
(164)箱根駅伝事前インタビュー②/山本豪駅伝監督
いよいよ目前に迫った箱根駅伝(以下、箱根)。3大会連続でシード権を逃している明大は、全日本大学駅伝予選会敗退や駅伝監督の交代など変革を迫られた1年に。それでも、4年ぶりのシード権獲得と総合8位以上という目標は揺るがない。箱根を前に、選手たちの決意がにじむコメントをお届けする。
第2回は山本豪駅伝監督のインタビューです。(この取材は12月9日に行われたものです)
――現在のチームの状況はいかがですか。
「いい感じで来ていると思います。綾(一輝・理工1=八千代松陰)は足が心配なところがあるけど、彼は治ればしっかり走れるので。それが解消されれば、ほぼベストのメンバーが組めるんじゃないかと思います」
――調子のいい選手はいらっしゃいますか。
「みんな結構調子いいんじゃないかな、今。調子がいいというか、与えたメニューはそれ以上のものでやってくれているので。その中でも特に森下(翔太・政経2=世羅)が結構上がってきているかな。やっぱり高校時代から冬に強いみたいなんで。その通りになっています」
――どの区間の地点で何位以内など、理想的な展開は考えていますか。
「最低限シード圏内の6位ぐらいにいてくれると良いですね。あとは順位よりはタイム差ですからね。多分その辺は混戦になると思うので、そこから引き離されないことですよ。シード圏まで例えば2分とかあるとちょっと厳しいです。例えば、順位が12番でも数十秒だったらもうないに等しいので、しっかり戦える位置にいることですね」
――箱根で重要視されている区間はありますか。
「山です。5、6区です。やっぱり去年のリベンジを2人ともしたいと思いますから」
――数年後までを踏まえて、どんなチームにしていきたいですか。そのために強化していきたいことはありますか。
「今はシードを取るのが目的になってしまっているので、全日本大学駅伝も予選から行かなきゃいけないわけじゃないですか。だから、当たり前に出る大会じゃないっていう意識でいると思うんですよ、学生は。でも、もう三大駅伝は当たり前に出ていくんだと、そういう意識に変えていきたい。長距離の場合はちょっとやった練習がすぐ成果に出るわけじゃなくて、やっぱり積み重ねが必要ですから。就任当初から変えていったことを、ちゃんと継続していくことですよね。いい習慣をどんどん増やしていくことですね」
――箱根に向けて選手たちに伝えたいことは何でしょうか。
「伝えたいのはとにかく君たちがいるこの4年間というのは非常に貴重なものなんだと。早くその時間、今のいる環境の大切さに気づいてほしい。大人になって、やっぱ箱根出たかったといっても出られないわけだから。そこは本当に伝えたいですね」
――最後に箱根への意気込みをお願いします。
「シードを取るだけです」
――ありがとうございました。
[菊地隼人]
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第100回箱根駅伝まであと10日。
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