(52)インカレ直前インタビュー⑦/丸山海大

2023.12.05

 12月7日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で連覇を逃したものの、3位入賞を果たし14大会連続22回目の出場となるインカレ。明大の戦いは12月10日の2回戦から幕を開ける。悲願の王座奪還へ。一戦の負けも許されない戦いが今、始まる。

 今回はDF丸山海大(営4=東福岡)のインタビューをお届けします。

 

――今シーズンを振り返っていかがですか。

 「個人的にもチーム的にも思うような結果が出ないシーズンだったというのが素直な気持ちです。もっと試合に関わっていきたいですし、チームとしては5冠を最初に掲げてシーズンが始まりましたが一つもタイトルを取れていないので、最後のインカレでしっかりタイトルを取って優勝したいです」

 

――大学での4年間を振り返っていかがですか。

 「正直つらいことが多かった4年間でした。試合に絡めないのもそうですし、サッカー以外の面も厳しく追及する部だからこそ、しんどいこともたくさんありましたが、濃い4年間を過ごしてできた横のつながりは、とても大きな支えでした」

 

――印象的な同期は誰でしたか。

 「同じポジションの岡哲平(政経4=FC東京U―18)、村上陽介(法4=大宮アルディージャU―18)、井上樹(法4=ヴァンフォーレ甲府U―18)はすぐにトップチームに上がりましたが、自分は1年生の頃はトップに上がれませんでした。常本佳吾(令2政経卒・セルヴェットFC)さん、蓮川壮大(令2政経卒/ヴァンフォーレ甲府)さん、佐藤瑶大(令2情コミ卒・ガンバ大阪)さんのような、プロで活躍されている先輩方と一緒にやっている姿を見て、自分もそこに行きたいけどなかなか行けないという壁を感じました」

 

――大学3年次にはリーグ戦優勝を経験されましたが振り返っていかがですか。

 「最後の3節しか出ていないですが、そこまで試合に出ていた選手たちがつないできてくれた結果を絶対に無駄にしてはいけないと思いました。また2年生の時に優勝を逃す決定的なミスをしてしまったので、その思いを常に持ちながらプレーしていた中で、同じような場面が来たら確実に勝てるようなプレーをしようと心がけました」

 

――大学入学後で、高校生の時より成長した部分はございますか。

 「自分の得意な対人や競り合いのところを伸ばしつつ、苦手だったビルドアップもチャレンジし続けたところは、高校生の時より成長したと思います。人間性の部分はうまくいかないこともたくさんありましたが、お互いの妥協点を見つけていけるような関わり方ができたと思います」

 

――栗田大輔監督はどのような監督でしょうか。

 「とにかく勝ちにこだわって、強い明治をつくり上げてこられた方なので、誰よりも熱い人かなと思います。自分も、プレーも性格もかなり熱い方ではあると思いますが、それ以上の熱量を持ってこれまでずっとやられてきて、今もとにかく勝つために何ができるのかを毎日考えながらやられているので本当に尊敬しています」

 

――コーチ陣への思いを教えてください。

 「長友佑都(平21政経卒=現FC東京)さんのフィジカルトレーナーをされていた鬼木(祐輔・フィジカルトレーナー)さんがグラウンドに来て指導してくださっているので、本当に感謝しかないです。また榎本(達也・GKコーチ)さんを含むスタッフさんやトレーナーの方々も毎日グラウンドに来て指導してくださる環境は当たり前じゃないと思います。こうして大人の方が来てくださってケアをしてくれる環境でできることに感謝の気持ちしかないですし、ここに来て本当に良かったと思います」

 

――同期への思いを教えてください。

 「自分たちの学年は特に横のつながりが強いと感じます。とても仲が良いですし、つらいことも一緒に乗り越えてきたので、こんなに大好きな同期はいないぐらいです。ただ、このシーズンだけで見たら4年生としていい結果を残していないし、納得のいくシーズンにはなっていないので、最後はみんなで笑って終われるように、インカレで優勝して、本当にこのメンバーでよかったねって思えるような最後にしたいと思います。」

 

――下級生への思いを教えてください。

 「4年生として今シーズン良いものを見せられていない中で、必死に付いてきてくれましたし、試合に出ている選手はチームを勝たせてくれて本当に頼もしいです。納得のいかない部分もたくさんあったと思いますが、毎日必死にやってくれて本当にありがたいと思います」

 

――インカレに向けての意気込みを教えてください。

 「このメンバーで少しでも長くサッカーがしたいですし、明治で長くサッカーをしていたい思いがあります。そのためには絶対に優勝できるように、自分も、チームとしても、試合に出る出ない関係なく全員で戦って勝ち上がっていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[田上愛子]

 

◆丸山 海大(まるやま・かいと)営4、東福岡、180センチ・73キロ