
(160)【特別企画】鎌倉学園高・保田進元監督インタビュー
紫紺のエースとしてチームをけん引してきた児玉真輝(文4=鎌倉学園)。今回はそんな児玉の高校時代の恩師である鎌倉学園高校・保田進元監督に、知られざる児玉の高校時代について赤裸々に語ってもらった。(この取材は12月4日に行われたものです)
――児玉選手と出会ったのはいつですか。
「児玉と同じ中学にもう1人速い子がいて、その子がうちの練習に来るときに一緒についてきたのが初めてでした。なので、元々は全然知らなかったです」
――児玉選手はどんな選手でしたか。
「真面目で責任感の強い子でした。自分が先頭に立ってチームを引っ張っていて、練習後は毎日みんなを集めてその日のチームの反省をしていました。逆に言うと責任感が強すぎる面もあって、仲間にもずばりと苦言を呈しちゃって優しい子を泣かせちゃうなんてこともありましたが、その子はそこから立ち直ってチームの主力として活躍してくれたので、そういった面も含めて素晴らしい選手でした」
――競技面以外で印象に残っていることはありますか。
「競技面以外でも24時間365日陸上のことを考えて行動できる子でした。うちは夏になると冷房を強めにかけるんだけど、児玉はいつもジャージーを着て体を冷やさないようにしていました。また、睡眠や食事の面でも気を使っていて、細かいところまで気にすることができていました。あとは、陸上だけじゃなくて勉強も頑張りたいということで、明治に進学した理由もそこにあると思います」
――鎌倉学園陸上部の特徴はどんなところですか。
「僕は高校で終わらせたくないっていうのが第一でした。大学でも陸上をして1人でも多く箱根を走ってほしいっていう思いがあります。勉強もそうだけど、やっぱり嫌いになっちゃったらおしまいだから長い目で見て指導していました」
――児玉選手にアドバイスをするとしたらどんな言葉を送りますか。
「やっぱり適度な休養が必要だと思います。真面目過ぎるから練習もずっとしちゃうので、少し気を抜いて心に余裕を持てると変わってくるのかなと。あとは、調整がうまくいくかですね。児玉は寒さに弱いので、そこが他の大会に比べて結果が見劣りしている原因の一つだと思います。今冬は暖冬みたいなので、調整がうまくはまって、本来の力を発揮してほしいです」
――これからどんな選手になってほしいですか。
「実業団に就職する以上ニューイヤー駅伝が一番の目標になってくると思うけど、やっぱり世界を目指してほしいね。走り方とかを見ても適性があると思うので個人的にはマラソンで日の丸を背負ってほしいと思っています」
――最後に児玉選手にメッセージをお願いします。
「力まずに任された区間を楽しんで走ってください」
――ありがとうございました。
【島田五貴】
第100回箱根駅伝まで12日。
鎌倉学園高・保田進元監督インタビューの記事は12月21日発行の明大スポーツ第534号(箱根駅伝特集号)にも掲載します。ご購入フォームはこちらから!
関連記事
RELATED ENTRIES