(165)箱根駅伝事前インタビュー③/綾一輝

2023.12.24

 いよいよ目前に迫った箱根駅伝(以下、箱根)。3大会連続でシード権を逃している明大は、全日本大学駅伝予選会敗退や駅伝監督の交代など変革を迫られた1年に。それでも、4年ぶりのシード権獲得と総合8位以上という目標は揺るがない。箱根を前に、選手たちの決意がにじむコメントをお届けする。

 

 第3回は綾一輝(理工1=八千代松陰)のインタビューです。(このインタビューは12月7日に電話で行われたものです)

 

――今シーズンで1番良かったレースを挙げてください。

 「今振り返ると箱根駅伝予選会かなと思います。夏の成果をしっかり発揮できました。それまでは結果が出ないことで自信が持てず、不安も大きかったです。ここで結果を出せたことが自信につながり、本戦へ向けていいレースができたという手応えがありました」

 

――監督が変わったことの影響はありますか。

 「ポイント練習に、よりめりはりがついたと思います。しっかり目的を意識しながら練習に取り組める環境が自分は合っていると感じています。特にジョグの量が増えて全体のボリュームが増えたことの影響がとても大きいです。ポイント練習は高校よりも強度が高く、その分ジョグで(強度を)落としたいと考えてしまいがちでした。そこで新監督の下で今の当たり前を変えよう、走る距離を伸ばそうということを夏頃から実践してきてようやくプラス10分が当たり前になり、習慣になってきたと感じています」

 

――箱根本戦が近づいていますが、今の心境はいかがですか。

 「中学生の頃から箱根に出ることが自分の目標の一つだったので、その舞台がもう目の前に迫っていると考えると感慨深いです。一方で、走るだけで満足してはいけない思いもとても大きいです。走るからには総合8位以内というチームの目標にしっかり貢献しなければならないですし、自分自身も走っただけではもう今は満足しないと思います。走るからには結果を残せるように残り一日一日を大切にしていきたいと思っています」

 

――目標を達成するには個人としてもチームとしても、何がカギになると思いますか。

 「個人で考えると、どの区間を任されても区間1桁順位で走る必要は絶対にあると思います。自分の出せる力の100%をチーム全員が出し切ればシード権は見えてくると思うので、メンタル面も含めて箱根までの持っていき方が大事になると思います」

 

――希望区間を教えてください。

 「4区です」

 

――4区を走りたい理由を教えてください。

 「八千代松陰の先輩である佐藤一世先輩(青学大)と石井一希先輩(順大)が大学1年生の時に4区を走っているのを見て、その時からの印象が残っていることが理由の一つです。さらにコースの特徴を見ても自分はアップダウンが得意なので、4区は向いていると感じました」

 

――今のチームの雰囲気はいかがですか。

 「もう箱根まで残り少なくなってきて、一人一人が今必要なことに取り組んでいます。取り組んでいることはその人の課題によって違いますが、向かっている目標はみんなまとまってきていると感じています」

 

――特に調子が良さそうな選手はいますか。

 「ジョグなどで特に一緒に走ることが多い同期の大湊(柊翔・情コミ1=学校法人石川)は、ポイント練習の様子を見ても非常に調子が良いと感じます」

 

――最後に意気込みをお願いします。

 「1年生だからといって怯むことなく、チームの目標である総合8位に貢献できるように、本戦までの日々を大切に過ごしていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[春田麻衣]

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第100回箱根駅伝まであと9日。