという目標を立ててつらい時期を乗り越え、今はこうやって調子を上げてこられたので良かったと思います。大学1年目ながら良いことも悪いことも学べた1年でした」
――今シーズンで特に印象に残っているレースはありますか。
「箱根予選が一番印象に残っています。個人としては初のハーフマラソンでチームの箱根出場をかけたレースだったので、自分の中でも未知な上に不安が大きい中でのレースでしたが、自分の役割をレース中に果たすことができたと思います。全日本予選では予選敗退に終わり、そこから箱根予選で2位を取れたことで、チームとして状態を上げてこられたと感じられました」
――競技面や内面で成長が感じられた部分はありますか。
「レースや練習で集団から離れてしまった後でも自分の走りを崩さなくなり、より粘り強い走りができるようになりました。また高校生の頃は大舞台で外すことが多く、自分でも大事なレースで本領を発揮できないと感じていました。ですが箱根予選と、箱根本戦のメンバー選考に関わる上尾ハーフという大事なレースを2本ともそろえられたことで、高校よりもメンタル面が強化できているのかなと思いました」
――大湊選手から見て調子が良さそうな選手はいらっしゃいますか。
「2年生の森下選手(翔太・政経2=世羅)は調子がいいと思います。上尾ハーフも自己ベストで走っていましたし、富津合宿でも調子が上がっていると自分で話していました。秋の始めごろまでは、連戦の疲労もあってあまり好調ではなかったのかなと思います。箱根が近づく今は練習からチームを引っ張っていて、本当に頼れる先輩だなと感じています」
――箱根が近づいていますがどのような心境ですか。
「中学生の頃からずっと夢に見ていた舞台なので、もちろん少し緊張はしています。ですが今の自分の5000mや10000mの持ちタイムではトラックレースで同じ組になれないような格上の選手と走れるので、緊張するのはもったいないという思いの方が大きいです。今はすごく楽しみで早く走りたいという気持ちでいます」
――希望区間とその理由を教えてください。
「1区を希望します。高校3年次の全国高校駅伝で1区を走り、区間19位でチームの負担になってしまったという苦い経験があります。都大路でできなかった分、明治ではチームの役に立ちたいという思いが大きいです。1区でチームを勢いに乗せることがすごく大事だと感じているので、自分がその役割を果たせる選手になりたいです」
――箱根への意気込みをお願いします。
「任せられた区間がどこであろうとそこで1桁順位を狙い、とにかくシード権獲得に向けて自分の役割を果たす走りがしたいと思っています。個人としては、森下さんや綾(一輝・理工1=八千代松陰)がチームの核と言われていると思いますが、自分もこの箱根以降からは明治のエース格と呼んでもらえるように、存在感のある走りをしたいです」
――ありがとうございました。
[春田麻衣]
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第100回箱根駅伝まであと9日。
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